お悔み電報のマナーとは。押さえる基本の言葉遣いと例文

お悔み電報のマナーとは。押さえる基本の言葉遣いと例文
お悔やみ電報は、葬儀に参列できない時、お悔やみの言葉を直接伝えられない代わりに送ることが出来るため、助かりますよね。

ただ、葬儀には参列のマナーがあるように、お悔やみの言葉を伝える時にもマナーがあります。とくにお悔やみ電報で言葉を送る時には、失礼がないように細心の注意を払わなければいけません。

口から言葉で発すると相手にニュアンスまで伝えることができても、書面で活字にするとそっけなくなってしまったり、自分が意図したニュアンスが十分に伝わらないこともあるはず。

ですから、お悔やみ電報では、意図しない誤解を与えないために、言葉遣いと言い回しには気を付けなくてはいけないのです。

しかし、お悔やみ電報を一度も送ったことがない人は、どう気を付けなければいけないかがわからないですよね。そこで今回は、お悔やみ電報のマナーで抑えるべき、言葉遣いと例文のポイントをお伝えします。

 

お悔み電報のマナーとは。
押さえる基本の言葉遣いと例文

 

言葉遣いのポイント1:故人の呼称

お悔やみ電報での言葉遣いについて、2つポイントをお伝えします。まずは、故人の呼称について。

【 お悔み電報マナー、故人の呼称 】

■ 故人の呼称は、電報を送る宛先の人から見た続柄に敬称を付けるのがマナー。

・ 例え、故人と生前に親しくて「〇〇さん」と名前で呼んでいたとしても、電報では「お父様」「お母様」「御主人様」など続柄の呼称で呼びます。

さらに丁寧にする場合には「御尊父様」「御母堂様」「御令室様」などの呼称で呼ぶと安心。受取人はたいてい喪主ですので、喪主から見た続柄で考えるのが基本です。

 

言葉遣いのポイント2:悼み言葉について

お悔やみ電報の言葉遣いのマナーで2つ目に大切なのが、使ってはいけない悼み言葉を使わないという事。悼み言葉には2つの代表的な表現があります。

【 お悔み電報マナー、悼み言葉 】

① まずは直接的な表現。「死ぬ」とか「死亡」という言葉は使わずに「お亡くなりになる」などの丁寧な言葉を使うのがマナー。

② そして、重ね言葉も使ってはいけない表現。「再び」や「重ね重ね」など2度繰り返す意味あいを持っていたり、繰り返し言葉になっているものは他の言葉に言い換えるなどして、避けなくてはいけません。

 

例文1:お悔やみの言葉のみ

仕事での付き合いなどで、故人と個人的に親しかったわけではなくとも、お悔やみ電報を送らなければいけない時には、個人的なエピソードや思いが特にないということもあるもの。

そのような相手にお悔やみ電報を送るなら、シンプルにお悔やみの言葉だけを伝えれば問題ありません。

【 お悔み電報マナー、シンプルな例文 】

■ 例文としては、

・ 「ご逝去を悼み、謹んでお悔やみ申し上げます。」とか「ご逝去を悼み、心からお悔やみ申し上げます。」

…がシンプルでかつ失礼がありません。

 

例文2:驚きの気持ちを伝える一文

故人の訃報を受けてショックを受けた、驚き悲しんだという気持ちをお悔やみ電報で伝えることは、故人の死をまったく予期していなかったという意味を持つため、マナーとしていいとされています。

【 お悔み電報マナー、驚きを伝える 】

■ この気持ちを電報で伝えるなら、

・ 「突然の悲報に信じられない思いです。」とか「ご逝去のお知らせを受け、驚いております。」

…という言葉を冒頭に入れるのが最適。

この後にお悔やみの言葉や、ご遺族に向けた言葉を続けると自然にまとめることができます。

 

例文3:訃報を惜しむ表現

会社の上司や学生時代の恩師に対しては、生前に色々と学ぶことがあったのではないでしょうか。そのため、余計に故人の死が惜しまれます。このようなケースでは、まだ生きていてほしかった、という惜しむ表現をお悔やみ電報に入れる方も多いです。

【 お悔み電報マナー、惜しむ表現 】

■ 例えば、

・ 「まだご指導頂きたいことがございましたので、痛惜の念でいっぱいです」とか、
「惜しまれます」などの言葉で、言葉を伝えると失礼がありませんし、こちらの思いも伝えることができます。

 

例文4:お詫びの言葉

お悔やみ電報を送る目的は、本来参列すべき通夜や告別式に参列できないため、お悔やみの言葉を電報で伝えるというもの。ですから、葬儀に参列できないことをお詫びする言葉を伝えることもできます。

ただし、参列できない理由については細かく説明する必要はありません。

【 お悔み電報マナー、お詫び 】

■ お悔やみの言葉の後に

・ 「本日は弔問がかなわずお詫び申し上げます。」

…などのお詫びの言葉を添えてください。

この一文で、十分相手にお詫びの気持ちを伝えることができます。

 

お悔やみ電報の基本的マナー

最後にお悔やみ電報のマナーとして忘れてはいけないのが、相手に電報を届けるタイミング。通常、通夜のお知らせは前日か前々日など直前に連絡を受けるものですが、お悔やみ電報は葬儀が始まる1時間前には、相手のもとに届いていないといけません。

【 お悔み電報マナー、タイミング 】

■ ですから、文面をじっくり考えたいと思っても、時間があまりありませんから、いくつかの例文を組み合わせて、迅速に手配をしなくてはいけないのです。

・ お悔やみ電報は長文を書くものではありませんから、簡潔にまとめることを意識するのもマナーです。

 

いかがでしたでしょうか、お悔やみ電報のマナーと例文はシンプルですが、それらを守りつつ電報を打つというのは意外と難しいもの。

故人に対する思いが強ければ強いほど、電報で伝えたい言葉が溢れてしまい長文になってしまうかもしれませんし、言葉がまとめられないということもあります。

しかし、お悔やみ電報は、葬儀でご遺族にかけるべきお悔やみの言葉を、電報で伝えるという目的。ですから、色々思いがあったとしても、電報の文面には簡潔に最低限のものをまとめるべきです。

特別にご遺族に伝えたいことがある場合には、電報ではなく、後日お会いしてお伝えするのが適切。

今回お伝えした例文は、組み合わせ次第で自分のオリジナルのお悔やみ電報を作ることができます。例文を使うなんてありきたりだと思うかもしれませんが、例文の中に自分の思いを込めればいいのです。

まとめ

お悔み電報のマナーと例文とは

・故人の呼称は宛先の人から見た続柄で書く
・直接的な表現と重ね言葉を使うのはNG
・シンプルにお悔やみの言葉だけにしてもOK
・訃報に驚いたことや悲しみの言葉伝える
・お世話になった故人には惜しむような表現
・葬儀に参列できないことをお詫びする
・文面は長文を考えずに簡潔にまとめる


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