四十九日の香典、立場別の相場をふまえ金額を決める7つのポイント

四十九日の香典、立場別の相場をふまえ金額を決める7つのポイント
心の哀しみが少し癒えた頃、四十九日の法要が行われますよね。忌明け法要、七七日法要とも呼ばれる法事です。

殆どの場合、忌明けとなる四十九日法要に、これまでのお礼も兼ねてもてなす会食「お斎(おとき)」が準備してあります。不要の場合は、先にお伝えしておくと宜しいでしょう。

遺族の方は喪服の着用、参列者の方は略式喪服で出席して下さい。のしの水引は黒白、双銀等の結び切りを使用し、表書きには「御仏前」「御佛前」と黒墨の筆ペンで書きます。

蓮の花が入ったのし袋は、仏教にしか使えませんので注意しておきましょう。また中の封筒裏面に「金額・氏名・住所」を記載しておくと、ご遺族の方への気遣いが感じられます。

会席の有無、また会場や地域によっても相場が異なりますから、留意しながらご自身の立場に合った香典を包んで下さい。そこで今日は、四十九日の香典の相場を立場別に7つ紹介します。ではご覧ください。

 

四十九日の香典、
立場別の相場をふまえ金額を決める7つのポイント

 

一親等の場合

ご自身のご両親、結婚している場合は義両親がここに当たります。

【一人で出席する場合】

・相場(会食なし):1~3万円。
・相場(会食あり):2~5万円。
【夫婦で出席する場合】
・相場(会食なし):2~5万円。
・相場(会食あり):3~6万円。

※開眼供養がある場合は、別途+αの金額をお渡しする事もあります。ご両親の法要ですから、施主の方と相談しつつ金額を決めるのが宜しいでしょう。

葬儀から始まり何かと物入り、また何かと忙しく準備していますから「色々ありがとう」の気持ちも込めた金額をお渡しすると良いです。

遠方から出席されている場合は足代もかかりますから、お手紙で感謝を伝えると良いでしょう。故人・施主への心遣いが感じられる気持ちをプラスするのがポイントです。

 

二親等の場合

自分の祖父母、兄弟姉妹、孫、結婚している場合は義祖父母、義兄弟姉妹、義孫がここに当たります。

【一人で出席する場合】

・相場(会食なし):1~3万円。
・相場(会食あり):2~5万円。
【夫婦で出席する場合】
・相場(会食なし):2~5万円。
・相場(会食あり):3万円~。

自宅で行う場合、ホテルで行う場合など会場によっても、また地域によっても相場が異なります。ご家族で法事に出席される場合は、「会場と会食」を考慮しての金額をお包みすると良いでしょう。

兄弟姉妹やその他親族がいらっしゃる方は、周りと相談して金額を揃えるのも良い案です。また施主がご両親、又は近しい間柄なら確認して、ご自身の年齢に見合った金額をお供えしましょう。

 

三親等の場合

自分の兄弟姉妹の子供、叔父叔母、曽祖父母、曾孫、結婚している場合、義兄弟姉妹の子供、義叔父叔母、義曽祖父母、義曾孫がここに当たります。

【一人で出席する場合】
・相場(会食なし):5千円~2万円。
・相場(会食あり):1~3万円。
【夫婦で出席する場合】
・相場(会食なし):1~3万円。
・相場(会食あり):3万円~。

会場や会食はもちろん地域、また、故人とのお付き合いの深さによって金額が変わってきます。関係が深い場合、お世話になった場合は、相場以上の金額をお包みしても宜しいでしょう。

施主の方に確認できる場合・出来ない場合がありますから、ご家族や親族の方と相談しながら、またご自身の気持ちを含めた香典をお渡し下さい。

 

その他親族関係の相場

四親等以上の親族、従兄弟・従姉妹等も含まれます。

【一人で出席する場合】

・相場(会食なし):5千円~2万円。
・相場(会食あり):1~3万円。
【夫婦で出席する場合】
・相場(会食なし):1~3万円。
・相場(会食あり):3万円~。

お付き合いが深い場合、また近くに住んでいる場合などでないと、なかなか出席する機会のない親族の49日法要ですが、三親等と同じく、会場や会食、地域を考慮しながら金額を決めて下さい。

