卒業シーズンが近づくとお母さんの頭を悩ませるのが卒業式のスーツ。寒さ和らぐ季節になれば卒業式があります。制服などを纏った生徒の厳かな雰囲気の中での式典…別れの季節になりますよね。小学校、中学校、高校、大学と子供たちは大きくなり、私たちから少しづつ巣立っていきます。何だか寂しいような嬉しいような気持ちになることでしょう。
母親としては子供が主役の卒業式に華を添えるような静かな優しさを感じさせるような服装選びをしたいものです。卒業式とは決して母親の晴れ舞台ではない事をしっかりと自覚した上で、卒業式のスーツを選びましょう。子供たちの邪魔をするような服装はふさわしくありません。
そこで今回は年代別でお勧めの卒業式の装いについてお伝えします。
正しい装いとは?
正しい装いとはどんなものなのでしょうか。式典と服装について紐解きましょう。
まず、入学式や授賞式などお祝いの席の場合のスーツは色が明るくでもOKです。白やピンクといった華やかなスーツだとお祝いの雰囲気が出ます。
反対に卒業式のスーツは厳粛な式典も多いため色は控えめで、黒、グレー、紺などの色がベストです。黒の場合は質感や喪服ではない雰囲気のものが良いでしょう。
色目え抑えめにしてコサージュで少しだけ色を足すといった感じの服装が理想的です。
主役より目立たないことが卒業式のスーツではとても大事です。
卒業式のスーツ:①ワンピース
卒業式のスーツにワンピースを選んでもよいでしょう。
ワンピースの色は黒、紺辺りの光沢のある素材を選びましょう。グレーのワンピースだとツイード素材のものが多く、普段着のような雰囲気になりがちです。
式典という事を加味しても、やはり素材は大切です。ワンピースを選ぶ年代は20代~40代ぐらいのママであれば問題ありません。
スカート丈も膝丈にしておくと、落ち着いた雰囲気が出るのでお勧めです。ポイントはワンピースの左胸に必ずコサージュをつけること。
コサージュの有り無しでガラっと印象が変わり、コサージュなしだとちょっと間抜けな印象になります。
卒業式のスーツにもすこし華やかさをプラスすることを心がけましょう。
卒業式のスーツ:②ワンピースにテーラードジャケット
スーツ専門店や通販でもセット販売されている卒業式のスーツの基本形のような形です。
ワンピースとテーラードジャケットがセットになっていて華やかなワンピースを程よくジャケットが引き締めてくれます。
このジャケットのボタンの数で印象が変わります。ジャケットのボタンが1つの場合女性らしいウエストを強調したスタイルが作れるのです。
また、ボタンが2つの場合はよりフォーマル感が強く出る雰囲気になります。
ワンピースのスカート丈やワンピースのディテールで差別化を図れるのでバリエーションが豊かです。
デザインも豊富なので様々な年代に合ったスーツが見つかります。スタンダードな卒業式のスーツの形といえます。
卒業式のスーツ:③ノーカラージャケットのスカートスーツ
最近の流行の形といえばのカラージャケットではないでしょうか。入学式だけでなく卒業式のスーツにも多い形です。ノーカラージャケットのといえば女性らしい柔らかい印象ですね。首回りに沿ってカットされているノーカラージャケットは着ている人の印象を和らげてより優しい雰囲気にさせてくれます。
スタイリングで首にネックレスをすることで顔周りが明るくなり華やかに見せてもくれます。
また、ジャケットは普段着にも使え着回しできるメリットがあります。最近の雑誌でも必ずといってよいほど登場するスタイリングです。
もしノーカラージャケットをお持ちでないのであれば、この機会に検討してもよいかもしれません。どんな年代もOKなスーツです。
お持ちでなければ卒業式のスーツの候補に考えてみてはいかがでしょうか。
卒業式のスーツ:④テーラードジャケットのスカートスーツ
スーツといればこの形というほどメジャーなスーツです。ピンとくるのはリクルートスーツではないでしょうか。ただ、卒業式のスーツにリクルートスーツは向きません。あまり襟の詰まったテーラードジャケットはビジネス感を出してしまうので注意しましょう。
このタイプのスーツは若いママより30代~のママの方がビジネススーツに見えにくいです。
黒やグレーはビジネススーツにありがちな色なので紺色でまとめると上品な雰囲気が出せます。
卒業式のスーツ:⑤パンツスーツ
かなりオシャレ上級者のスーツです。バランスや体型に合っていないと少し残念な印象になりがちなパンツスーツはどの年代でもOKです。
最近のパンツスーツの傾向としてパンツ丈はくるぶし丈が流行です。低いヒールよりも脚を長く見せる効果のあるハイヒールを履くことをお勧めします。
卒業式のスーツには黒、グレー、紺の地味な色なら問題ありません。ワンランク上の着こなしを目指しているのならトップスには動きのあるドレープが入っているものを選らぶとよりオシャレに見えるでしょう。
パンツスーツはどの年代のママにおすすめですが、トータルバランスがとりづらいのでオシャレ上級者向きという事を肝に銘じて頑張ってください。
さて、卒業式はスーツだけと思っている方も多いようですが、着物でもOKです。昔は式典といえば着物だったそうですが、現代は着物を持っている方も少なくなりました。もし着物をお持ちであればトライしてみませんか。
式典なので訪問着であれば問題ありません。できれば華やかな色よりも落ちついた薄く淡い色で、ブルー、紫、ベージュ、深緑などあまり目立ちすぎない色がよいでしょう。
最近では付け下げ訪問着というものもあり、一見訪問着にも見える着物もあります。格が下であっても式典の雰囲気に合えば着て出席しても構いません。どれだけ着物の格が高くてもTPOに合わせられないことの方が問題なのです。
あくまで主役はお子さんなのでその点をわきまえてオシャレして出席したいですね。
卒業式のスーツはよいものが見つかるとよいですね。
まとめ
卒業式にふさわしいスーツとは
・卒業式に着るスーツのカラーは「黒」「グレー」「紺」の色がベスト
・ワンピースはコサージュをつけ、若いママにおすすめ
・ジャケットは襟の詰まりすぎないものを選ぶ
・テーラードジャケットのボタンは1つか、2つの物を選ぶとベター
・パンツスーツはオシャレ上級者に向いている
・ノーカラージャケットは普段にも使えるのでお勧め