手土産の渡し方は、ビジネスで誰かと会う約束をしたときには、気になりますよね。手土産があるとないのとでは、先方に与える印象が違ってきますので、ぜひとも用意したいはず。
ただ、そこで手土産を準備すれば良いだけではなく、ビジネス上でお渡しするならば、手土産の渡し方にも、ちょっとした配慮は不可欠であることも、意識したいところ。
ちょっとしたささいな社会人マナーだけに、手土産の渡し方を知っていれば、相手が礼儀に詳しい方であればあるほど、「コイツ、分かっているな」と一目置かれることになり得ます。そうすれば、取引上有利になる可能性も!
ビジネスマナーとしては意外な盲点と言われる、手土産の渡し方。盲点だからこそ、そこを押さえれば印象が良くなること間違いナシ、ですよね。そこで今回は、手土産の渡し方に注目し、出張で選ぶおすすめと配慮のポイントをお伝えします。
手土産の渡し方☆
出張で選ぶおすすめと配慮のポイント
手土産を渡す場所
まず、渡す場所ですが、取引先に訪問した際には、応接室や会議室で渡すのが一番!
【 手土産の渡し方☆場所 】
★ 早い段階で、できれば挨拶の場で渡すことができればベスト。レセプションや会議中に渡すのはNGです。
・ ただ、会食で手土産を渡すこともありますが、この場合、「基本的にどこがいい」という決まり事はありません。良いタイミングであればどこでも大丈夫!
手土産を渡すタイミング
取引先の方との名刺交換や、挨拶が済んだタイミングで渡せるとベスト。焦って名刺交換もしないまま、渡そうとするようなことにならないよう、気をつけてください。やはり礼儀は大切!
【 手土産の渡し方☆タイミング 】
★ 時には挨拶の後、意外にもそのまま話が盛り上がって、手土産の事を言い出しにくくなるかもしれません。
・ その場合は無理する必要はありません。会話を楽しみ、ひと段落したところで渡せば大丈夫。
会食の場合には、食事の後に渡してください。お見送りする時にさりげなく渡すと、スマートで好印象。相手もスムーズに受け取れるので、嬉しいタイミングではないでしょうか。
手土産を渡す相手、人
一人で訪問しているときには問題にはならない、渡す相手。良いタイミングで渡すようにしたいものですが、この時、渡す相手は「最も地位の高い方」。名刺交換をすれば地位が分かりますので、それで判断してください。
【 手土産の渡し方☆誰が渡すのか 】
★ 上司と一緒に行く場合は、上司に任せるのが正解。これは、上司の顔を立てることに繋がる行為。
・ そして、その手土産の渡し方をよく観察!今後のスキルアップに役立つに、違いありません。
何を手土産に持っていくのか
手土産を選ぶのはなかなか大変!先方の趣向というものがありますので、それが分かっていると、幾分選ぶのは楽になるはず。それに合わせたもので、少し珍しいものを選ぶのがポイント。
【 手土産の渡し方☆選び方 】
★ また、季節に合ったものを選ぶのもひとつの方法。夏は涼しさを感じれる食べ物、秋は栗などの季節ものを選ぶと趣があり、印象も◎。
・ 会社で渡すなら皆で分けられるよう、個包装のものにしたり、会食で渡すなら家族で楽しめるものを選ぶ、というような気の利いた選び方もポイント!
そしてセンスの良いものを選び、センス良く包装してもらってください。そういうちょっとした心配りで、印象はグッと上がります。
手土産に避けた方が良い物
【 手土産の渡し方☆避けたい品 】
★ 手土産は、相手が引くほど高価なものは避けるのが無難。大体、3,000円~5,000円くらいが一般的です。それから、近くで買った物も、ちょっとしたNG!
・ 来る道中で買って、間に合わせたような印象を持たれる恐れが…。誠意に欠けていると見られては残念!
さらに、日持ちのしない物も注意が必要。相手に負担を掛けてしまうかもしれません。こういう相手への配慮も、手土産の渡し方として重要なポイントです。
手土産の渡し方マナー
基本的に、袋から出して渡して袋は持ち帰るのが、手土産の渡し方マナー。外袋は汚れている可能性があるからです。
【 手土産の渡し方の基本 】
★ 箱に文字が書かれている場合は、相手がそれを読めるように、正面を相手に向けるように気をつけてください。
・ 先ほど外袋は持ち帰るとしましたが、会食のときなどは、相手が手土産を持ち帰るので、袋から出して渡すとかえって迷惑。その場合は袋に入れたまま渡して大丈夫です。
外出先での手土産の渡し方としては、「袋ごと失礼します」と一言添えると、なお良い印象かもしれません。
いかがでしたでしょうか、手土産の渡し方をお伝えしましたが、ほんの少しの相手への配慮で印象がグッと変わります。是非、よく考えて喜ばれるものを選びたいもの。
そもそも手土産をなぜ渡す必要があるのか、を忘れないようにしてください。手土産は、「これからも良い関係でいたい」という願いを形に表わすために贈るはず…。
いくら仕事ができても、人間関係をそれなりに良くできないと、力を発揮できなくなることも。もちろん、へつらう必要はありません。ただ基本的な礼儀を押さえていれば大丈夫!
それで手土産も、相手の機嫌をとるために持参するものではなく、今後も一緒に仕事をする人に、喜んでもらいたいという心を表わすものであることを、いつも意識してください。
相手への配慮を忘れず、喜んでもらえる物を選び、マナーをわきまえた手土産の渡し方をして、ビジネスパートナーとの良好な関係を築きましょう。
まとめ
手土産の渡し方マナー
・応接室などで忙しくない時に渡す
・挨拶の後で渡す
・上司に渡してもらう
・先方の趣向、季節に合った物を選ぶ
・相手が不快に感じる物にならないよう配慮する
・基本的には袋から出して渡す