景気回復の傾向に伴い、企業の採用意欲も高まっていると言われます。でも内定を勝ち取るには厳しい就活が待ち受けています。
書類選考は通過するのに面接になるとうまくいかない…というあなた!志望動機や自己PRばかりに気を取られていませんか?
意外と見落としがちなのが、面接官の「何か質問ありますか?」という問いかけ。「特にありません」で終わらせる人は、せっかくのチャンスを逃しているかもしれません。隠されている7つの意図を知って、面接官の心をがっちり掴みましょう!
就活の面接、「何か質問ありますか?」
に隠れる7つの意図
志望度の高さを探る
企業が内定を出すからには、確実に入社してくれる人材を選びたいと思うのは当然です。そこで確認したいのが、自社に対する志望度の高さ。インターネットで大量にエントリーできるからこそ、面接官も志望度の高さを見抜こうと真剣です。
入社したいという気持ちが高ければ、聞きたいこともより具体的で前向きなものになるはずです。質問内容だけでなく、質問する姿勢にも熱意を込めて「志望度が高そう」「採用したら来てくれそう」と思わせることが大切です。
会社への理解度を探る
スマートフォンやインターネットなどで簡単に情報を得られる時代。だからこそ面接官への質問は慎重に考えておかなければなければなりません。
ホームページやパンフレットですでに紹介している情報について質問してしまうと、自分の準備不足を露呈することになるからです。細かい情報を公表している会社の場合は、会社への理解度がどのくらいあるかを見られているかもしれません。
志望者として知っていて当然なこと、的外れな質問をしないよう注意しましょう。
思考回路を探る
質問内容によっては、その人の思考回路が見え隠れすることがあります。
入社後のことや資格のようにポジティブな質問をする人もいれば、離職率や福利厚生のことばかり気にする人もいるでしょう。企業側から見て、前者と後者のどちらが採用したくなる人材であるかは明らかです。
離職率や福利厚生などの現実的な質問は、面接官に聞くのではなくOB訪問などで解消するようにしましょう。
積極性を探る
主に面接官からの質問形式で続いていく就活面接。就活生側から質問できるチャンスはわずかです。その限られたチャンスをどう使うかによって、その人の積極性が見られています。
与えられた時間を有効に使って、積極的な姿勢をアピールしましょう。面接は質疑応答ではなく、コミュニケーションの場とも言われます。
「特にありません」という回答は、相手とのコミュニケーションを一方的に打ち切ることになってしまいます。苦し紛れに意味のない質問をするのはNGですが、会話のキャッチボールを意識しましょう。
伝える力を探る
質問に対する受け答えは、何度もシミュレーションをして万全かもしれません。その流れをガラッと変えるのが「何か質問ありますか?」という問いかけです。
質問に答える側から質問をする側になることで、自分の聞きたいことを相手に分かりやすく伝えることができるかを見られています。ビジネスマンにとって簡潔で論理的に話すことは必要不可欠な資質です。
結局何が聞きたいのか分からないようなダラダラとした質問にならないように注意しましょう。
臨機応変さを探る
数段階の面接を準備している企業では、面接の段階が上がるにつれ面接官の役職や立場も上がることが一般的です。面接官の立場が変わればふさわしい質問内容も変えた方がよいことを心得ておきましょう。
ビジネス場面では、相手の立場やその場の空気を読んだ臨機応変な対応が求められます。面接官はあなたの臨機応変さも見ています。
OB訪問で聞けるような内容を役員や社長に聞いてしまったり、質問と言っているのに自己PRをしてしまうとマイナスの印象を与えかねません。面接官の立場も見極めて場違いな質問をしないようにしましょう。
企業とのミスマッチを防ぐ
どれだけ優秀な人材を採用しても、すぐに辞められてはお互いにとって不幸な結末となります。そこで企業としては、会社方針や社風に合わない人材ならば入社前に判断したいと考えています。
質問内容には仕事へ求めることや企業イメージなどの本音が見え隠れすることがあります。志望動機や自己PRでは判断しにくい本音の部分を探ってミスマッチを事前に防ぐ狙いもあります。
いかがでしたか?ライバルに差をつけ、内定を勝ち取るのは簡単なことではありません。
軽い気持ちのエントリーを防ぐためにインターネット申込みをやめたり、受験料を取るという企業も出てきました。企業側も就活生の本気度を何とか探ろうと必死なのです。「何か質問ありますか?」という何気ない問いかけにも重要な意図が隠されています。
面接官からの小さな合図を見逃さず、大きなチャンスに変えましょう!
まとめ
就活の面接、「何か質問ありますか?」に隠れる7つの意図
・志望度の高さを探る
・会社への理解度を探る
・思考回路を探る
・積極性を探る
・伝える力を探る
・臨機応変さを探る
・企業とのミスマッチを防ぐ