家族との別れは誰にとっても辛いものです。しかし、ただただ、悲しみに暮れているわけにもいかないのも事実。悲しみを抱えながらも葬儀の手配など、やるべきことはたくさんあります。
そして、葬儀を終えて、ほっとしたのもつかの間、まだやるべきことがあります。葬儀を終えたからと、まだ安心してはいけません。そう、弔電のお礼です。心労で一杯なことは重々承知です。しかし、最低限のマナーですので必ず押さえるようにしましょう。最低限必須の事を7つにまとめましたのでご参考になさってください。
心労でいっぱいの時にも、弔電への
お礼で最低限必須の7つのこと
その1:お礼は必須
葬儀に参列してくださった方に対して、遺族は会葬礼状を出しますが、弔電を送ってくれた方に対しては会葬礼状を渡す事はできていません。弔電は葬儀に参列できなかった方が送るものですので、当然ですね。
そこで、別途お礼が必要になるのですね。葬儀に参列はできませんが弔電だけでも、と丁寧に送ってくれた方に対して、返礼も何もしないと言うのは、どう考えても失礼ですね。ですので、弔電を頂いた方に対しては必ずお礼を送ること、忘れないようしましょう。
その2:お礼状のマナーを押さえる
お礼状と聞くと難しく感じる方も多いかもしれません。しかし、必要以上に難しく考える必要はありません。差出人の名前は喪主、故人の名前は喪主との続柄で書きます。例えば「亡き父」「亡き母」「亡き祖父」「亡き祖母」などですね。社葬の場合は「弊社○○ 故○○」と書きましょう。
他には、忙しい中、弔電して頂いたことなどへの感謝をお礼の言葉にして送るのがマナーです。以上、押さえるべき基本マナーさえ押さえておけば問題ありません。
その3:目的を理解する
何事も目的の理解が肝要です。お礼状の目的、正しく理解していますか?基本的には、弔電に対する感謝を伝えるのが主目的です。
具体的には心遣いへの感謝、生前の厚情に対する感謝を伝え、さらに今後のお付き合いなどを願う一文を入れると良いでしょう。最後に、無事に葬儀を終えられたことなども報告としていれておくと、ぐっと心象がよくなります。
その4:基本構成を頭に入れる
目的を理解したら、基本構成を頭に入れておきましょう。文章作成時に最も大切なことはこれです。基本構成を知らずして真っ当な文章が作成できるはずはないのです。…と言っても簡単ですので、順に見ていきましょう。
まずは故人の名前を挙げます。「亡き祖父○○儀」といった具合ですね。次にお礼の言葉です。これが主目的ですから、主文ですね。そして、これはあくまで略儀であることを理解してその旨を伝えます。本来ならば直接お礼を伝えるべきところを書状にて伝えている点を記入します。最後に差出人の名前を書いて終了です。
これが基本構成になりますので頭に入れておきましょう。簡単ですね。
その5:挨拶分は不要
手紙を出す時の、季節の挨拶文は不要です。誤って入れないようにしましょう。「拝啓」「敬具」などの頭語はどちらでも構いません。当たり前ですが、入れる際は両方入れるようにしてください。片方だけの記入は誤りです。
その6:暗い文は避ける
尚、暗い文は避けましょう。悲しい気持ち、辛い気持ちはみんな同じですし、遺族の悲しみは誰もが十分理解しています。そこへ、さらに遺族からのお礼状の内容が暗い文面だと貰った方も困惑してしまいます。
お礼状はあくまで弔電のお礼であって感謝を伝えるものと理解して、相手を困惑させないようにしましょう。
その7:便せんは故人の好みでも可
便箋の選び方ですが、以前は白かグレーが好まれていましたが、現在は特に決まりはありません。故人の好みや、故人らしいデザインなど様々なものが使用できますので、覚えておくと良いでしょう。
ちょっとした心遣いが故人や相手を喜ばせるものですから、検討の余地はあるでしょう。
如何でしょう。故人との別れ、葬儀の執り行い、弔電の返礼…と、遺族にとってはやるべきことの多い日が続きますが、故人を偲び参列してくれた方や弔電を送ってくれた方に対して、お礼は必ず行うようしましょう。
それが故人の望みでもあるでしょうし、今後の家族との関係にも繋がっていくからです。ややこしいマナーだ、悲しい気持ちの時に…などと考えずに、ただただ弔電を送ってくれた方に一言感謝を述べたい、そのような気持ちでされるといいのではないでしょうか?
弔電への返礼、お礼の始まりも、きっと人のそのような気持ちからできたものだと思います。最後に当記事が弔電のお礼状作成に役立てば幸いでございます。
まとめ
心労でいっぱいの時にも、弔電へのお礼で最低限必須の7つのこと
その1:お礼は必須
その2:お礼状のマナーを押さえる
その3:目的を理解する
その4:基本構成を頭に入れる
その5:挨拶分は不要
その6:暗い文は避ける
その7:便せんは故人の好みでも可