上座・下座は大丈夫?新人が迷いやすい、座り方の基礎知識

上座・下座は大丈夫?新人が迷いやすい、座り方の基礎知識
上座と下座があることは、社会人になって初めて知る人も多いですよね。

会社に勤めるまでは、家族や親戚と食事をしたり、友達と一緒にタクシーに相乗りすることがあっても、誰が偉くて誰が偉くないという地位の差がないため、上座と下座を意識する必要もないためです。

しかし、上座と下座のルールは社会人にとっては常識です。これを知らずに上司より上座に座ってしまうと、上司本人からだけでなく、周囲にいる全員から「非常識な人だ」と思われ、ひんしゅくを買ってしまいます。

さすがに「非常識な人だ」と思われたくはないですよね。上座と下座は学ばないとわからないものですから、不安がある人は一度しっかり勉強することをお勧めします。

そこで今回は、会議室や会食の個室の座席、また、タクシーの座席など様々な場面で遭遇する、上座と下座のルールについて、6つの具体的場面で解説します。



 

上座・下座は大丈夫?
新人が迷いやすい、座り方の基礎知識

 

上座と下座の基本的な考え方


上座と下座のルールはどのような場面においても、基本的な考え方があるので覚えておくと便利です。

【 基本の上座と下座 】

★ 応接室や小さな会議室など、席とテーブルがある個室において…。

・ 基本的に入り口から最も遠い席上座
・ 入り口から最も近い席下座

…と、定義されます。

上座と下座のルールの由来は諸説ありますが、古くは武士の時代に敵が入り口から入ってきたときに、最も位の高い大将は討たれては困るため、入り口からもっとも遠くに座ったということが始まりとされています。

 

長テーブルの場合


会社の会議室はたくさんの人が座れるように、長テーブルが用意されていることが多いですよね。このように長テーブルを囲む座席においては、どうなるのでしょうか?

【 長テーブルでの、上座と下座 】

★ 入り口から遠い側の列が上座の側なのですが、その側の中央が上座になります。

・ 会議では、重要な人物が輪の中央にいるべきですから、中央から順に上座の順番が付きます。

入り口から遠い側も座席に順番がすべて座られたら、次に上座となるのが、入り口に近い側の中央の席から順番に徐々に下座になっていきます。このケースでは、入り口からの距離が単純に上座・下座と定義されないので注意が必要です。

 

「コ」の字型の会議室の場合


役員会議など、会議に参加するメンバーの中で、明らかに地位が高い人が出席するような会議では、「コ」の字型に長テーブルが組まれることが多いです。

【 「コ」の字型での、上座と下座 】

★ 「コ」の字型のテーブルにおける上座・下座のルールで間違えてはいけないのが、お誕生日席が上座になるということです。

・ なぜかというと、会議に参加しているメンバーが見渡せる席だからです。

テーブルを組む時には、この誕生日席が最も入り口から遠くなるようにセッティングするのが理想です。お誕生日席から徐々に入り口に近づくにしたがって下座になっていくのです。

 

タクシーの車内


上司と取引先に向かう時にタクシーに乗る場面はよくあります。しかし、タクシーの座席にも上座・下座があるということは知らない人が意外と多いのです。

【 タクシー内での、上座と下座 】

★ タクシーの座席では、運転手の後方の席が上座になります。

国産車の場合、運転席は右ハンドルですので、乗り込むときも、降車するときも、入り口は運転手がいる側とは反対側の左ドアが開くのが一般的。そのため、ここでも入り口から遠い席が上座というルールが生きてくるのです。

【 タクシー内での、上座下座の順番 】

★ また、順番で言うと、運転手の後方の席の次に上座なのが左側の後方席次が中央の後方席、最後が助手席となります。

助手席は一人で広々座れるため、上座だと勘違いされやすいですが、道案内をしたり、料金を支払うなど雑用をする人の席ですから、最も地位が低い人が座るのです。

 

エレベーターの中


上座・下座のルールは、椅子や座席がある場合だけにとどまりません。エレベーターに乗るときにも上座・下座のルールがあるのです。

【 エレベーター内での、上座と下座 】

★ まず、エレベーターに乗車するときは、最も偉い人から順に乗って頂くよう促します。

・ 最後に最も地位が低い立場の人が乗るのですが、上座はエレベーターの奥になります。

奥から順に詰めて乗車してもらい、最後に乗る人エレベーターの操作パネルのところに乗ります。そうすることで、行先ボタンを押したり、ドアを開けたり閉めたりなどの操作をするのが下座の人間になるのです。

 

円卓の座席の場合


長方形のテーブルやスペースでは、入り口に遠い席が上座で、会議室では中央が上座というルールがありましたが、間違えやすいのが円卓です。円卓は丸いため、どこが上座なのかわかりづらいのです。

【 円卓での、上座と下座 】

★ しかし、ここでも入り口からもっとも遠い席が上座で、下座は入り口から近い席という考え方は変わりません。

奥から順に、時計回りに上座の番号が振られるというのも誤りです。上座の両脇が次に順序が若い席となり、その両隣がその次、という風に、やはり入り口から距離的に近い方が順に下座になるのです。

 

いかがでしたでしょうか。上座・下座のルールは、その由来や理屈とともに一度勉強してしまえば、忘れることはそうそうありません。最も偉い人を外敵から守るために座る位置を考えれば、おのずと上座と下座の順番はわかるのです。

ビジネスマナーやルールは、一度本や研修などで勉強をしても丸暗記をしなくてはいけないため、数日経過すると忘れてしまうことも多いですよね。しかし、上座と下座のルールに関しては、理由がちゃんとあるので、忘れづらいですし、間違えづらいのです。

今回解説したような上座と下座のルールを知っている人たちの中で、自分だけが知らずに、うっかり一番上座に座ってしまうことを考えたら、それだけでゾッとしますよね。

ここでしっかりと上座下座を把握して、マナーある所作を身につけましょう!

 

まとめ

場面別に異なる上座・下座のルールとは

・基本は入り口から最も遠い席が上座で近い席が下座
・長テーブルの場合には入り口から遠い側の中央が上座
・「コ」の字型の会議室ではお誕生日席が上座
・タクシーの上座は運転手の後方の席
・エレベーターでの上座は奥で下座は操作パネル
・円卓は出入り口に近づくにつれて下座になる