会社の人間関係でトラブルが起こることはよくありますよね。みんな一生懸命だからこそ、意見の違いがあって折り合いがつかないという場合があります。
そういう場合はお互いを理解し合う時に、雨降って地固まる、となるケースが多く、かえって連帯感を強めることになることもあります。
しかし、会社の人間関係でトラブルが起こった、と聞いてそういうケースを思い浮かべる人は少ないのではないでしょうか。
むしろ、苦手な人と一緒にいることに耐えられないとか、イジメに遭うとか、上司から厳しく当たられるとかマイナス面をイメージする方が大半です。
残念ながら、会社の人間関係でのトラブルがないというのは稀なことで、大抵はそれを乗り越えて、あるいはうまく付き合いながら仕事を円滑にできるように「工夫」をしています。
そこで今回は、たとえ会社の人間関係でトラブルが生じても、極端に動じず、円滑な仕事へつなげる心得をお伝えします。
会社の人間関係トラブル☆
円滑な仕事へつなげる心得とは
気持ちの良い挨拶を心がける
人間関係の基本は挨拶ですが、特に最初に会った時の印象というものは、かなり後々まで引きずってしまいます。会社の人間関係トラブルは、この挨拶でかなり防ぐことも多いのです。
【 会社の人間関係トラブル☆最初の挨拶 】
★ つまり最初に会った時の第一印象で、一度でも「この人嫌だな」とか、「この人とは一緒にいたくないな」とか思われてしまったら、修復は大変になってしまいます。
・ そんな最初の印象で「気持ちのいい人だ」とか、「良さそうな人だな」とか思ってもらえる挨拶ができれば、良い関係を築きやすくなることは、間違えありません。
これは毎日の積み重ねなので、誰でも気分が悪くて人と話すような気持ちにはなれない時もあるのですが、一日の始めの挨拶だけはしっかりするのがコツでもあります。
たとえ、会社の人間関係でトラブルが既に起こっているとしても、めげずに挨拶をしていると、少しづつ気持ちは解いてくれるケースも多いので、ぜひ試してみてください。
名前を使う
名前で呼ばれると人は嬉しいものです。不思議なもので、人は嬉しい経験をすると心を開く傾向があります。
【 会社の人間関係トラブル☆名前の大切さ 】
★ そこで早く名前を覚えて名前で呼び、人間関係を円滑にしてみてはいかがでしょうか。
・ もちろん、何度も間違えると逆に「自分には関心がないんだ」と悪感情を持たれてしまいますので、しっかり正確に名前を覚えてください。
上司の場合も、「課長」などの役職名だけで呼ぶよりも、「○○課長」と名前を付けて呼ぶのは良い効果が期待できます。ただし、この場合は、役職名を省かないように注意してください。
馴れ馴れしいと勘違いされてしまうことにもなり兼ねません。
話をよく聞く
相手の話を丁寧に聴くことも、最も意識しておきたい人間関係の基本です。コミュニケーションがうまく取れないと悩んでいる時には、往々にして人の話を聞いていません。
【 会社の人間関係トラブル☆相手の話を聴く 】
★ 自分の話ばかりする人を好む人はあまりいませんので、「まずは相手の話を聴く」を意識して、人と接してみてください。
・ そもそも、相手の話をよく聞かないと相手の事が分かりませんから、人間関係を築きようがないのです。
自分の事を知ってもらう前に、相手の事を知ることに心がけてください。
常に感謝する
言葉で感謝することは人間関係を一気に縮めてくれます。感謝には大きな力があり、人は感謝してくれる人には大きな魅力を感じるものなのです。
【 会社の人間関係トラブル☆感謝を口にする 】
★ 「ありがとう」をできるだけ使うように、日ごろから意識して過ごしてみてはいかがでしょうか。
・ ちなみに、よく何か手伝ってもらった時に「すみません」とか「申し訳ありません」と言いがちですが、実は印象が良くありません。
「ありがとう」という言葉、そしてさわやかな笑顔を見せるようにしてください。
自分の価値観に縛られない
