ビジネスマンとして必要ないわゆる「ビジネスマナー」にはいろいろなものがありますが、その中でもいろはの「い」になるのは「身だしなみ」ではないでしょうか。きちんとした身だしなみは相手に好印象を与える第一歩になります。
身だしなみをきちんと整えていなければ、どんなにビジネスマナーをきちんと踏まえて行動していても、社内や社外の人に好印象を与えることは難しいのです。人の印象を決定づけるポイントを研究した「メラビアンの法則」では、視覚に訴える「見た目」の情報による印象が全体のなんと9割以上を占めると言われています。
まず目に入るあなたの身だしなみこそ、一番最初に考えるべきビジネスマナー。でも、いったいどんなところを気をつければいいのでしょうか・・・。そこで今回は、周りの人に好印象を与える身だしなみのビジネスマナーのポイントをお伝えします。
ビジネスマナー初めの一歩☆
好感触を与える身だしなみ
相手に清潔感を感じてもらえるように
身だしなみについてのビジネスマナーの基本は、相手に清潔感を感じてもらうことにつきます。清潔感を感じてもらう最低限のビジネスマナーとしては、相手に不快な思いをさせない事です。
【 不快感を与えない基本チェック 】
・ 毎日お風呂に入っていますか?
・ 肩にフケが落ちていませんか?
・ 汗が臭わないですか?などなど。
最も日常のマナー、基本的なものばかりです。けれども案外見えていないのも、この基本。肩のフケは意識すれば見えても、特に臭いは自分では気付かないことがあります。体臭や口臭は、家族に確認したり、機械を利用して数値化するなど、安全ラインを保つと安心です。
どんな流行のスタイルを取り入れるよりも、まずは相手に清々しく感じてもらえるような服装を心がけてください。
★ 身に付けるもの、カバンなども汚れなく清潔に!
髪の毛はきちんと感がでるように考えて
特に身だしなみについてのルールがない会社であっても、一歩表に出ればあなたは会社の顔になるのです。もちろん、身だしなみには十分注意する必要があります。
【 ビジネスマナーに沿ったヘアスタイル 】
★ 女性の長い髪の毛は束ねる、留める。
★ 男性なら短髪にすると最も安心。
男性でもしも短髪以外の髪型を望む、職業柄おしゃれ感を出したい、などの場合には、ヘアワックスなどをつかって、ボサボサにならないスタイリングだけは、心がけてください。好感を持ってもらえます。
★ 顔に近い髪型は、好印象を持ってもらうための大事な要素です。
第一印象はやはり外見から入ることになってしまいます。フケが落ちていたり、ボサボサさせていたりすると不潔な印象になってしまうので気をつけましょう。
服装はパリッとビシっとがビジネスマナー
着ている服も、出来る限りビシっとパリっとさせて清潔にしておくことがビジネスマナーです。同じスーツでもきちんと手入れをしてプレスするだけで、見違えるほど清潔に見えるものです。
★ Yシャツもしっかりアイロンをしてあるのがベスト
・ 時間がなければ、襟元や袖口だけなどのワンポイントでもいいので、大事な打ち合わせの時にはプレスしておきましょう。
いくらスーツやYシャツがプレスしてあってもネクタイをだらしくなく結んでいると全体がだらしなく見えてしまうので、こちらも注意が必要です。
★ ネクタイは大柄なデザインは避け、ドットやストライプなどの「清涼感」を感じられるデザインを選びます。
ポケットにものを入れ過ぎは要注意
★ ジャケットやズボンのポケットには、あまり物を入れない!
ポケットが膨らんでいると、全体的にだらしないシルエットに見えてしまいます。カジュアルな出で立ちでの初対面のシーンでも、小奇麗さが失われてしまいます。
男性は大きな財布や小銭、タバコや家の鍵など、何でもポケットに納めやすいですね。けれども、沢山入れればそれだけ、ポケットもふっくらと膨らんでしまいます。
★ 今必要がないものまで、ジャラジャラと持ち歩くのもNG。
コチラもだらしなく見えてしまう、男性に多い気の緩みです。「自分の勝手!」と感じる人も多いのですが、やはりコチラもNGビジネスマナー。
必要最低限のものだけポケットに入れ、それ以外のものはカバンに入れて歩くこと。これを習慣にしてください。
靴はきちんと磨いて汚れがないように
★ 服装はきちんとチェックしていても、靴は大丈夫ですか?
