49日での香典の金額相場、遺族や親族はもちろんのこと、故人と縁のあった友人・知人も招くケースが多いものですが、そんな時に迷う方々も多いですよね。法要は一般的に規模の大きなものになるだけに、しっかり準備をしたいもの…。
49日での香典で金額を決める際に難しいのが、「故人との関係」によって決めること。故人と血縁関係があるかないかだけではないのも、悩む方が多い理由のひとつです。
自分の社会的な立場が故人より格上かそうではないか、親しかったかそれほどでもなかったか、などの要素が加わることにも、注意を払わなくてはなりません。そうなると、一体どれ位の49日での香典相場が目安なのか…、戸惑ってしまいますよね。
そこで今回は、49日に香典を包む時の「7つの相場」についてお伝えします。「7つも相場があるの?」と思われるかもしれませんが、49日に香典でも葬儀の時と同様に「故人との関係」によって包む金額の相場が違うため、相場はさまざまに変化するのです。
ちょっとわかりづらい49日の香典の相場ですが、参考にしながら適切な金額を選択してください。
49日で香典を包むなら。
気になる立場別、7つの相場とは
故人が「父親・母親」の場合
「遺族でも49日に香典は必要?」と思われるかもしれませんが、法要を取り仕切る方以外は、49日でに香典、あるいは供物・供花を用意するのが習わし。その相場は以下の通りになりますが、法要後に会食があるかないかによっても金額が変わります。
【 49日の香典相場:遺族 】
・会食なし→1~3万円
・会食あり→2~5万円
★ 夫婦で参列する場合…
・会食なし→2~5万円
・会食あり→3~6万円
このように、この場合の49日の香典は「ひとりあたり1万円」を目安とし、会食がある場合はその金額5千円~1万円ほどをプラス。また香典に加えて供物や供花を贈る形でもOKです。
基本的には未成年者は、49日に香典を包む必要はないので、子どもの分の金額をプラスする必要はありません。ただし会食がある場合、加えて子どもが中学生以上の場合は、会食分の5千~1万円を香典にプラスしておくのが一般的。
なお49日には「納骨法要」なども別途執り行われる場合も…。その場合は施主の方に相談して、49日の香典の金額を決定すると安心です。
故人が「祖父・祖母」「兄弟姉妹」の場合
この場合の49日の香典相場は、前の項の「父親・母親」に準じます。基本的な香典の相場は以下の通り。
【 49日の香典相場:祖父母や兄弟 】
・会食なし→1万円~3万円
・会食あり→2~5万円
★ 夫婦で参列する場合…
・会食なし→2~5万円
・会食あり→3万円~
なお、他の親族が参列する場合は相談し、皆で49日の香典金額を揃える方がベター。またあなたの親も参列する場合は、香典が親以上の金額にならないように配慮します。
故人が「曾祖父・曾祖母」「叔父・伯母」「甥・姪」の場合
この場合の49日の香典相場は、基本的に「ひとりあたり5千円」が目安。会食がある場合は、5千円~1万円を加えます。
【 49日の香典相場:叔父叔母、甥姪 】
・会食なし→5千円~2万円
・会食あり→1~3万円
★ 夫婦で参列する場合…
・会食なし→1~3万円
・会食あり→2~5万円
「曾祖父・曾祖母」「叔父・伯母」などは3親等。血縁関係がやや遠くなりますので、香典の相場も低めです。しかし、もし生前とてもお世話になったなどの恩があれば、相場よりも多い金額を包んで、気持ちを表すことも大切。
故人が「いとこ」の場合
「いとこ」は「4親等」となりますが、49日の香典相場は前の項に準じます。こちらの場合でも、おつきあいの深さにより金額を多めに包むなど、配慮して香典を準備したいところ。
【 49日の香典相場:いとこ 】
・会食なし→5千円~2万円
・会食あり→1~3万円
★ 夫婦で参列する場合…
・会食なし→1~3万円
・会食あり→2~5万円
故人が「勤務先の関係者」の場合
勤務先の関係者と言っても、立場はさまざま。以下に基本的な49日の香典相場をお伝えしますが、こちらもお世話になったか、親しかったか…、など生前のおつきあいから、金額を決めると良いかもしれません。
【 49日の香典相場:仕事関係者 】
★ 勤務先の上司
・会食なし→3千~1万円
・会食あり→1万円~
★ 勤務先の同僚
・会食なし→3千円~
・会食あり→1万円~
★ 勤務先の社員の家族・取引先の方
・会食なし→3千円~
・会食あり→1万円~
故人が「友人・知人」の場合
友人・知人の場合は、まさにおつきあいの深さの度合いが49日の香典の金額に反映される、と言っても過言ではありません。以下にその相場をお伝えします。
【 49日の香典相場:友人・知人 】
★ 一般的なおつきあいの方
・会食なし→3千~1万円
・会食あり→1~3万円
★ 親しかった方、お世話になった方
・会食なし→1~3万円
・会食あり→3万円~
故人が「近所の方」の場合
この場合の49日の香典も友人・知人同様の考え方で、お付き合いの深さが重要。相場は「友人・知人」に準じます。
【 49日の香典相場:近所の方 】
★ 一般的なおつきあいの方
・会食なし→3千~1万円
・会食あり→1~3万円
★ 特にお世話になった方
・会食なし→1~3万円
・会食あり→3万円~
いかがでしたでしょうか、このように、49日の香典の相場は血縁関係があるかないか、おつきあいが深かったか、そうではなかったか…、などによっても変わります。
また、会食があるとしたら、およそひとりあたり5千円以上の食事が用意されると考え、その分も金額にプラスすることも必要。しかし、不安な点があったら家族や親族、あるいは参列する方に相談して金額を揃えることが、最も間違いがなく確実です。
49日の香典、金額が少なすぎると悪い印象を与えてしまいますが、逆に多すぎても身分不相応な印象や、遺族に気を遣わせてしまうなど、あまり良いことがありません。
49日は仏教において、故人の生まれ変わる世界が決まる重要な日。故人の授けてくれた、人との縁に感謝する日でもあります。その日を迎えるにあたって失礼のないように、49日の香典を用意してください。
まとめ
49日の基本的な香典相場とは
・会食がある場合には、基本相場プラス5千円~1万円
・父親・母親は、会食なしで1~3万円
・祖父・祖母などは、父親・母親に準じる
・曾祖父・曾祖母は、会食なしで5千円~2万円
・いとこなら、曾祖父・曾祖母に準じる
・仕事関係であれば、立場とお付き合いの深さで考慮
・友人・知人は、おつきあいの深さが金額の決め手
・近所の方は、友人・知人に準じる