就職活動の時には必ず面接があるものですが、その面接会場へ入室する時の緊張感は非常に大きいものですよね。就職活動には実に様々な準備が必要です。自己PRから自分の興味ある分野について調べる業界研究。これらの他にインターンシップなどもあるでしょう。これらすべてのことに準備をしておかなくては、本番の面接で自分の魅力を最大限にアピールすることが難しくなってしまいます。
しかし、いくら面接内容の準備を行っても、本番の面接練習をしていなければ、それまでの努力が水の泡になってしまうこともあります。特に、就活面接は入室するところからはじまり、退室するところまでが面接と言われます。予め入退室のマナーを知っておく事で、緊張感からも解放され、面接官に好印象を与えることもできるでしょう。折角面接の内容がよいのに、マナーがなってないという理由で選考からもれてしまったら、悔やんでも悔やみきれません。
そこで今回は、就活面接の入室から退室までの注意したい5つのことをお伝えします。
就活面接のマナー。
入室から退室まで注意したい5つのこと
そもそも就活面接はどんな流れで行われるの?
そもそも就活面接はどのような流れで行われるのかご存知でしょうか。面接ということから、入室から退室までを気をつければよいと思う方もいるかもしれません。ですが、就活面接はその会社の建物に入った時からはじまっているのです。
基本的に、どの会社にも受付というものが存在します。面接に受付の人は関係ないと思うかもしれませんが、受付で挨拶をすませて初めて、担当者に取り次いで貰える訳ですから、受付での対応はとても重要です。もしかしたら、その際に名前以外にも何かしら印象(例えば、眼鏡をかけた明るい青年など)を伝えて貰えることがあるかもしれないのです。
受付が完了したら、控え室に通されます。通された際には、携帯電話の電源を切り、騒がずに礼儀正しく面接の順番を待ちましょう。そして、呼ばれたら元気よく返事をし、面接室へ向かいます。また、待機室がなくそのまま面接室へ通される事もあります。
そして面接室へ入室し、面接を行っていただき、礼儀正しく退室し会社を出るまでが就活面接となります。
面接室に入室するときのマナーとは?
では、まずは就活面接の入室する際のマナーをご説明します。
①面接の最初は入室する前のノックから!
面接室へ入室する際はまず、ノックをすることから始まります。扉のノック回数には諸説ありますが、2回もしくは3回が無難です。1回だと面接官に不快感を与えてしまい、4回だと多く鬱陶しく感じてしまいます。音が小さくて聞こえないということがないよう、はっきりとノックしましょう。
②面接における入室してからドアを閉めるまでのマナーとは?
ノックをすると、先方から入室許可が下ります。基本的には「どうぞ」や「お入りください」といわれることが多いです。許可が下りたら扉をあけますが、その際は静かに開けるよう心がけましょう。
入室したら、「失礼します」と挨拶をし、扉は自分で閉めます。面接中に明るく振舞うのは当然ですが、面接の時だけでなく入室の時にも明るく挨拶をしましょう。閉める際には面接官にお尻を向けないよう注意が必要ですが、後ろ手で閉めることは難しいですし、見ている側からも違和感がありますので、面接官にお尻を見せない程度に斜めにたち、そしてドアを静かに閉めて入室するようにしましょう。
③扉を閉めたら挨拶をしよう
扉を閉めたら席まで移動します。この際、そのまま座らないように注意してください。入り口に近いほうの椅子の横に立ち、まずは「○○大学4年の××と申します。本日はよろしくお願いいたします。」と簡単な自己紹介をします。そして30度程度のお辞儀をしましょう。
面接官から「お座りください」と言われたら、椅子の2/3程度に座ります。座る前には「失礼します」と一言添えるのも大切です。
この際、鞄は利き手側に置くと書類などを取り出す際にスマートな取り出しができます。座ってからは、男性であれば手を軽く握り太ももの上に乗せ、女性であれば手を重ねて太ももの中央に置きましょう。
面接中のマナーにはどんなものがあるの?
面接中のマナーには、言葉遣いや態度など、非常に細かいものがあります。
言葉遣いでいうと、男性であれば普段「俺」や「僕」という一人称を使う事が多いことでしょうが、「俺」という一人称は粗雑な印象を相手に与えてしまうことがあるため、「僕」か「私」を使う事を心がけましょう。
また、面接態度でも注意が必要です。まず、相手の目を見て会話することは面接中のマナーとしてだけではなく、一般的に大切といわれているマナーですね。そして、笑顔で対応すること。ずっと真顔でいたり、暗い顔をしている人を雇いたいとは面接官は思わないでしょう。最後に、質問に対して、一度「はい」と返事をしてから答えるのは、相手に対する相槌の意味や、自分が一呼吸おくためであると言えます。
部屋を退出する際の面接マナーとは?
面接が終了した際には、必ずお礼を言いましょう。「本日はお忙しい中お時間頂き、ありがとうございました」などと一言お礼を言うことが面接の礼儀です。
お礼を言ったら45度にお辞儀をします。面接の入室の際にはお尻を向けてはいけないと説明しましたが、扉に向かって歩く際は仕方ありませんので、背筋を伸ばして扉口まで歩きましょう。
そして入室時と同じく、扉を静かに開け、扉を閉める前に「失礼します」と一礼します。扉を閉めたらもう面接終わり、と気を抜いてはいけません。会社を出るまでは携帯をいじるのを我慢し、再度受付に対し「ありがとうございました。」一言お礼を述べ、礼儀正しく会社を後にします。
いかがでしたでしょうか。就職活動の面接マナーについてお伝えしました。文章にすると非常に多くのマナーがあるように見えますが、実際に面接を行う時間は短くて10分、長くても30分あるかどうかです。その間ずっと気を張っておくという事は大変かもしれませんが、就職活動における面接の結果は、その後の人生を大きく左右しかねません。ですから、しっかりと面接のマナーについて理解し、実際の面接では自然に振舞うことができるように練習をしておくことが大切です。リラックスして面接を受けられるように身体にしっかりと覚えこませましょう。
その上で、面接では誠実に対応することが何よりも大事です。面接という障壁を乗り越えて、明るい未来を勝ち取りましょう。
まとめ
就活面接の入室から退室まで注意したいことは
・面接中だけでなく、入室退室時も明るく礼儀正しく振舞う。
・扉をあける前に2、3回ノックする。
・面接は相手の許可がない限り勝手に行動しない。入室や着席もこれに含む。
・面接中は言葉遣い、態度や姿勢などに注意して行う
・退室する際は、お礼を言い、お辞儀をしてから席を立ち、声をかけてから扉を閉める