会社の人間関係でトラブルが生じるのは、それぞれが自分の価値観を押し付けることも原因の一つです。
もちろん、自分の価値観は大切にすべきですが、人も同じように受け入れなければならないとは限りません。むしろ自分が間違っている場合も良くあります。そのため、まずは人それぞれの価値観を受け止めてみる方法をおすすめします。
【 会社の人間関係トラブル☆価値観を受け止める 】
★ ここで注意したいのは、「受け入れる」のではなくて、「受け止める」ことです。
・ 「受け入れなければならない」と考えるとプレッシャーとなり、軋轢が生じがちですが、「あ~、そんな価値観もあるんだ」と受け止めてみると、それにどう反応するのかを考えてみることができます。
会社の人間関係でトラブルが生じている時というのは、もう全体的にピリピリした雰囲気になりがちですので、この受け止めることが一種の清涼剤のような働きをします。
人に期待しない
間違った期待は心を病ませます。会社の人が自分に良いことをしてくれるような期待をするのは、トラブルを抱える元です。「誰も自分の事を分かってくれない」とか、「裏切られた」とかブルーな感情を生み出していきます。
【 会社の人間関係トラブル☆自分ができること 】
★ こんな時には「自分が人にできること」を考え始めると、このブルーな感情を解消しやすいです。
・ ただし、ここでも自分が良いと思う「価値観」が、必ずしも相手にとっても良いと思う訳ではない、つまり「喜んでもらえるように期待しない」ことを理解して動くことをおすすめします。
何事も、良いか悪いかで判断しない
何かトラブルが起きた時に、それが良いか悪いかで突き詰めて考えてしまうと、人を追い詰めることになってしまいがちです。「窮鼠猫を嚙む」ということわざもある通り、人を追い詰めて良い結果になることはまずありません。
遺恨を残してしまい、問題自体は解決しても思い雰囲気が漂って、会社の人間関係トラブルは残ったままになってしまいます。
【 会社の人間関係トラブル☆判断は柔軟にする 】
★ 物事の良い悪いを考えるよりも前に、関係する人たちの感情を理解するように努めてみてはいかがでしょうか。
・ 感情が吐き出せると、人は冷静に考えて素直になりやすいので、思わぬ方向からトラブルが解決することに繋がったりもしやすいです。
いかがでしたでしょうか、会社での人間関係でトラブルは、「できれば起きてほしくない!」と、誰もが思っているのに、割と頻繁に起きてしまいがちです。
それでも、自分までその会社の人間関係トラブルのスパイラルにはまり込む必要はありません。自分次第でトラブルを防ぐことも、解決に向けることも、あるいは関わらずに済ませることもできるのです。
また、会社の人間関係トラブルの原因となりやすい要素は、自分の意見をムリに押し通そうとしてしまう感情や、間違えを認められない、良い行動ができなくなる感情などです。
そしてこの背景には、日ごろの仕事や暮らしへのストレスで余裕がなくなってしまう「疲れ」があります。感情的になってしまう時、冷静に対処できる時、誰でもバイオリズムがありますが、特に疲れがピークに達すると、人は感情的な自分をコントロールしにくくなってしまうことは、誰もが実感しているかもしれません。
ほとんどの場合、会社の人間関係トラブルは感情の問題ですが、感情をぶつけ合うのか、あるいは認め合うのかで、事態は全く逆の結果になりますし、そしてそれをどちらにするかを決めるのは、自分自身です。
会社の人間関係でトラブルが生じたとしても、それぞれの感情に注目して受け止め、円滑な仕事へとつなげましょう!
まとめ
会社の人間関係トラブルへの対処法
・毎日さわやかに挨拶する
・相手への敬意を表し、名前で呼ぶ
・まずは、相手の話をよく聴く
・「ありがとう」をできるだけ使う
・価値観を受け止めてから、考える
・人に期待せず、自分ができることを考える
・良い悪いではなく、感情を理解する