礼服とスーツ何が違うのか若い時分の私にはさっぱり区別がつきませんでした。喪服に関しても黒ければいいじゃないかと思っていました。しかし、礼服にはは正礼服、準礼服、略礼服と種類があります。場や立場に応じて着るものが変わっていきます。礼服とスーツの違いがわからないままでいると思いがけず、冠婚葬祭の場で恥をかいてしまいますよね。
そこで今日は礼服とスーツの違いが分からなかった私が恥をかいた5つの例をお伝えしますので、反面教師として参考にしてください。ではご覧ください。
礼服とスーツの違いが分からなかった私が
恥をかいた5つの例
喪服は黒いスーツではダメなの?
よくある話だと思いますが、お葬式の際に喪服代わりに黒いスーツを着用した事例です。お葬式はいつも突然です。葬式の日程が決まってからクリーニングに出すことも、新たに喪服を購入することも難しい状況です。
そのため、とりあえず黒っぽい無地のスーツでいいか、白シャツと黒ネクタイがあればいいだろうと思い、葬式に参加しました。告別式は屋内だったので問題はなかったのですが、出棺の際外へ出て太陽の光を浴びると色が薄いのが見えてしまい、喪服じゃないのがバレてしまいました。
棺を見送った後、親戚の叔母から「いい年なんだし、そろそろ喪服くらい用意しないとねぇ」と小言を頂戴してしまいました。周囲の方々も言わないだけで、「あいつは喪服じゃない」と思っていたのだろうかと思うと恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。
成人式には何を着る?
昔、成人式に着るものは礼服だと思っていました。当時はまだ学生で、スーツも持っていませんでしたので、父親に礼服を貸してくれと頼み込んでそれを着込んで成人式に参加しました。
参加してみると、周りは紋付袴やストライプのおしゃれなスーツを着込んでキラキラした人たちが大勢いました。一方私は父親に借りた黒い礼服にネクタイ。文字通り借りてきたなんとやらです。折角の成人式なのに私は早く帰りたくて仕方ありませんでした。
元々、私が礼服とスーツの違いを知らずに親に礼服を借り、参加したのが原因です。この当たりどころのない恥ずかしさは一生忘れることはできないでしょう。
礼服を購入する際にはスーツと一緒にしないように気をつけよう
冠婚葬祭なんでも使える礼服というものをいつ使ってもいいように買っておこうと思い立ち、量販店に見に行きました。ビジネス系のスーツは大量に置いてあるのですが、なかなか礼服は見つかりませんでした。
そこで店員さんに礼服はどこですか?と聞き、案内してもらいました。店員さんに勧められた礼服は親戚のおじさんがよく着ているような野暮ったいもので、若い私にはどうしても気に入るものではありませんでした。
そしてもっといいデザインはないものかとあたりを見回すと、ちょうど興味があるデザインがありました。「礼服、これでもいいですよね?」と店員さんに尋ねると、「これはスーツなので、礼服とは違います。そもそも礼服とスーツの違いとは・・」と自分よりも若い店員さんに講釈されてしました。
周りは他のお客さんもいましたし、自分の無知さを暴露されているようで、非常に恥ずかしい思いをしました。
礼服とスーツは見る人が見ればすぐバレる
会社の同僚が突然亡くなり、お葬式に行くことになりました。お葬式は昼11時からの開始で、それが終わったらそのまま会社へ直行しようと思っていた私は通常のスーツに、黒いネクタイを絞め、普通のネクタイはカバンに入れて参列しました。スーツもダーク系なので略礼服として見なしてもよいだろうと勝手にそう考えていました。
お葬式はつつがなく終わったのですが、後ろの方から参列していたご婦人方の声が聞こえてきました。「礼服はね、見る人が見れば分かるものよ。黒色が濃い人の方がいい礼服を着ているのがわかる。普通のスーツは全く違うから、一般常識が分からない人は一目瞭然なのよね」と。私は思わず赤面してしまいました。ご婦人方の目には一般常識がわからないやつと映ったのでしょうか。ダークスーツであれば良いと思っていると思わぬ恥をかくものです。
礼服でビジネスは勤まるのか
通常のスーツを全てクリーニングに出してしまっていて、クローゼットの中に残っていたのが礼服でした。まあ、大した違いはないだろうと思い、礼服に普通のネクタイをして仕事へ出かけました。
午前中から取引先との打合せがあったので、慌ただしく資料を準備し、向かいました。そのときは冬だったので、取引先に到着後コートを脱ぐと、先方の担当者から「何か不幸があったんですか?」と言われました。
ドキッとして、「ああ、実はこの後」とその場を取り繕ったものの、やっぱり変なのだろうかと思い直し、会社へ到着した後は冬なのにも関わらずジャケットを脱いでごまかしていました。取引先に指摘されるのは非常に恥ずかしいですし、気まずい思いをしました。
以上、礼服とスーツの違いがわからなかった私の失敗例を5つほどご紹介させていただきましたが、よくある失敗ではないかと思います。
私は礼服は礼服で必要ですし、スーツはスーツで兼用できるものではないと、これらの失敗を通して身を以て学ぶことになりました。これを読んだ皆さんには恥をかく前に参考にしてもらえたら幸いです。