結婚式のお車代マナー☆包み方や渡し方の基礎知識


結婚式のお車代は、式の準備を始めてから、その存在自体を知る方も多いですよね。お招きしたゲストには、感謝の気持ちを示したいもの。

その中でも特にお世話になった仲人や媒酌人、また遠方から来てくれたゲストには、忙しい最中、また、遠い所から足を運んでくれたことに対して、結婚式のお車代をお渡しして、感謝の気持ちを表す方法が慣例。

ただ、新郎新婦だけではなく親族を含め、誰しも結婚式に慣れている人はほとんどいないはず。結婚式のお車代や謝礼の準備、渡し方には一連のマナーがありますが、どのようにしたらいいのか、分らないことが多いですよね。

そこで今回は、結婚式のお車代にスポットを当て、お金の包み方や渡し方マナーの基礎知識をお伝えします。結婚式のお車代の相場についても触れますので、参考にしてください。

 

結婚式のお車代マナー☆
包み方や渡し方の基礎知識

 

結婚式のお車代、基本的な包み方

結婚式のお車代は、紅白の結び切り(あるいはあわび結び)の水引がかかった祝儀袋に、包んでお渡しするのが一般的。本物の水引が結ばれているものではなく、水引が印刷された祝儀袋を使ってもかまいません。

そして表書きは「御車代」または「御車料」。また、祝儀袋の名入れは以下のようになります。

【 結婚式のお車代マナー、名入れ 】

① 仲人や媒酌人など「両家がお世話になった方」

・ 新郎の姓と新婦の旧姓を、新郎側が右側に来るようにして連名で書く。

② 主賓や遠方からのゲストなど→

・ 招いた側の家の姓のみ。

表書きや名前は毛筆(筆ペンでも可)で、丁寧に書き入れてください。なお、お車代が1万円以下の場合は祝儀袋ではなくポチ袋の方が、大げさにならずスマート。この場合の表書きや名前の書き方は、祝儀袋の書き方に準じます。

 

仲人・媒酌人への結婚式のお車代

仲人とは、新郎新婦の婚約から結婚式までを取り仕切り、両家の間を取り持つ方のこと。それに対して媒酌人とは、結婚式の立会人として、新郎新婦の紹介や、乾杯の発声などを行う方を指します。

仲人も媒酌人も現在ではほとんど立てられなくなりましたが、現在でも家柄を大切にしている家庭などでは、仲人や媒酌人を立てることも。

その場合、仲人も媒酌人も新郎新婦や両家との縁が深かったり、信頼を寄せることのできる方が役目を担うことになるはず。そのため謝礼金は別に用意しますが、結婚式のお車代を渡して感謝の気持ちを表します。

【 仲人、媒酌人への結婚式のお車代の相場 】

★ 仲人・媒酌人の自宅から会場までの、往復ハイヤー代に相当した、キリの良い額を包みます。

・ もしも遠方の場合は、新幹線代など旅費に相当したキリの良い額。一般的には1万~2万円ほどになることが多いです。

結婚式のお車代の渡し方は、披露宴の終了後、別室にて両家の親が揃って、別に包んだ謝礼とともに渡せば大丈夫です。

 

主賓・乾杯への、結婚式のお車代

主賓や乾杯の発声をお願いしたゲストには、仲人や媒酌人のように謝礼は渡さず、お車代のみを渡すのが一般的。

ゲスト全員には引出物を差し上げるため、あえてお車代を渡さなくても良いという考え方もありますが、忙しい中を駆けつけてくれた上に、大役を引き受けてくれた、ということを考えると、お車代を用意したほうが、お互い気分が良いもの。

【 主賓・乾杯への、お車代の相場 】

★ 1万~2万円を包みます。

・ ただし、会場までの往復のハイヤーを手配していたり、あらかじめタクシーチケットを渡している時にはお車代は不要。

結婚式のお車代の渡し方は、披露宴の終了後、招いた側の家の家族・親族が丁寧にお礼を述べつつ渡します。

 

遠方からのゲストへの、結婚式のお車代

そもそもどれほどの距離が遠方となるか、ということに対しては、誰もが頭を悩ませるところ。

【 遠方ゲストへの、結婚式のお車代 】

★ ゲストの自宅から会場までの往復に、飛行機・新幹線・特急列車などを使うことがひとつの基準。

・ 交通費が往復で5千円を超える場合も、遠方とみなしてOK。

また、通常遠方の親族がゲストとして出席する場合、結婚式のお車代は不要とされるものの、各家の考え方や習慣などもあるため、親と話し合ってお車代の有無を決定すると安心です。

 

遠方ゲストへの、結婚式のお車代相場

往復の交通費の全額を渡すのがベストですが、無理ならば半額~全額の間で用意。この場合も、ピッタリの金額ではなく、キリのよい金額にするのがスマートです。

【 結婚式のお車代、宿泊 】

★ また、もしもゲストが宿泊を希望する時は、

宿泊代+交通費をすべて負担する

・宿泊代は出さないものの、交通費はすべて負担する

・宿泊代を出し、交通費は気持ち程度にする

…という金額の決め方がありますが、ゲストとよく打ち合わせ、お互いが納得のいく金額を渡すのがベスト!

 

結婚式のお車代、遠方ゲストへの渡し方

親が披露宴内の歓談の時間などの際に、挨拶とともに渡すと自然。または受付で記帳後、受付担当の方から渡してもらってもOKです。

 

以上、今回は結婚式のお車代について、渡し方や相場などのマナーをお伝えしました。

他にも車での来場者に対し、駐車場代を結婚式のお車代として渡したり、高齢のゲストに特別に、結婚式のお車代を渡すこともありますが、基本的に結婚式のお車代を渡すのは本文でお伝えした方々が一般的。

結婚式のお車代を渡す方や謝礼、あるいは心付けを渡す方は、すべてリストアップしておくと、混乱を防ぐことができますが、いざ当日になると、この人にも渡したい、と言うことがあるものです。

そのため親や家族にある程度のお金や祝儀袋・ポチ袋、そして筆ペンを用意してもらって、すぐに必要なお金を包めるようにしておくと、何かと安心!

結婚には何かとお金がかかるものですが、お世話になった方々に感謝の気持ちを表すためにも、ある程度のお金が必要。そのあたりのバランスも確認しながら、気持ちよく結婚式のお車代をお渡ししてください。

まとめ

結婚式のお車代の基本マナー

・1万円以上が祝儀袋、1万円以下はポチ袋
・仲人・媒酌人へは謝礼とともに、両家の親から渡す
・主賓・乾杯のお車代は、招いた家の親族から渡す
・遠方のゲストへは、披露宴の歓談の時間に親から渡す
・または、受付時に受付担当の方から渡す
・飛行機や新幹線を使うゲストにはお車代を用意


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