丁寧語をマスター☆社会人として信頼される使い方

丁寧語をマスター☆社会人として信頼される使い方
丁寧語は、社会人ならできて当たり前と言ってもいいほど、身に着けるべき基本のマナーです。社会人なのに丁寧語ができていない人がいると、ちょっと信頼感に欠けますよね。

普段から「寧語で話す」ことを意識して過ごすことは難しいもの。けれども、上司やお客様に対して、中途半端な言葉を使う訳にはいきません。もちろんタメ口で会話はしないと思いますが、仲良くなればなるほど、丁寧語への意識も薄れていくように感じます。

丁寧語がきちんと話せるかどうかで、相手のイメージや印象も変わりますし、今後の関係にも影響するもの。そもそも丁寧語とは、文末に「です」、「ます」や単語の頭に「お」や「ご」をつけて丁寧にする言葉を指します。

そう考えると、案外すぐにマスターできそうな丁寧語、ここでしっかりと理解して、好印象でビジネスもスムーズに進めたいですよね。

そこで今回は、自分の丁寧語の使い方が適切なのか確認するため、間違った知識とともに、丁寧語の使い方をお伝えします。

 

丁寧語をマスター☆
社会人として信頼される使い方

 

丁寧語の基本

丁寧語は冒頭でもお伝えしたとおり、文末に「です」、「ます」や単語の頭に「お」や「ご」をつけて丁寧にする言葉を指します。「これはペンです」、「私の名前は山田です」なども丁寧語となり、敬語の基本中の基本です。

丁寧語は、日常会話でも広く使われる言葉ですね。では、丁寧語には一体どんなものがあるのか、基本的な内容についていくつか見ていきます。

【 丁寧語の基本 】

・ する→します

例文)私が対応します。

・ 見る→見ます

例文)資料を見ておきます。

・ 聞く→聞きます

例文)話を聞きます。

いかがでしょうか。これだけを見ると簡単ですよね。ただ、丁寧語は謙譲語や尊敬語と組み合わせて使うことも多いので、実際に使ってみるととても難しく幅広いものです。

 

謙譲語や尊敬語との組み合わせ

ビジネスにおいて会話で丁寧語だけを使用するというのは、なかなか現実的ではありません。先にも述べたように、丁寧語は謙譲語や尊敬語と組み合わせて使うことが多く、この使い方一つで社会人として言葉遣いのマナーができているかがわかります。

特に、初めて会うお客様との会話では、言葉遣いは大切な第一印象につながります。では、丁寧語だけの言葉と、謙譲語、尊敬語と組み合わせたときの言葉を比較してみます。

【 丁寧語:謙譲語や尊敬語との組み合わせ 】

★ 例)初対面のお客様とのやり取り

・ 丁寧語のみ

「はじめまして。○○株式会社の○○です。よろしくお願いします。」

・ 謙譲語との組み合わせ

「はじめまして。○○株式会社の○○と申します。よろしくお願い致します。」

→ここでは、「申す(謙譲語)」+「ます(丁寧語)」と「致す(謙譲語)」+「ます(丁寧語)」の組み合わせになっています。

★ 例)社内でのやり取り

・ 丁寧語のみ

「○○さんが、打ち合わせの資料を準備するようにと言っていました。」

・ 尊敬語との組み合わせ

「○○さんが、打ち合わせの資料を準備するようにとおっしゃっていました。」

→ここでは、「おっしゃる(尊敬語)」+「ます(丁寧語)」の組み合わせになっています。

どちらの例も、謙譲語、尊敬語と組み合わせて使うほうが、より丁寧に聞こえます。

 

二重敬語になっていないか


二重敬語
とは、ひとつの単語に対して敬語を二重に使った言葉を指し、間違った使い方になります。たとえば、「いつ頃おいでになられますか」という言葉、「来る」の尊敬語である「おいでになる」と、尊敬語の助動詞「れる」の二重敬語です。

【 丁寧語:二重敬語の一礼 】

★ 「~になられますか」は非常によく耳にします。

・ これを二重敬語と知っている人が聞けば、とても違和感のある言葉です。

また、意外と知られていないのが「お召し上がりください」という言葉。これは、一見問題のないように感じますが、実は二重敬語なのです。

【 丁寧語:二重敬語「お召し上がりください」 】

★ 「召し上がる」は「食べる」の尊敬語、これに丁寧語の「お」を付けた言葉が「お召し上がりください」になっています。

正しくは、「召し上がってください」となるのです。ただ、この「お召し上がりください」という言葉は、最近では定着している言い回しとなってきているため、許容範囲と考えられることも多いようです。しかし何度も言いますが、「お召し上がりください」は本来の正しい使い方ではないので、頭の片隅に置いておいてください。

 

何にでも「お」や「ご」を付ける?

丁寧語は単語の先頭に「お」や「ご」を付けるとお伝えしましたが、何にでも付ければいいというわけではありません。一般的に、和語には「お」がつき、漢語には「ご」がつくといわれています。「お」、「ご」を付ける言葉は決まっています。

【 「お」、「ご」を付ける言葉 】

一部例)

和語 … お教え
漢語 … ご指導、ご教示

和語 … お心遣い
漢語 … ご配慮

和語 … お住まい
漢語 … ご住所

ただし、例外もあります。

一部例外)

漢語で「お」を付ける言葉

電話 → お電話
写真 → お写真
中元 → お中元
約束 → お約束

上記のような単語に「お」や「ご」の付け方を間違えていると、知らないうちに恥をかいてしまいます。また、正しい使い方を知らないということは、社会人として少し心配になります。

 

いかがでしたでしょうか。丁寧語の使い方について、再認識できた部分もありましたよね。普段丁寧語を使うときに意識して使う人は少ないかもしれませんが、謙譲語、尊敬語と組み合わせて使うときには、頭の中で考えて話す人も多いのではないでしょうか。

本当は、何も考えなくてもスムーズに言葉が出てくることが理想ですが、この使い分けは、なかなか簡単なものではありません。意識しすぎて逆におかしくなることもあります。

「お」や「ご」も使う前に、頭の中で間違えていないか考えてみるだけでも、ぐんと間違えは直ります。言葉を発する前に一呼吸置き、丁寧語だけでなく謙譲語、尊敬語の使い方に間違いはないか、整理してみることが得策です。

丁寧語は敬語の基本ですから、基本を身に着けてぜひ社会人として、信頼されるように頑張ってください!

まとめ

社会人の丁寧語の使い方とは

・丁寧語は敬語の基本中の基本
・謙譲語や尊敬語と組み合わせることが多い
・二重敬語は基本的に間違え
・「お」「ご」を付ける言葉は適切に使い分ける


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