ビジネス敬語をマスターせよ!一歩差が付く「デキル」作法


ビジネス敬語は、社会人になったら日常的にきちんと使いこなす必要がありますよね。まだまだ若いうちは、多少の間違いは相手も聞き流してくれることもあるかもしれません。

けれども、あまりに多頻度のビジネス敬語の間違いは、「この人は敬語もきちんと話せないんだな」というレッテルを貼られてしまい、マイナスイメージになってしまいます。

ビジネスシーンで敬語が話せない人は、相手に信頼されません。社内の人だけでなく、社外の人にもそのように思われてしまっては、仕事もきっとスムーズにいかなくなってしまうのです。

自分自身に仕事の能力があったとしても、ビジネス敬語の間違えが原因で、認めてもらえないなんていうことも…。それでは悔しいですよね。

そこで今回は、そうならないためにもビジネス敬語の作法を、一からチェックできるよう、一歩差が付くビジネス敬語のスキルをお伝えします。

 

ビジネス敬語をマスターせよ!
一歩差が付く「デキル」作法

 

ビジネスシーンで「ご苦労様です」はNG

ビジネスシーンで外出先から帰ってきた上司に「ご苦労様です」と声を掛ける…、なんてこと、あるかもしれませんが、この「ご苦労様です」は実は目下のものに言うべき言葉です。

【 上司には禁句!のビジネス敬語、「ご苦労様です」 】

★ 自分が外回りから帰ってきて、上司から「ご苦労様」と言ってもらう分には問題ないのですが、自分が上司に言うべき言葉ではありません

もしも今まで使ってしまっていたとしたら、即刻使うのをやめるべき言葉です。自分から上司に言うのならば「お疲れ様です」という言葉を使います。

 

知ってる?「了解しました」はNOT敬語

いつも使っている言葉かもしれませんが、実は敬語ではない言葉に「了解しました」があります。

【 「了解しました」ビジネス敬語ではない! 】

★ 「了解しました」は「了解」というフランクな言い方に「しました」を付けて丁寧にしているだけ!

・ フランクな言い回しであることには実は変わりがないのです。

これをきちんとした敬語に言い換えるならば「了承しました」や「承りました」、「かしこまりました」となります。ついつい「了解しました!」と、元気よく答えてしまいそうになりますが、今日からは、きちんとしたビジネス敬語を使ってください。

 

言葉の意味を理解して使わないとNG

しばらくの間会っていなかった取引先の方にバッタリ会って、「しばらくぶりです」なんて言ってしまったら、ビジネスで敬語を使いこなせていません。横にいる上司が心の中できっとあなたのことを叱っているはずです。

【 「しばらくぶり」の大きな間違え 】

★ 「しばらく」という言葉は、自分の同僚や目下の人に向かって使う言葉!相手を敬う敬語ではありません。

・ 相手に言うのだとしたら「お久しぶりです」が正しいビジネスでの敬語です。

「ご無沙汰しております」という言い方は、相手に対する敬意も込められているので、ビジネス上の敬語では、こちらがベストの言い方です。

 

「参考になりました」は実は敬語ではない

上司や取引先から色々なアドバイスや情報をもらった時、あなたならなんていいますか?「参考にさせて頂きます」と言おうと思ったあなた!それはNGのビジネス敬語です。

【 ビジネス敬語ではNG!「参考に」 】

★ 「参考にする」とは、自分の考えに取り入れるかどうか、自分が判断するという意味になります。

せっかくのアドバイスや情報を、そんな上から目線で答えてしまっては本末転倒です。「勉強させて頂きました」と自分をへりくだって、相手に敬意をはらうような言い方がビジネスシーンでは必要です。

 

「役不足」の意味をきちんと知って使おう

与えられた仕事が自分では完遂できないことを、上司に伝える時は「役不足で申し訳ありません」という人が多いですよね。これ実はNGのビジネス敬語なのです。「役不足」と「力不足」を誤って理解してしまっている人は、本当に多いので注意が必要です。

【 間違えが多い、「役不足」と「力不足」 】

★ 役不足とは、与えられた仕事が自分の実力よりも軽いこと、役割に満足が出来ない時に使う言葉で、ビジネス敬語ではありません。

「力不足」や「力量不足」と相手を敬えば敬語です。似てる言葉ですが、意味は全然違うので、間違わないように気をつけてください。

 

いくら丁寧にしたつもりでも失礼な言葉

「おわかり頂けましたか?」と丁寧に言っても、もとは「わかりましたか?」と上からものを言っている言葉です。「おわかり頂けましたか?」はビジネス敬語以前に、目上の人に使うべき言葉ではありません。

【 「おわかり頂けましたか?」に変わる言葉 】

★ これをビジネスで敬語にするならば、「ご理解頂けましたでしょうか」と言い換えると適切です。

もとの言葉が目上の人に使うべきではない場合、いくら丁寧に装飾してみても、敬語にはなりません。その違いはしっかり理解しておく必要があります。

 

「どちら様でしょうか」の言い回しに注意

「どちら様でしょうか」という言い回しは、一見「様」がついているので丁寧な言い回しに見えてしまいますが、「どちら」という言葉は「あなた誰」という意味ですから、敬語ではありません。

【 「どちら様でしょうか」の本当の意味 】

★ 家庭での電話応対の際、不審な電話に「どちら様でしょうか」と言うのはわざわざ「不審がっていることを伝える」という意味が含まれているのです。

・ ビジネス上敬語として使う人も見受けますが、これは相手が不快に感じてもおかしくない言い回しだったのです。

ビジネスシーンで敬語にするならば「お名前をお伺いできますでしょうか」というように言い換えると、丁寧です。

 

いかがでしたでしょうか。ビジネスで敬語は不可欠ですが、一番の理由は相手を敬うために使っています。実はここでは紹介しきれないほど、間違ったビジネス敬語の使い方は沢山あります。

いくら丁寧な言い回しで、ビジネスシーンで敬語にしたとしても、もともとの言葉が目上の人に使うべきではない場合、それはいくら装飾してもビジネス敬語にはなりません。

伝えたい内容を、どう言えばビジネスで使う敬語になるか…。つまり、どんな言葉に言い換えれば、より相手を敬う言葉になるかというのは、基本のルールから自分で発展させることが必要です。

ビジネスで使う敬語の基本的なルールをしっかりおさえ、期待される戦力になりたいですよね。「あの人に任せておけば大丈夫」と言われるような、信頼されるビジネスマンには敬語は不可欠。

ビジネスで使う敬語は、その理由までしっかり理解して、使いこなせるようにしましょう!

 

まとめ

ビジネス敬語の基本とは

・ご苦労様は目上の人には使わない言葉
・「了解しました」は敬語ではない
・「しばらくです」は「ご無沙汰しています」
・「参考にする」のは敬語にはならない
・「役不足」は上から目線!「力不足」の間違え
・「おわかり頂けましたか」は目上にはNG
・「どちら様でしょうか?」は失礼な言い回し


連記事