ご自身がお世話になったと感じている場合は、相場以上の香典をお包みしても問題ありません。ご両親や兄弟姉妹で確認しても良いですし、ご自身のお気持ちを表した金額でも宜しいです。

会場や会食、返礼品(香典返し)も念頭に置きながら、見合う金額をお供えしましょう。

 

友人・知人の場合

血縁関係ではないけれど、親しい間柄の友人・知人です。

【一人で出席する場合】

・相場(会食なし):3千円~2万円。
・相場(会食あり):1~3万円。
【夫婦で出席する場合】
・相場(会食なし):5千円~3万円。
・相場(会食あり):3万円~。

故人とのお付き合いの深さがポイントになります。忌明けの法要に呼ばれると言う事は、故人と相当の関係があったと言う事ですから、ご遺族に失礼に当たらない金額をお包みすると良いでしょう。

会食の有無、会場や地域、返礼品等を踏まえ、年齢に合った香典を供えるのが望ましいです。忌明けと言う区切りの法要に「あなたに出席して欲しい」と願うご遺族の気持ちに配慮した心遣いをして下さい。

 

隣近所の方の場合

親交の深いご近所さんや、近くに住む隣近所の方が含まれます。

【一人で出席する場合】

・相場(会食なし):3千円~1万円。
・相場(会食あり):1~3万円。
【夫婦で出席する場合】
・相場(会食なし):5千円~3万円。
・相場(会食あり):3万円~。

香典の金額と言うよりは、施主の方がこれまでのお礼を兼ねて出席して欲しいと願う場合が多いようです。

故人にお世話になった方は、相場の上の金額をお包みしたら宜しいでしょうし、一般的なお付き合いの方は、相場の下の金額をお渡ししたら良いでしょう。

周囲との関係性もありますから、地域の方と相談されるのが一番良い方法です。今後もお付き合いがある隣近所ですから、失礼にならない金額をお供えして下さい。

 

仕事関連の相場

お世話になった上司、先輩や同僚、部下、取引先などが含まれます。

【一人で出席する場合】

・相場(会食なし):3千円~1万円。
・相場(会食あり):1~3万円。

【夫婦で出席する場合】

・相場(会食なし):5千円~3万円。
・相場(会食あり):3万円~。

故人生前にお世話になった方々に、お礼の意味を込めて出席を願う施主の方もいらっしゃいます。お付き合いの程度にもよりますが、お金よりいたわりの気持ちが大切になります。

仕事関係なく、個人的にお呼びする場合が殆どですので、ご遺族に配慮した気遣いをされると良いでしょう。会食の有無、会場や地域、香典返しも念頭に置きつつ、ご自身の年齢に見合った香典を包んで下さい。

 

さて、今回ご紹介した7つの相場は、あくまでも相場です。地域や出席する立場によっても、また故人との関係によっても差がありますので注意しておきましょう。

四十九日は親しい間柄で行われる事がほとんどですが、知人や仕事関係の方をお呼びする地域もあります。

故人とどのような関係にあったか、きちんと把握し、分からない場合は、ご家族や親族、地域の方に確認すると良いでしょう。

地域の方とのバランス、故人とのお付き合いの深さ、会食や会場、またご自身の年齢等、総合的に判断して香典をお包みして下さい。

ご遺族の方への思いやり、また故人を偲ぶ気持ちを忘れずに出席されると良い四十九日の法要となるでしょう。

まとめ

四十九日の香典、立場別の相場は

・一親等の場合1〜3万円
・二親等の場合1〜3万円
・三親等の場合5千円〜2万円
・その他親族関係の相場5千円〜2万円
・友人・知人の場合5千円〜2万円
・隣近所の方の場合3千円〜1万円
・仕事関連の相場3千円〜1万円

※1名出席会食なしの場合
※会食ありの場合はプラス1万円程度を目安に


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