会社の飲み会では、マナーなんて堅苦しいことは言わないで存分に楽しめたらどんなにいいだろう、と思いますよね。
ただ楽しみながらも基本的なマナーを守るだけで、より良い人間関係に繋がり、仕事にまで影響を与えることも、多いのではないでしょうか。とは言っても、あまりに緊張しすぎても話が盛り上がらないため、基本マナーを押さえつつ、自分も楽しめたらベストです。
実は、会社の飲み会でマナーを守るのは、社員皆が楽しめるようにするためでもあります。他の人との関係を楽しんだり、気まずくしないようにするためにあるからです。
そういう観点でマナーを考えると、「マナーを守らなくてはいけない」、ではなくて、「マナーを守りたい」と思うようになってきます。そこで今回は、会社の飲み会でのマナーで、場の雰囲気を和やかにするコツをお伝えします。
会社の飲み会でのマナー☆
場の雰囲気を和やかにするコツ
聞き役に徹する
楽しく飲みたいと思うのは、自分だけではありません。み~んなそう思っています。では、どうするか、まずは相手を楽しませてあげること、と考えてみてはいかがでしょうか。
【 会社の飲み会でのマナー☆相手を楽しませるコツ 】
★ もちろん、酔ってくだを巻いてくる人と上手くやるのは難しいですが、大抵の人は話を良く聞いてあげるだけで、気分よく感じてくれます。
・ 不思議なもので、自分で思う以上に話をよく聞く人は信頼されやすい傾向にあります。何を話したかは覚えていなくても、聞いてもらえたというのは覚えているものなんです。
今度の会社の飲み会ではマナーだと思って、適度な相槌をうちながら、ひたすら話を聞く役に徹してみてください。特に上司にはこの方法を試して頂きたいです。
相手を的確に褒める
聞き役に徹していると、相槌が必要になってくるんですが、その時には精一杯褒めるのが得策です。せっかく棄却に徹して努力しても、最後の最後に否定するような受けこたえをしたりすると、そこまでの苦労が一瞬で泡になってしまうんです。
相手の機嫌を損ねてしまいますし、酔いが回っていると暴れ出すような事態にならないとも限りません。そんなことになったら、それこそ楽しく飲めなくなってしまいます。
【 会社の飲み会でのマナー☆的確な相槌 】
★ 話を聞きながら、相手の言葉を繰り返したり、褒める部分を探しながら聞いてみてはいかがでしょうか。いつの間にか「聞く」から「聴く」に繋がります。
・ フレーズとしては「すごいですね」とか、「さすがですね」を多用しつつ、相手の話を引き出す質問「どうして○○と思われたのですか?」などで、相槌を打ってみてください。
上司のお酌は快く受ける
慣れないうちは、上司からお酌をしてもらうなんて恐れ多いなんて考えがちですが、これも会社の飲み会ではマナーです。「ありがとうございます」とか、「いただきます」と言って受けるようにしてください。
【 会社の飲み会でのマナー☆上司からのお酌 】
★ 遠慮して断わると、その場が凍り付くかもしれません。
・ こっちは遠慮しているつもりでも、上司サイドからすれば、「俺の注ぐ酒が飲めないのか?!」と怒りの方向に走ってしまうことも多くあります。一旦、怒りの感情が湧くと収集するのには時間がかかりますので、そうならないように注意してください。
ただ、上司のお酌はできるだけ断らないようにするのが、会社の飲み会でのマナーではありますが、酔ってしまいそうな時には、素直に口にしてみるのも、ひとつかもしれません。
注いでもらったらそのまま口にする
注いでもらった酒はそのまま口にするのが、一般的な会社の飲み会でのマナーです。
【 会社の飲み会でのマナー☆お酒をいただいた後 】
★ 自分が継いでもらったので、「自分も上司に注がなきゃ」と焦ってしまうのも仕方ありませんが、注いでもらったものを口にせず机に置いて、慌てて上司にお酒を勧めてしまいがちです。
・ 飲んで「美味しいです」と伝えると、上司との会話も弾みやすくなるので、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。その上で、上司にお酌してください。
こういう細かなところが、お互いに気持ちよく飲むためのテクニックです。
お酌は両手でする
会社の飲み会でのマナーでは、お酌の仕方もポイントになります。
【 会社の飲み会でのマナー☆お酌の仕方 】
★ まず、必ず両手でお酌するようにしてください。これは相手に敬意を払っていることを示すことになるので、された方は嬉しいんです。
・ また、瓶ビールの場合はラベルが上になるように持つという点にも気を付けてください。ラベルを見ながら注ぐのも、基本的な作法でもあります。
お酌をした相手が遠い時に、遠いからと言って片手でお酌するよりは、立ってその人の近くまで移動して、両手でお酌してください。「わざわざ継ぎにに来てくれてありがとう」と相手は気持ちよくなります。
そうなると、「気が利く人だな」というイメージを植え付けることができる可能性が高まりますので、今後の仕事にも好影響があるかもしれません。
座布団を踏まない
飲み会が進んでいくと、席を立つことがでてきます。トイレに立ったり、お酌に回ったり、話したい人の近くに行ったりする時です。
【 会社の飲み会でのマナー☆座布団を踏まない 】
★ 座敷での場合ですが、その移動の時に、座布団を踏まないというのもマナーなんです。
・ 気持ちよく飲んでいるさなかに突然、座布団を踏まれて後ろにのけぞったりしたら気分悪いですし、危ないですから当然かもしれません。
とは言っても、所狭しと座布団が敷き詰められている座敷では難しい話でもありますよね。ただ、気を付けるか付けないかで、周りへの気配りが違ってきますので、意識して移動をしてみてください。
「無礼講」を真に受けない
上司はよく「無礼講だ!」と宣言したりしますが、それを真に受けて油断すると痛い目に遭いがちですので、注意をしてみてください。「無礼講」と言っても、会社の飲み会ではマナーが無くなることはありません。
【 会社の飲み会でのマナー☆マナーは欠かさない 】
★ 友達と飲んでいるような感覚になってはいけません。疑うわけではないのですが、「無礼講」というフレーズは、上司の「罠」だぐらいに思っていて丁度いいかもしれません。
・ 結局のところ、最初から最後まで、敬意を失わずに接した方がお互い気持ちの良いお酒の席になるはずです。
いかがでしたでしょうか、会社の飲み会でマナーを守って気を利かせると、社内で一目置かれるようになれます。今は、面倒に感じて会社の飲み会には参加しない方も多くなりました。
もちろんそれは、それぞれの判断ですので、とやかく言われるものではありません。「付き合いが悪い」と言われるのも覚悟のうえで断っているはずです。
しかし、会社の飲み会はマナーを学ぶ場でもあります。お互いに楽しく和やかに飲むために気を利かせるスキルを身につけると、いろんな場で応用が利くんです。
会社の飲み会で学んだマナーが、仕事でも役立つことはありますし、生活でも人間関係を築くのに役立つものです。それでは、会社の飲み会でのマナーを身につけ、会社の雰囲気が良くなることに貢献できるようなスキルを磨いていきましょう!
まとめ
会社の飲み会でのマナーとは
・とにかく人の話をよく聞く
・相槌や話を広げる質問をする
・上司のお酌を断らないようにする
・お酒がどうしても辛い時には素直に伝える
・お酒はまず飲んで感想を伝える
・お酌は両手でする
・移動する時には座布団を踏まない
・「無礼講」と言われてもマナーは忘れない