正しい敬語の使い方☆間違えやすい5つの場面で確認!


大人になると、敬語の使い方って気になりますよね。例えば「すみません」という言葉があります。実は目上の人には失礼になるのですが、そのことを知らずに使っている方も多いのではないでしょうか。この場合、目上の方への正しい敬語の使い方は「申し訳ありません」となります。

また逆に、慎重になりすぎて、丁寧に丁寧を重ねてしまうと、変な文章になります。例えば「ご覧になられます」の「ご覧になる」と「られる」は、どちらも尊敬語になり、二つ使うと二重敬語となってしまい、正しい敬語ではありません。この場合「ご覧になります」が正しいです。

このように、正しいと思って使っている敬語でも実は間違えていることが結構あるものです。ではこうした敬語の使い方には、他にどのようなものがあるのでしょうか。

そこで今回は、間違えやすい敬語の使い方を場面別にお伝えします。

 

正しい敬語の使い方☆
間違えやすい5つの場面で確認!

 

会社内での敬語の使い方

まずは会社で気をつけたい敬語の使い方を見てみましょう。「ご苦労様です」はよく上司や目上の方に使う方も多いのではないでしょうか。しかし、これは失礼にあたります。「ご苦労様です」は、目下、要するに、自分より下に位置する人に使います。上司などに使ってしまうと、見下していると思われかねません。「ご苦労様です」に変わる敬語の使い方は「お疲れ様です」になります。「お疲れ様です」は、分け隔てなく使える労いの言葉ですから、オールマイティーに使えます。

「了解しました」も、会社内では気をつけたい敬語です。敬語の使い方として「了解しました」も、目下に対して使います。上司など目上の方に対して「了解しました」に変わる敬語は「承知しました」が正しいです。

 

電話対応での敬語の使い方

電話対応でよく使用する敬語の使い方に「お世話になっています」というのがあります。社外の人には「いつもお世話になっております」というように使うと、丁寧に伝わりますし、印象もよくなります。

また、お客様からの電話対応で、担当者が不在の時ってありますよね。不在などを伝える敬語使い方に「本日はお休みを頂いております」がありますが、お客様からお休みを頂いている訳ではないので、正しくは「本日は休みをとっております」です。

 

メールを使う時の敬語の使い方

ビジネスでメールのやり取りをするときに気をつけたい敬語「各位様」は、各位という言葉に敬いを含む意味がありますので、「会員各位」と表記しましょう。

「資料を見られましたか?会議に出ますか?早めに返事をください。お願いします。」という例文を、敬語の使い方に気をつけて修正すると、「資料をご覧いただけましたか?お忙しいところ申し訳ございませんが、お早めに対応していただけると幸いです。よろしくお願いします。」です。敬語の使い方で、スマートにやわらかく伝わります。

 

就職活動における敬語の使い方

就職活動での敬語の使い方「貴社」と「御社」で見てみましょう。面接の履歴書を送る時や、面接で志望動機を聞かれた時、迷う方もおられるでしょう。違いは、話し言葉と書き言葉です。

「貴社」の敬語の使い方は、書き言葉として、履歴書などに用います。例文は、「上記の通り○月△日、貴社にお伺いします。よろしくお願いします。」となります。

一方「御社」の敬語の使い方は、話し言葉として面接時や、電話で対応する時など、直接相手に伝える時に用います。例文は、「御社を志望した動機は~です。」となります。ちなみに、「弊社」は、会社をへりくだった言い方で会社の人が使います。就職活動で使うことはありません。

 

日常で使う敬語の使い方

人と付き合う上で、日常でも使う敬語。身内でも義理の両親には敬語を使う方も多いでしょう。お茶を出す時、「冷たいものと温かいものどちらに致しますか?」は正しい敬語ではありません。「致す」は「~する」の謙譲語になりますから、正しい敬語の使い方は、「冷たいのと温かいものどちらになさいますか?」です。

よく、「どうぞ、お体をご自愛ください」と手紙などに書くことがあります。「ご自愛ください」という文章には、体を大事にしてくださいね、という意味が込められています。使う時は、「お体を」はいりませんので、注意しましょう。

 

いかがでしたでしょうか。敬語とは、相手に敬意を表す言葉です。見下すような敬語の使い方には気をつけたいものです。伝えたいことが伝わらない、なんていうこともありますから、正しい敬語の使い方は時に折に触れ確認しておきたいものです。例えば「する」を使い分けると、「~される」は尊敬語、「~させていただく」は謙譲語、「~いたします」は丁寧語です。尊敬語は目上の人に使い、謙譲語は自分をへりくだる言い方に使います。

近年は、先生に敬語を使わない小学生が多く見られます。小学生が敬語?と思われるかもしれませんが、先生に敬意を表すという意味では、本来敬語を使うことが正しいです。敬語は、使っているうちに自然と身につくものです。正しい敬語をどんどん話すことで、社会人としての敬語のマナーをマスターしましょう。

まとめ

間違いやすい場面での正しい敬語の使い方とは

・会社内では、上下関係で敬語を使い分けること
・電話対応では、お客様には尊敬語を使うこと
・メールでは、スマートに伝わるように使うこと
・就職活動では、書き言葉、話し言葉の違いに気をつけること
・日常では、相手を不快にさせないように使うこと


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