友人代表スピーチを手紙にして、心を込めた挨拶はいかがでしょうか。後で新郎(新婦)にその友人代表スピーチの手紙を贈れば、一生の宝物としてとても喜ばれ、ずっと大切にされるはずです。
大切な友人の結婚式でのスピーチ、何を話そうか悩んでしまいますよね。新郎(新婦)とのエピソードを交えながらのスピーチに「あの話も」「この話も…」なんて事にも、なりかねません。
結婚式当日は緊張して、いつものように話せなかったり、感極まって話せなかったりすることがあります。スピーチ時間は約3分が目安です。文字にすると1分間に約300文字。3分で900文字!
友人代表スピーチを手紙にすることで、より読みやすく、慣れない場面でも伝えやすくなります。
今回は友人代表スピーチを手紙にする場合の、感動させる文例集を、基本のスピーチ構成とともにお伝えします。きれいなお手紙を用意して、感動させるスピーチを完成させてください!
友人代表スピーチで手紙を盛り込む☆
感動させる文例集
スピーチ構成の基本
まずは、友人代表スピーチを手紙にするしないに関わらず、一般的なスピーチの構成の基本をお伝えします。
【 結婚式のスピーチ、基本構成 】
① 新郎様新婦様への祝福の言葉
・ 始めに祝福の言葉を入れる
② 自己紹介
・ 自分の名前と新郎(新婦)様との関係を紹介
③ 新郎(新婦)とのエピソードや思い出または人柄を紹介
・ お祝いの場にふさわしく、新郎(新婦)様がいかにいい人であるかを印象付けるエピソードを紹介
④ 将来へのはなむけの言葉
・ 将来への期待と励ましの言葉
⑤ 結びの言葉
・ 二人を祝福する言葉とお礼の言葉で結ぶ
友人代表スピーチの手紙、感動の文例1
それでは、ここから参考になるような、友人代表スピーチを手紙にした場合の、文例をお伝えします。前項の基本構成に沿った文例です。この文例を参考に、自分なりのアレンジをしてください。
① 祝福の言葉
「(新郎)○○さん(新婦)△△さん、ご結婚おめでとうございます。
ご両家、ご親族の皆さまにおかれましても心よりお祝い申し上げます。
② 自己紹介
「私は(新郎)○○さんの友人で□□と申します。
○○さんとは高校時代からの付き合いで、今でもよく一緒に飲みに行きます。
○○さんは面倒見が良く、いつも親身になって話を聞いてくれます。
そして、適格なアドバイスをしてくれる頼りになる人です。
そんな○○さんとのエピソードを一つご紹介したいと思います。」
③ エピソードや思い出
「お互い入社してすぐの頃、私は、新しい環境になじめずに悩んでいた時期があります。
○○さんとは会社も違うし、会うことが少なくなっていたのですが、突然彼の方から「□□、最近どうしてる??飲みに行かないか?」と連絡が来ました。
そして、その時私は悩んでいたことを彼に相談しました。
彼は「□□が今頑張ってやってることは絶対に無駄にはならない。大丈夫!!」と私の背中を押してくれました。
その時の、彼の強い励ましが私に自信を持たせてくれたのを今でも覚えています。
そんな○○さんだからこそ、今、責任ある仕事を任されるようになっているのだと思います。
そして、そこで知り合った△△さん。すべて必然だと感じています。
△△さんと知り合ってからの○○さんはさらに頼りがいのある男になりました。」
④ はなむけのことば
「これからは2人お互いに協力し明るく笑いの絶えない素敵な家庭をつくってください。
友人一同、お二人の幸せを心より願っております。
末永くお幸せに。」
⑤ 締めの言葉
「簡単ではございますが、これを持ちまして私の祝辞とさせていただきます。
ありがとうございました。」
友人代表スピーチの手紙、感動の文例2
前項では一般的なスピーチ形式のものをお伝えしましたが、ここでは友人代表スピーチが手紙形式の例文をお伝えします。
① 祝福の言葉
「(新郎)○○さん、(新婦)△△さんご結婚おめでとうございます。
ご両家並びにご親族のみなさまには心よりお喜び申し上げます。」
② 自己紹介
「私は(新婦)△△さんの友人の□□と申します。
△△さんとは幼なじみでもう23年来のお付き合いをさせていただいております。」
③ エピソードや思い出
今日は、△△さんに手紙を書いてきましたので読ませていただきます。
「△△さん、私が3歳の時お隣に引っ越してきた時からなんでも一緒にやってきましたね。
中学の部活も学校も、いろんなことを一緒にやってきて本当にたくさんの思い出があります。
いろんな話をして、いつまでも話がつきなくてお互いの家でお泊りしていましたね。
△△さんのお父さんとお母さんにも、もう一人の娘のように接していただいていました。
ある日、△△さんから○○さんの話を聞いた時、もしかして、この人と結婚するんじゃないかな?とわかるほど、2人がお付き合いし始めてから△△さんがどんどん素敵になっていきました。
昔から人の話をちゃんと聞いてくれて、一緒に泣いたり笑ったり時には怒ってくれたりする本当に優しい△△さん。
私はいつもその優しさに助けられています。
何があってもいつも笑顔でいてくれる△△さんが私は本当に大好きです。
これからは○○さんと一緒に温かい笑顔いっぱいの家庭を築いてくださいね。
○○さんそんな△△さんの笑顔をずっと守ってあげてください。」
④ はなむけの言葉
「お二人の幸せを心から願っています。」
⑤ 締めの言葉
「私のお祝いの言葉に代えさせて頂きます。
本日は本当におめでとうございます。」
さて、友人代表スピーチを手紙にするならば、③のエピソードや思い出の部分を感動のお手紙にすると、流れが良いです。
「何かいいことを言わなくちゃ」と言うよりは、「大切な新郎新婦への祝福の気持ち」を素直に伝えることが大切。自分が伝えたい人柄を、友人代表スピーチの手紙で、エピソードを交えながら話すことで、自然と感動を呼ぶスピーチになります。
普段からの話し方の方が良いと思って、そのようにスピーチされる方もいらっしゃいます。けれども結婚式はお相手のご両親、親族、新郎新婦の会社の上司の方なども招待している場です。
友人代表スピーチは手紙であっても、【親しい仲にも礼儀あり】で、ある程度の敬語表現を使う方がベターです。
お手紙をそのまま贈る場合は、友人代表スピーチの手紙では読んでいないサプライズの文を加えておくと、後で手紙を読んだときにも感動できるので、お勧めです。
まとめ
友人代表スピーチで感動の手紙
・スピーチの時間は約3分、文字にすると900文字が目安
・手紙は披露宴後に、新郎新婦へ渡す
・結婚式のスピーチには基本構成がある
・手紙を読むなら、中盤の思い出やエピソードに入れる
・「何かいいこと」よりも祝福の気持ちを素直に伝える
・親しい仲にも礼儀あり。ある程度の敬語表現が大切
・お手紙には、スピーチにない文面を入れる