会社の飲み会は、「仕事ではないから何をしてもいい!」と言う訳ではありませんよね。会社の飲み会での振る舞いによって、上司や先輩からの見る目が大きく変わることもあるからです。
飲み会でマナーが守れない、空気を読めないと、せっかく普段そつなく仕事をこなしていても、悪い印象がついてしまうこともあるのです。
会社の飲み会でのマナーは、取引先との接待の場でも役立ちます。そのため、上司は大事な商談の場に連れて行っても、問題ない部下かどうかという観点でも、飲み会での部下の振る舞いはチェックしています。
しかし、会社の飲み会でのマナーなんて学校では習いません。「知らない間に、上司や取引先の相手に、失礼をしていないだろうか…。」なんて不安になることも、ありますよね。
そこで今回は、気づかずにタブーをしてしまっている事の多い、会社の飲み会でのマナーについて、7つのポイントを解説します。
会社の飲み会、上司はこう見る?
気付いていないタブーとは
座る位置には作法がある
会社の飲み会では、会場に入った時から抑えるべきマナーがあります。それは座る席の配置です。
【 会社の飲み会マナー、座席の配置 】
★ 事前に席が決められていない場合には、必ず上司を上座に誘導します。
・上座というのは、基本的に出入り口や通路から最も離れたところの奥の席です。
上司が自ら「自分は通路側がいい」と申し出ない限りは、奥の席へ誘導するのがマナーです。間違っても自分が率先して一番奥に座るなんてことはしないよう、気を付けてください!
乾杯のグラス位置
会社の飲み会で欠かせないのが乾杯です。特に歓送迎会や期首期末の節目の飲み会などでは、乾杯の挨拶があり、そのあと、乾杯を交わします。この時に気を付けなくてはいけないのがグラスの位置です。
【 会社の飲み会マナー、乾杯 】
★ 上司のグラスより、必ず下の位置になるようにします。
・ また、ジョッキでもグラスでも利き手で持ち、一方の手でグラスを添えるように両手で持つのがマナーです。
このマナーを知っている人なら、自分より部下が高い位置にグラスを持っていると気分を害す可能性があるので注意が必要です。
上司のコップを空にしない
会社の飲み会の座席は、基本的に幹事や一番立場が下の人が注文のとりまとめを行いますが、瓶ビールを飲んでいる場合には、上司のコップを空にさせてはいけません。
【 会社の飲み会マナー、上司のコップ 】
★ 空になるちょっと手前でお酌をします。
・ 都度注文する形式の飲み会では、ドリンクが運ばれてくる早さが店によって異なりますので、注意!
時間がかかりそうなお店の場合には、早めの注文を心がけることが必要です。
お酌の仕方は?
会社の飲み会で瓶ビールやワインをお酌する時には、間違っても片手でボトルをもってお酌をしてはいけません。
【 会社の飲み会マナー、お酌をする時のタブー 】
★ 片手でのお酌は、大変失礼とされています!
・ 正しいお酌の仕方は、ボトルのラベルが天井を向くように持ち、もう一方の手でボトルの口に近い部分を添えるというものです。
ワインを継ぐときには片手でグラスに注ぐというテーブルマナーもありますが、会社の飲み会では両手でお酌をしておくのが無難です。
料理のとりわけは、部下がする
1つのテーブルに料理が一皿で運ばれてきて、とりわけをしなくてはいけないケースは、多いですよね。
【 会社の飲み会、取り分けマナー 】
★ よほど上司から「とりわけをしなくていい」と言われない限り、部下が全員分のとりわけをするのがマナーです。
会社の飲み会では、上司の他にも先輩など様々な立場の人が来ています。上司から「好きに食べろ」と言われても、お皿から遠くて手が届かないところに座っている人もいるため、よほど制止されない限り、とりわけを率先して行います。
支払い時の態度も大切
会社の飲み会では、支払いは上司が一括でしてくれるという場面もありますよね。それは一般的に考えたら当然かもしれません。しかし、奢ってもらって当然という態度をされると、誰でもいい気分はしません。
【 会社の飲み会、支払い時 】
★ 上司から言わせてみたら、お礼を言われるために支払うわけではないものの、いざ、誰からも感謝されないと支払った甲斐がないというものです。
・ お財布を出すそぶりをしたり、「おいくらですか?」と聞いてみたりして、上司から「ここはいいよ」と言われたら、しっかりとお礼を言ってください!
翌日の挨拶は、どうずる?
会社の飲み会が無事に終わると、肩をなでおろして「やっと終わった!」と開放感に浸る人は多いのではないでしょうか。しかし、会社の飲み会が終わった後に必ず忘れてはいけないのが上司への挨拶です。
【 会社の飲み会、翌日の挨拶 】
★ 翌日、もしくは翌営業日には必ず上司の席まで言って飲み会のお礼を言ってください。
・ 普段ニコニコしている上司であっても、実はこの翌日の挨拶に来る部下と来ない部下を、しっかりチェックしていることは多くあります。
この印象が後々の昇格や人事異動の際に響いてくる可能性もありますので注意してください。
いかがでしたでしょうか。会社の飲み会で、実は上司がチェックしているにも関わらず、部下が気づいていないタブーについて、7つのポイントを解説しました。「知らなかった」「自分はマナーが守れていなかった」と思い当たる節がある人がいたのではないでしょうか。
最近の会社の飲み会では、セクハラやパワハラを気にして、上司や先輩が必要以上に部下に厳しく指導することが少なくなりました。
しかし、自分たちが厳しく育てられてきた上司は、飲み会でのマナーについてよく知っています。そうなると、部下ができていないと目についてしまうものです。
そこで、きちんと会社の飲み会でのマナーができている部下と、そうでない部下がいれば、上司からの見る目に差がつくのは当然のことですよね。今回解説したマナーをしっかり抑えて、上司や先輩からの株を上げましょう!
まとめ
上司がチェックしている会社の飲み会におけるマナーとは
・上司が座る位置が上座になるよう気を使えるか
・乾杯の時に上司より高い位置にグラスを上げていないか
・コップが空にならないようにタイミングよくお酌できるか
・瓶ビールのお酌の時に瓶を正しく持てているか
・料理のとりわけは部下が率先してやる
・支払い時に少しでも多く上司に出してもらったら必ずお礼を
・飲み会の翌日には必ず席まで言ってお礼を言う