敬語の使い方をチェック!社内外で使い分ける5つの言葉

敬語の使い方をチェック!社内外で使い分ける5つの言葉
ベテランと呼ばれる社会人にとっても、敬語の使い方は難しいですよね。敬語は、昔も今もビジネスにおけるいろいろなシーンで使われていますが、よく聞く敬語が正しいとは限りません。間違った敬語を知らずに使っている人もたくさんいますし、中には気が付かないうちに、相手に対して失礼な言い方をしている方もいます

このように敬語が難しいのは、普段使い慣れない言葉のせいだけではありません。同じことを表現する言葉でも、尊敬語と謙譲語があるなど、複数の候補からシーンに合わせて選ばなければならないことも原因の一つです。さらに、より丁寧な表現にしようとして、無理に敬語を重ねて失敗することもあります。そこで今回は、ビジネスシーンに応じて使い分けたい敬語の使い方についてお伝えします。

相手を見下した言い方をチェック

ビジネスでは、目上の方やお客様に対して、敬語を使うのが一般的です。そのため、多くのビジネスシーンで敬語が使われます。さらに、よく耳にする敬語もあるでしょう。しかし、そういった言葉は、正しい敬語の使い方かどうかを調べてから使うことをおすすめします。それは、丁寧な言い方として使ったつもりでも、相手に失礼な言い方がたくさんあるからです。

例えば、「ご苦労さまです」はよく耳にします。しかし、これを目上の方に使ってはいけませんこの言葉は、下の立場の人に使う言葉です。目上の方には、「お疲れまさです」を使います。他にも、「了解しました」「お世話様です」同僚や下の立場に使う言葉です。目上の方には「承知しました」「お世話になっております」です。このように正しい敬語の使い方に気を配りましょう。

 

社内の人の呼び方

社外の方に会社の上司ことを伝える際に、間違った敬語を使ってはいないでしょうか。たとえ上司だとしても、自分の会社の人に敬語は使いません。ついやってしまう敬語の使い方のひとつなので、注意してください。

例えば、お客様に、「弊社の〇〇部長も、よろしくとおっしゃっていました」と言うのは間違いです。会社の上司の行動に敬語は使いません。さらに、会社の人は、上司でも呼び捨てにするのが普通です。そのため、正しくは「弊社の部長の〇〇も、よろしくと申しておりました」が正しい使い方です。

特に電話で話す際など、敬語の使い方に慣れていない方は、何にでも敬語を付けてしまいます。普通の言い方と敬語の表現とを賢く使い分けましょう。

 

丁寧でも変な表現はNG

敬語の中には、多くのビジネスシーンで聞くものの、敬語として間違った表現があります。知らないで使っていると恥ずかしい思いしてしまうので、正しい敬語をマスターしましょう。

例えば、「〇〇部長様は御在席ですか」など役職名に様を付ける方がいますが、これは間違った敬語の使い方です。名前に役職を付けて呼ぶのは、敬称にあたります。既に、敬称で呼んでいるのに、さらに様という敬称を付けています。人によっては不快に感じる方もいます。

また、「この件は存じ上げております。」という表現も実は間違いです。「存じ上げる」は人に使う敬語で、自分のことには使いません「この件は存じております」が正しい敬語の使い方です。このように、正しい敬語を使うように心がけましょう。

 

注意したい二重敬語

敬語の使い方でよくやってしまう間違いが二重敬語です。敬語は、重ねて使ったからと言って、より丁寧になることはありません。逆に、変な日本語を使う人と思われることもあるので、注意が必要です。

よくやってしまう間違いは、敬語を使っておきながら「お」を付けてしまう表現です。例えば、「お召し上がりになりますか」は、典型的な二重敬語です。「食べる」の尊敬語は「召し上がる」ですから、それだけで十分なのに、余計な敬語を付けてしまっています。

また、「お越しになられる」「お帰りになられる」も間違いです。この場合、「お越しになる」「お帰りになる」が正しい敬語の使い方です。さらに「られる」と付けると二重敬語の変な言い方になるので注意してください。

 

間違った使い方をしていませんか

敬語には、尊敬語、謙譲語、丁寧語の3種類あります。そして、相手の行動なら尊敬語を、逆に自分の行動なら謙譲語を使います。しかし、逆に使ってしまう方がいます。相手の行動に謙譲語を使ったり、逆に自分の行動に尊敬語を使うのは間違いです。

例えば、「一緒に参りましょう」は、自分の行動なら、謙譲語で正しい表現ですが、尊敬語を使うはずの相手の行動も伴います。こういった場合は、「ご案内いたします」が正しい敬語の使い方です。

また、「あなたが申されたように」という表現も間違いです。それは、「申す」は「言う」の謙譲語で、自分に使う敬語です。相手に使う場合は、「言う」の尊敬語の「おっしゃる」と使い、「あなたがおっしゃいましたように」が正しい敬語の使い方です。

 

以上、ビジネスシーンに応じて使い分けたい敬語の使い方についてお伝えしました。

社会人になった最初は、誰でも敬語やビジネスマナーの初心者です。そして、経験を重ねていく中で、周囲の人が使っている敬語を真似して、使い方を覚えていく人が多いことでしょう。しかし、それでは間違った使い方をしていても気が付きません。ビジネスマンとしてはとても恥ずかしいことです。

敬語の使い方で失敗しないためには、普段から正しい敬語の使い方を実践することです。また、身近で交わされる敬語の使い方が正しいかを、確かめることも重要です。このように、正しい敬語の使い方やビジネスマナーについて、関心を持ってビジネスに取り組んでください。

まとめ

社内外で使い分けたい、間違いやすい敬語の使い方は

・敬語なのに、相手を見下した言い方はNG
・社内の人呼び方には、敬語を付けないのが基本
・たとえ丁寧な言い方でも変な敬語を使うのはNG
・よく聞く二重敬語ほど注意を
・尊敬語と謙譲語の取違いに注意を


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