服装に気を使っても靴にまで気が回らなかった!と言うパターンは案外多いです。残念ですがやはり「だらしないな」という印象になってしまいます。
家に帰ったら靴を磨く、朝家をでる前に靴をチェックする、など毎日の習慣にしてしまうと、うっかりホコリだらけの靴で、お客様に会ってしまうなんてことを避けられます。
★ 毎日同じ靴を履くと痛みも激しくなります。
いくつかの靴をローテーションさせると靴も長持ちしてくれますし、休ませる時に磨くようにすればいつもキレイな靴を履けます。
玄関に姿見を置いておくと、出掛ける直前のチェックができるため、足元まで手入れが行き届きます。革靴の手入れは、意外とはまってしまい、あらゆるグッズを揃えていた!などの体験談も聞きます。楽しんで身だしなみを整えて下さい。
スカートは短すぎ長すぎどちらもNG
★ 女性の服装では、スカートの長さに気をつけましょう。
チラチラと見ずにいられないほどの短いスカートや、足首まであるような長いスカートはやはり仕事をするための服装だとは言えません。
あなたはよくても、相手が短いスカートが気になってしまったり、長すぎるスカートをなぜ履いているのか気にしてしまっては、やはり仕事の効率は下がってしまいます。
★ ビジネスマナーとして、女性の服装は過度な露出を控えることが鉄則です。
颯爽とした印象をあたえる膝丈のスカートやパンツルックなどの仕事をしやすい服装を選ぶことが、ビジネスマナーと言えるでしょう。
爪や手指もぬかりなくしっかりお手入れ
爪や手指にも配慮するのが大人のビジネスマナーといえるでしょう。マニキュアやネイルは、仕事をするのに差し障りがない手入れがポイント。
★ フレンチネイルなど、ナチュラルなものに留めてください。
最近ではネイルサロンも増え、あらゆるアレンジが好まれています。けれどもビジネスマナーとして、過度なネイルのおしゃれはNGです。つるつるとした健康的な爪で、短ければOK。
また、男性は伸びすぎた爪や、汚れた爪は、だらしない印象になります。常に短く切りそろえておくようにしましょう。
★ 手にメモをする好意はビジネスマナーではNG
時々、忘れ物をしないように手にメモをしている人も見かけますが、仕事が出来ない人なのか?忘れっぽい人なのか?と思われると信用が下がってしまうので、気をつけましょう。
いかがでしたでしょうか。ビジネスマナーの初歩といえる、身だしなみの基本をお伝えしました。身だしなみを整えることは、社内でも社外でも、ビジネスにおける人間関係を円滑に進める重要なポイント。引いてはビジネスを円滑に進めるポイントとなります。
どんなに仕事が出来ても、第一印象ではそれは相手には伝わらないもの。まずは身だしなみをきちんと整えて、相手に好印象を持ってもらうこと。若い人々のなかには、この第一印象を軽んじている場合もありますが、ビジネスでは重要だと、後々気付くはず。
一緒に仕事をするようになっても、だらしない服装であったり、汚らしい服装であっては、やはりいい仕事をする上で、どこか信頼を失っている可能性は否めません。
身だしなみを整えることは、自分自身のためではなく、一緒に仕事をする相手のことを思うことでもあります。仕事に集中できる身だしなみは、ビジネスマナーの基本。そのことを忘れずにいたいものです。
まとめ
ビジネスマナーの前の基本。印象の良い身だしなみ知識
・意外と分からない、肩のフケと体臭、口臭をチェック
・長い髪は束ねる、男性は短く切るかワックスで整える
・スーツやYシャツなど、キチンとアイロンを心がけて
・スーツのポケットには不必要なものを入れない!
・案外気が回らないけど、最も重要な足元の手入れ
・ビジネスシーンのスカート丈は膝丈やパンツスタイル
・長い爪・ガザガザ爪・汚れ爪・派手爪、全てNGマナー