面接後にお礼状を送るのがマナーだと言う人がいますよね。しかし、必ずしもマナーとして面接後にお礼状を書かなければならないという事はありません。
中には、「面接後にお礼状を送ると採用に有利だ」なんて言う人もいます。しかしながら、基本的にはお礼状で不採用が採用になるような影響力はありません。
しかし、面接に限らずお礼状をもらったら、嬉しくないはずはありません。きっと印象は良くなります。ですから、もし採用か不採用かのボーダーラインにいるとしたら、もしかしたら面接後にお礼状を送ることによって有利に働くことはあるかもしれません。
そこで今回は、就活時の礼儀作法の一つとして、面接後のお礼状の書き方のポイントについてお伝えします。
礼儀正しく
面接時だけでなく、面接後にお礼状を送ることによって感謝を伝えるというのは、とても礼儀正しいことです。礼儀を重んじる日本の文化にマッチした方法だと言えます。
しかし、これを採用に有利になることを期待して書くと、なんとなくその気持ちが文章に表われてしまい、逆に嫌がれてしまうこともあります。
お礼状を送るタイミングとしましては、面接当日が望ましいです。企業側は何人もの人と面接していますので、自分のことを忘れられないうちに届くようにします。
今は、メールという便利なものがありますので活用できます。スピードを重視するなら、メールがベストです。
しかし、より気持ちが伝わるのは手書きの書面です。その場合、郵送で届くまでは少し時間がかかりますので、面接後できるだけ早く出すようにしてください。
宛名をどうするか迷うかもしれませんが、大抵は、採用担当宛てに送り、最初に「面接に関わってくださった皆様へ」としておけば大丈夫です。
お礼を伝える
面接後にお礼状を送る主な理由は、面接のために時間を割いてくれたことに対するお礼をお伝えすることです。最初にこのお礼を書きましょう。
例えば、
と書くことができます。
面接の感想を伝える
面接官との話で印象に残ったことを書きましょう。もちろん、良い印象のみです。悪い印象を書いて得することは何一つありません。
自分にとってためになったと感じたことを書くなら、とても良いお礼状になります。また、興味を持ったことを書くのもよいです。
例えば、
と書くことができます。
志望度の高さを伝える
面接を通して、入社したいという志望度がさらに高まったことを書くと喜ばれます。熱い気持ちを伝えてアピールしたくなるかもしれませんが、そこはグッとこらえてください。
自分が感じたことを伝えるにとどめて、長くダラダラと書いてしまわないように注意しましょう。かえってマイナスイメージを与えてしまいます。
例えばこのように書けます。
もし、採用か不採用かで悩むボーダーラインに自分がいるとしたら、面接後にお礼状を送ることでこの気持ちをいち早く伝えることがプラスに働くこともあるかもしれません。
気遣いを入れる
面接後のお礼状を忙しい中、読んでもらうわけですので、簡潔にするのは大切なことです。いくら熱い思いがあるとしても、長文を書いてしまうと印象は悪くなります。
また、メールで面接後のお礼状を送った場合は、最後に「ご返信は不要です」の一文を入れると、気遣いが感じられて印象は良いものになります。
以上、面接後のお礼状についてお伝えしました。面接後にお礼状を送ることは必須ではありませんが、感謝を伝えるステキな習慣です。
面接後にお礼状を送ることに関する最低限のマナーは押さえておく必要はありますが、大切なのは感謝の気持ちを伝えることです。
そのためには、ただ、「ありがとうございました」という言葉を伝えるというだけのことではなく、どんなことを伝えると相手に喜んでもらえるかを考えるようにしましょう。当然、どこかの文章をコピペして使うようなことはNG。自分の言葉で自分の感じたことを表現しましょう。
こういう面接後のお礼状を送る経験は、たとえその企業に採用されなかったとしても、後々役に立ちます。ビジネスマナーについての勉強になりますし、コミュニケーションスキルを磨くことにもなります。
就活時の礼儀作法の一つとして面接後にお礼状を送る時の書き方についても把握して、充実した就活にしましょう。
まとめ
面接後のお礼状の書き方のポイントは
・ 礼儀正しい文章にし、面接当日に送る
・ 面接のために時間を取ってくださったことへの感謝を伝える
・ 面接の際に感じた良かった点を伝える
・ 面接により、入社したいという気持ちがさらに高まったことを伝える
・ 簡潔なものにし、メールの場合は「返信不要」であることを伝える