神社のお参りマナーは大丈夫?参拝前に知りたい礼儀とは

神社のお参りマナーは大丈夫?参拝前に知りたい礼儀とは
神社へのお参りは「初詣だけ」と言う人が多かった時代もありましたが、現在ではパワースポットとして雑誌の特集などの影響も受け、以前にくらべて足を運ぶ人々が増えてきました。

「無宗教」とも言われる現代の日本。そもそも神社がなぜあるのか、なんの神様なのかなど疑問に思いながら参拝する人々も、同じく多いです。神社によってはお参りの仕方が明記してある、「立て看板」を見かけることがあるように、神社へお参りするには、基本的なマナーがあります。

せっかく、神様のご利益をさずかりたいと足を運んでいるのに、礼儀がなっていないと、神様としても悲しまれるのではないでしょうか。あまり気にせずに参拝していた自分の神社のお参りの仕方、不安になりますよね。

そこで今回は、神社でのお参りの仕方と基本のマナーをお伝えします。神社での基本的な礼儀を学んで、ご利益を授かってください。

 

神社のお参りマナーは大丈夫?
参拝前に知りたい礼儀とは

 

各地域になぜ神社があるの?

神社とは日本の宗教である、神道の祭祀施設を言います。日本人は昔から「八百万の神」と言う言葉が象徴するように、自然の中に神々の存在を感じ、自然や祖先に敬意と感謝を表しながら暮らしてきました。

【 八百万とは 】

★ 「非常に多くの」と言う意味で、神聖な山、滝、岩、森、巨木などに「神」が宿るとして敬っていました。

・ 社殿がなくとも「神社」としていましたが、社殿を伴う「神社」はこれらの神々が祀られた祭殿が常設化したものとされています。

縁結びには○○神社、出世開運には○○神社などご利益も様々です。また、氏神様とは同じ地域に住む人が祀る神で自分の住居地の神様のことを言います。

★ 氏神様はその地域の鎮守ですので、氏神様のいる神社へまずはお参りすることをおすすめします。

 

「初詣」にお参りするのは何故?

年が明けて、寺院や神社にお参りするのが初詣です。氏神様や信仰する寺院や神社にお参りし、一年の平安と繁栄を祈ります。元々は、大晦日の夜に一家の主が氏神様の社に籠る「歳籠もり」がもとになっています。

それがやがて、有名な神社にお参りをしたり、「恵方参り」などが盛んにおこなわれるようになりました。(恵方とはその年の縁起が良いとされる方角で、恵方にある神社へ詣でると福が授かるとされていること。)

【 初詣の期間 】

★ 除夜の鐘が鳴り終わってから、7日までに参拝することを言います。

 

参道でのマナー

神社にお参りするためにはまず、神社の入り口にある鳥居をくぐります。神社の一番外側にある鳥居「一の鳥居」から順にくぐって参道へ入ります。

【 神社のお参り:鳥居のくぐり方 】

★ 鳥居をくぐるときは必ず、軽く一礼します。

・参道を進むとき、参道の中央は神様の通り道なので、なるべく端を歩きます。

一の鳥居の次は順に「二の鳥居」、「三の鳥居」と言います。帰りの際も鳥居を出てから一礼して帰ります。

 

手水舎のマナー

神社にお参りするなら、本来身を清めるのですが、現代ではそうはいきません。かわりに、参道の脇にある手水舎(てみずや)と言う場所で身を清めます。手水舎には水がためてあり、柄杓が置いてあります。

【 神社のお参り:身の清め方 】

① 右手で柄杓をとって、水を汲み、それを左手にかけて左手を清めます。

② 次に左手で柄杓を持ちかえて右手にかけて右手を清めます。

③ 再び柄杓を右手に持ち、左手に水を受けて口をすすぎます。

④ そして、もう一度左手に水をかけて清めます。

⑤ 水の入った柄杓を立てて、柄に水が伝うように流してから、元通りに伏せて置きます。

ちなみに、柄杓に直接口をつけるのはマナー違反。手に受けて、手から口をすすぐようにしてください。

 

神社のお参りマナー

一般的な神社でのお参りは、まず、お賽銭箱の前で一礼してお賽銭を納めます。鈴がある神社では鈴を鳴らし、神様に来たことを知らせます

【 神社のお参りマナー 】

① お賽銭箱の前で一礼

② お賽銭を納める

③ 深いお辞儀を二回繰り返します。

④ 両手を胸の高さで合わせてから二回拍手を打ちます。

⑤ 両手を合わせて祈り、手を下して深いお辞儀をする。

⑥ 軽く一礼して離れます。(二礼二拍手一礼)

 

お守りのマナー

神社でお参りをした後などに購入したお守り、受験、出産、縁結びなどで人から頂いたお守りなど、そのままになっているお守りは1年を目安に返すのが基本です。

【 神社のお参り:お守りをお返しする 】

★ 初詣などに行ったときに境内に古札やお守りを納める専用の箱が置かれていますので、そちらに納めるようにします。

・ 「お焚き上げ」や「古神札納め所」と書かれた場所があるのでそちらに感謝の気持ちを込めて納めます。

基本はお守りをいただいた神社やお寺に返しますが、遠方で行けない場合は近くの神社やお寺に納めても大丈夫。この時の注意点は、神社のお守りは神社へ、寺や寺院のお守りはお寺に返すようにしてください。

 

おみくじのマナー

【 神社のお参り:おみくじ 】

★ 神社でお参りした後におみくじを引いた際、厄を祓うためにおみくじを結びつけます

・ 良いおみくじを引いた時は、結びつける必要がないのでそのまま持っていても大丈夫!

また、境内の木の枝に結び付けると木をいためてしまいます。おみくじを結ぶための設備や指示があるのでそちらに結ぶようにしてください。

 

いかがでしたでしょうか。神社でのお参りも、礼儀を理解したうえできっちり行うとさらにご利益がありそうですよね。日本人は昔から自然の中に神々の存在を感じ、自然や祖先に敬意と感謝を表しながら暮らしてきました。

だからこそ、いざという時にお願い事をしてもご利益をさずけてくださるのかも知れません。神社にお参りに行くときだけではなく、日頃から感謝をして日々過ごす事も重要です。

そんな日々を過ごしている人にこそ、神様にもその気持ちが伝わりさらにご利益をさずけてくださると考えれば、礼儀ある神社のお参りも自然にできるはず。まずは、氏神様からお参りに行きながら、神社の作法を肌で感じるのも一案です。

今回の記事をきっかけに、有名神社や神社のパワースポット巡りなどに行きながら、それぞれの神社独特の空気を味わってみるのもおすすめです!

 

まとめ

神社のお参りマナーとは

・氏神様のいる神社へまずはお参りする
・初詣は一年の平安と繁栄を祈るもの
・参道の中央は神様の通り道なので、端を歩く
・参道の脇にある手水舎(てみずや)と言う場所で身を清める
・参拝は二礼二拍手一礼
・お守りは「お焚き上げ」や「古神札納め所」に納める
・おみくじは厄を祓うために結びつける


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