お中元マナー☆初めて贈るあなたに伝える7つの礼儀

お中元マナーは案外難しいもの。若い人に限らず、今では30代40代でも、お中元を贈りあう風習は失われつつあります。明治30年頃から日本にて始まったとされる、お中元の風習。家族やお世話になった方に感謝の気持ちを込めて、贈り物を贈っています。

それでも夏前になると、テレビのコマーシャルや百貨店の催事場などでお中元ギフトが賑わいを見せますね。

歴史有るお中元には贈る際に気を付けてほしい、お中元マナーがあります。そこで本記事では、初めて贈る人々へ向けて、基本的なお中元マナーを7点お伝えしていきます。今年初めてお中元を贈る方は、本記事でお伝えした7つのお中元マナーを守れば、まず安心です!ぜひ参考にしてください。

 

お中元マナー☆
初めて贈るあなたに伝える7つの礼儀

 

贈る時期は早すぎず遅すぎず

お中元マナーとして、贈る時期があります。時期は、早すぎても遅すぎてもいけません。

・一般的には、6月下旬から8月上旬までの期間に贈ります。

実は地方によって贈る時期が、若干異なります。関東地方は、7月上旬から中旬に贈り、関西地方は8月の上旬から中旬にかけて贈ります。もし遠く離れたご家族やご親戚、お知り合いの方へお中元を贈る際は、先方のお住まいの地域に合わせましょう。

 

贈る品物は先方のことを考えた上で選ぶ

お中元マナーとして、悩んでしまうのがお中元の中身です。もちろん、ご自身の感謝の気持ちですから、先方は何をいただいても嬉しいでしょう。ただ贈るのではなく、先方に喜ばれるものが良いですよね。一番良いのは、できるだけ日頃からリサーチしておくことです。

迷ったときは、先方の環境を考慮しましょう。

・ご家族が多い場合、人数が多い会社などへは、なるべく量が多いものを。
・小さなお子さまがいらっしゃるご家庭は、甘味など。

お酒が好きな方なら、おつまみセットなども良いですね。地方から都心へ送るならば、地方ならではの食べ物を贈る傾向があります。産物品でもフルーツからお肉まで、様々ありますので、贈る相手の食事傾向を想像して選びましょう。

 

時期を逃したときは「暑中御見舞」として送る

お中元マナー以前のお話ですが、そもそもお中元は1年の上半期に「お世話になりました」という意味を込めて贈るものです。けれども万一贈るべき時期を逃してしまったならば、お中元ではなく「暑中御見舞」として先方に贈りましょう。

【時期を逃した時の、贈る相手で違うのし書き】

・ご家族や親しい方へ贈る場合・・・
「残暑御見舞」や「暑中御見舞」として送ります。

・取引先や日ごろ大変お世話になっている方へ贈る場合・・・
「暑中御伺い」や「残暑御伺い」という名目で贈る。

のし書きはたいしたことない、と考える方々も今では多いでしょう。けれども長い慣わしのなかでは、贈る時期によって配慮することが、お中元マナーです。

 

のしは持参か宅配かでちょっと異なります

続けてお中元マナーの中でも、のしについてのお話です。お中元に欠かせない「のし」。これは、持参する際と郵送する際で形式が少しだけ異なります。

のしには、「内のし」と「外のし」の2つがあります。正式には外のしで、包装紙で品物を包んでからのしをかけます。そして内のしは、品物にのしをかけてから包装紙で包みます。

【持参する時と、宅配とで違うのしの包み方】

・直接持参する場合は、「外のし」で包んでもらいましょう。
・郵送する場合は、「内のし」で包んでもらってください。

このお中元マナーは意外と大切なので、間違えないように注意してくださいね。

 

持参か宅配かでちょっと異なる「のし」

お中元は、本来持参するのがお中元マナーです。

【持参する時の、お中元マナー】

・品物は風呂敷にしっかり包んでいきましょう。
・相手の方へのしが読める向きでお渡ししてください。
・どうしても風呂敷がない!という方は、紙袋でも良いでしょう。
・紙袋でも、お渡しする際は必ず相手の方にのしが見える方向で。

一般的に、お中元は持参するのが一番良い方法ですが、遠く離れており中々直接伺うことが叶わない場合は、宅配便など郵送を使用しても良いでしょう。最近ではむしろこちらの方法が増加傾向にあるようですね。

 

宅配で贈るときは挨拶状を添えて

宅配便で郵送するときに大切なのが、「挨拶状」を添えるというお中元マナー。1年の上半期のお礼をする場面ですから、挨拶状は欠かせません。発送する店舗にあらかじめ作成した挨拶状を持参すると、同封してくれる場合もあるので一度聞いてみましょう。

インターネットで注文するならば、品物が先方へ届く前、もしくは届く頃にご自身で封書として送ると良いでしょう。挨拶状の内容は、上半期お世話になった旨をご自身の言葉で伝えると良いですね。

 

喪中の方へは状況をしっかり把握した上で贈る

喪中の方へお中元を贈るべきか否か…。少し迷うお中元マナーです。

・喪中の方へも、お中元は贈れます。

お中元とはお祝いではなくご挨拶なので、贈っても差し支えないでしょう。しかし、ご家族を亡くされて、気落ちされている可能性もあります。そのため、できれば四十九日が過ぎてから贈るのが、お中元マナーとしては良いかもしれません。

本来のお中元マナーでは紅白の水引きが入ったのしが必要ですが、喪中の方へ贈る場合には、こちらを控えましょう。白い無地のもの、もしくは白い短冊に「暑中見舞」もしくは「忌中御見舞」と記載するのが、気遣いあるお中元マナーです。

【喪中の方へのお中元マナー】

・紅白の水引を控えて、白い無地のものを選ぶ
・白い短冊に「書中見舞」もしくは「忌中御見舞」と記載
・贈る相手の心中を察しながら、四十九日が過ぎた頃を見計らう

 

以上が、まだお中元に慣れていない方々が抑えておきたい、お中元マナーです。お中元は、誰もがいただくと嬉しいものですが、「ついうっかり」が原因で逆に相手に失礼になってしまうこともあります。特にご年配の皆様へ贈るときには、厳しい方もいるでしょう。

しかし、本記事でご紹介した7つのお中元マナーをしっかりと守れば安心です。基本的なお中元マナーを守った上で、相手が喜ぶギフトを選ぶ細やかな心遣いが光ります。

価格帯の目安は3,000円~5,000円です。一般的には友人・親戚・仕事関係と、関係性に分けてそれぞれのお中元を選び、まとめて注文するケースがほとんどです。お店にお願いして発送することが多いので、忙しい時にもさほど手間はかかりませんね。

ぜひ参考にして、素敵なお中元を大切な方へ贈ってください。そのために本記事がお役に立てれば嬉しいです。

 

まとめ

初めて贈る「お中元初心者」が抑える初歩的マナーとは

・お中元を贈る時期は、関東と関西でずれがある
・贈る相手の家族構成など、環境を考慮したものを贈る
・時期が過ぎたら「暑中御見舞」の、のし書きで
・「外のし」と「内のし」の違いを知り、使い分ける
・持参の際は風呂敷に包み、のしは相手に見える向きで
・宅配で届けるお中元には、手紙を送るか挨拶状を
・喪中の方へのお中元は、のしと水引、時期に配慮を


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