接客マナーが上質なお店を客として体感すると、その隅々まで行き届いた心遣いや、対話をした時の好印象、心地よさに感心することは多いですよね。飲食店や老舗紳士服店…、それぞれの形態は違いながらも、彼らは接客マナーのプロ。
もちろん、接客業に若い頃から携わってきた彼らならではの、職人技とも言える長年の「勘」や「テクニック」はあるのかもしれません。
けれども、その基本や大元となる心得だけでも理解できたら、接客マナーを上手にビジネスマナーとして取り入れられるはず。
誰もが「この人と話していると心地よい。」「また会いたい。」と思える相手と、仕事がしたいもの…。自分もそんな人間になれれば、ビジネスも円滑に進むかもしれません。それには接客マナーから、エッセンスを取り入れてみてはいかがでしょうか。
そこで今回は、接客業から学ぶ、他の業種の会社でも取り入れたい、接客マナーのエッセンスと、社会人一年生が仕事をする上で、理解しておきたい心得をお伝えします。
接客マナーから学ぶビジネスの基本☆
新人が押さえる心得
言葉遣いに気を付ける
言葉遣いは接客マナーの基本。敬語の勉強は大切な事柄です。尊敬語と謙譲語を正しく使いこなせるようになってください。
【 接客マナーの基本☆新人の心得 】
★ 敬語がしっかり使えると、相手に不快感を与えませんし、感心されてポイントも上がるもの。
・ 「ポイント稼ぎをしているわけではない」と、否定的になる方もいますが、だからと言ってポイントを失わなくても良いはず!
接客は相手に対してサービスを提供すること。自分にとって良いかどうかではなく、相手にとって良いかどうかを重視してください。
言葉に気持ちをこめる
正しい言葉遣いをすることと共に、気持ちがこもっていることは重要。言うまでもないですが、ここで言う気持ちとは、気遣いの感情。決して怒りやイライラの感情は、入れないように注意してください。
【 接客マナーの基本☆気持ちある言葉 】
★ たとえ正しい言葉を使っても、機械的で感情が伝わらないようでは、かえって接客マナーに欠けていると感じてしまうことに…。
・ 逆に、少々言葉遣いを間違えても気持ちが伝われば、それほど不快感を与えることはありません。
できればビジネスマンとしてのスキルアップと考え、普段から敬語を使うようにしておくとスムーズ。そのうち自然に感情を入れることに慣れるに違いありません。正しい言葉遣いで、気持ちこもったものになるなら、鬼に金棒!
動作を丁寧にする
何かを受け取る、何かを渡す、という時は、丁寧に両手で行うことも、相手の印象に残りやすいマナー。特に名刺の渡し方のマナーは、とても役立つはず!こういう渡し方をすれば、こういう受け取り方をすれば、失礼にならない方法を教えてくれています。
【 接客マナーの基本☆名刺交換を参考にする 】
★ 店員として働いている場合なら、会計時にレシートを両手で渡すとか、商品を両手で丁寧に渡す方法などを気を付けてみると、グンと感じが良くなるはず。
・ また、不必要な物音を立てないということにも気を付けてください。音を立てると雑なイメージを与えてしまうので損!
ただ、動作を丁寧にするには、心に余裕が必要。いつも心に余裕を持つのは簡単ではありません。忙しい中でも息抜きする方法を持っておくのも大切なことです。
身だしなみに気を付ける
現場での言葉や行動だけでなく、いつも身だしなみを整えておくという準備も大切な接客マナー。
【 接客マナーの基本☆身だしなみ 】
★ 人というのは、パッと見で良くないイメージを持つと、その人のやることなすことすべてを快く思わないもの。
・ パッと見でどう見られるかにも注意を払うことは、ビジネスの基本。髪型、目やにがついていないか、ボタンを付け違えていないか…、などに注意!
女性は、メイクがきつすぎないか、香水の匂いがきつすぎないかまで配慮して身だしなみを整えればバッチリです。
姿勢を正しくする
姿勢が人に与えるイメージもバカにできません。
【 接客マナーの基本☆正しい姿勢 】
★ 背筋が伸びているか、猫背になっているかだけでも、人に与えるイメージは違ってくるもの。
・ キチッとしているという印象を持ってもらえると、その後は少々のミスがあっても許される可能性が高いです。
いかがでしたでしょうか、接客マナーはビジネスマンとしてのスキルアップに大いに役立ちます。新人のうちに接客マナーをしっかり身につけたら、その後のビジネスマン人生では大きな財産!
ビジネスにおいて重要なことは、接客マナーに集約されていると言えるかもしれません。いろいろポイントがありますが、その一つは人を大切にするという事です。
接客マナーは1人の人と向き合うようにさせてくれます。自分ではなく、相手に気持ちよく過ごしてもらうことを優先するのです。不思議なことにそうすると、自分も気持ちよくなり仕事もはかどるはず。
そういう心構えを持っていれば、接客マナーは重荷ではなくなるもの。自分を磨いてくれる大切な糧になるのです。年を取ってからでも間に合わないことはありませんが、散々恥をかいてからよりも、最初の新人のうちに身につけておく方が断然お得!
ぜひ、新人のうちにビジネスの基本として、接客マナーの心得をしっかり学び、ビジネスマン人生を充実させましょう!
まとめ
新入社員が参考にしたい、接客マナー
・敬語を上手に使いこなす
・気持ちのこもった受け応えをする
・丁寧な動作で接する
・第一印象を良くする
・背筋を伸ばす