三回忌の香典マナー。金額の相場や渡し方、基本の作法

三回忌の香典マナー。金額の相場や渡し方、基本の作法
三回忌の香典は、そもそもお渡しするのかどうかから、迷う方も多いですよね。お通夜や葬儀と違い、法事に呼ばれる機会はあまりないため、いざ呼ばれる立場になると、服装からお香典まで、迷うことも多いです。

しかも一周忌を過ぎた後の法事法要では、だんだん案内される人数も縮小され、周囲に相談もしにくくなるもの…。家族などのごくごく身内であれば、直接相談しながら準備も出来るかもしれませんが、知人や友人であれば、尚更戸惑いますよね。

ただ、案内されたからには、それなりに故人と親しい関係だったはず…。ならばしっかりと三回忌の香典マナーを理解して、丁寧に故人を弔いたいですよね。そこで今回は、案内を受け参列する際に準備する、三回忌の香典マナーをお伝えします。

とまどいがちな相場から、渡し方まで、ぜひ参考にしてください。

 

三回忌の香典マナー。
金額の相場や渡し方、基本の作法

 

三回忌の香典は準備するの?

迷う事柄で多いのが「そもそも、三回忌ではお香典を準備するの?」と言うもの。確かにお通夜や葬儀とは違い、予定された席ですし、規模もずっと小さくなっているため、迷うのも分かります。

【 三回忌の香典の役割 】

■ 三回忌にはお香典を持参するのが基本。

・ そもそもお香典は施主へ対する「相互扶助」の役割を担っているのです。

お金が掛かるような法事の席ではお香典をお渡しする、と考えれば分かりやすいはず。それでは、これから三回忌の香典の準備の仕方を説明します。

 

三回忌の香典、包む相場

三回忌の香典を持っていくにしても、今度は包む金額で迷うのではないでしょうか。これは大まかにお伝えすれば、一周忌の相場と同じ、と考えて大丈夫。

【 三回忌の香典の相場 】

■ 家族や親しい親族であれば、相場は一万円前後。知人友人、会社の同僚などであれば、相場は五千円前後と考えて、プラスアルファしてください。

・ 「プラスアルファ」とは、故人と生前親しくしていたかどうか、法要の後に会食があるかどうか(それに出席するか)などで考慮していく、と言うこと。

会食もレストランなどであれば、プラス五千円から一万円を付け足した方が良いですが、軽食程度であれば二千円から五千円くらいプラスすれば、問題ありません。

 

三回忌の香典の包み方

三回忌の香典を準備する時、もちろん不祝儀袋を用意しますが、不祝儀袋の「格」は金額に合わせて準備をするのが作法。五千円以上であれば、白黒などの水引が付いたものを用意します。

【 三回忌の香典の表書き 】

■ 宗旨宗派に合わせて「御仏前」や「御供物料」などと書きますが、分からない場合には「御香典」とするのでも大丈夫。

・ また、お通夜や葬儀では薄い墨汁を使って表書きを書きますが、三回忌ではもう黒墨を利用してください。

墨の色が薄くなるのは「悲しみの涙で墨が薄くなりました。」と言うことを、伝えるための作法。三回忌では時間が経っているので、黒い墨で大丈夫なのです。

 

三回忌の香典の渡し方

三回忌の香典でも、袱紗(ふくさ)や黒いハンカチなどに包んで、持参するのが理想的。袱紗(ふくさ)に包むのは、香典における最大のマナーかもしれません。袱紗は紺や紫、グレーなどの色が一般的。

【 三回忌の香典の渡し方 】

■ 渡す際には必ず施主に手渡しし、「心ばかりですが、仏前にお供えください」などと一言添えます。自分で勝手にお供えをしてしまうのは、作法ではありません。

・ 袱紗(ふくさ)から香典を取り出したら、袱紗(ふくさ)を香典の下に敷くようにして両手で持って差し出してください。

ちなみに、これから袱紗(ふくさ)を準備する、ひとつも持っていない方なら、紫色のものがおすすめ。紫色であれば弔辞慶事、どちらでも使えます。

 

三回忌に出席できず、香典を渡せない

法事の招待状をいただいても、どうしても出席できないこともあるもの…。そんなときには不参加の旨伝えるだけでなく、お詫びの手紙と共に香典を送るのがマナーです。

【 三回忌の香典、欠席の場合 】

■ 香典を送る場合も香典袋に現金を入れ、現金書留で送ってください。この時の相場は、会食の分を省いた金額が一般的。

・ 現金書留の袋には、香典袋が入る大きさのものと現金のみが入るものと二種類あるため、香典袋が入る大きさのものを選ぶように重々注意してください。

もしも親しい仲であれば、改めて後日、ご自宅に伺いお線香をあげるのも良いかもしれません。故人との関係性によって、判断すれば大丈夫です。

 

いかがでしたでしょうか、三回忌の香典は、そもそも準備をするものかどうなのか…、とそこから迷ってしまう方も多いですが、法事に案内されたら、どのようなものでも準備をしておくと安心。

現在ではお坊さんを呼び読経を唱える、法事法要に案内されたら、会食まで準備をしてくれているケースがほとんど。最近はごくごく身内のみで、三回忌をはじめとした、納骨式などの法要を執り行うことも多いですが、その場合には案内しないものです。

案内が来たのなら、作法に倣った三回忌の香典を準備したいもの。そして故人との関係性もそれなりに深いことが多いですから、ゆっくりと故人を偲ぶ時間だと考え、参列してみてはいかがでしょうか。

三回忌からは服装も「平服」指定の場合が多くなるなど、今までとは少し違う作法もでてきます。ひとつひとつの疑問は確認しながら、丁寧に参列してください。

まとめ

三回忌の香典マナー

・三回忌でも香典は準備をする
・血縁がなければ、相場は五千円前後
・宗教が分からなければ「御香典」
・表書きは黒墨を使う
・お渡しする時には、一言添える
・欠席なら現金書留で送る


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