ご祝儀袋の書き方おさらい☆シーン別に見るマナーとは

ご祝儀袋の書き方おさらい☆シーン別に見るマナーとは
ご祝儀袋の書き方にはいくつかの細かなマナーがありますが、多くの人々が割と気軽に記入していますよね。カジュアルな結婚式で友人として、気軽に参列するならそれでも大丈夫かもしれません。

けれども、これが仕事関係であったらどうでしょうか。特に自分の部署で、上司などから頼まれて参列する時、会社の人々を代表して書くご祝儀袋の書き方だとしたら、これは社会人として恥ずかしくない、礼儀あるものを準備しなければなりません。

そもそもお祝儀袋ひとつでも、入れる金額によって選ぶものが変わります。「あれ?自分は大丈夫かな…。」と、少し気になりますよね。

そこで今回は、結婚式で堂々とお渡しできるご祝儀袋の書き方の、基本のマナーをお伝えします。お呼ばれの際には、本記事を参考にしながら恥ずかしくない準備をしてください。

 

ご祝儀袋の書き方おさらい☆
シーン別に見るマナーとは

 

ご祝儀袋には書き方がある

あまり深く考えずに、お祝儀袋の書き方は袋の裏側を見て…、と言う人は案外多いのですが、やはり冠婚葬祭のシーンだけに、それなりの細やかなマナーはあります。できれば、一度しっかり確認したいもの。

【 ご祝儀袋の書き方の基本 】

★ ご祝儀袋は黒い墨で書く、毛筆や筆ペン、サインペンなどが鉄則です。

・ ラフすぎるボールペンの他、万年筆などもNG。筆ペンには弔事用の薄墨のタイプもありますから、間違えずに用意してください。

ご祝儀袋の書き方で最も気をつけたいのは、不祝儀袋の書き方になっていること。薄墨はくれぐれも控えてください。

 

表書きのご祝儀袋の書き方

準備をすると袋の中には、外包み、中袋、水引(外袋に締められた)の他に、いくつかの短冊が入っています。「御祝」「寿」など、いくつかの言葉が入っているもの、無地のものが複数あることが多いです。

【 ご祝儀袋の書き方:表書き 】

★ 基本的には、この短冊に表書きを書きます。結婚祝いであれば「寿」の他、「ご結婚祝」「御祝」などを選ぶと良いです。

・ 実際に水引の間に差し込むことを想定して、水引の下の段に名前を記入します。

当たり前ですが氏名両方記入し、バランスを取って、上段よりもやや小さ目に書くのがポイントです。

 

中袋のご祝儀袋の書き方

ご祝儀袋の書き方は表書きに限らず、中袋にも基本があります。中袋の表には、用意した金額を旧漢字の漢数字で記入するのが、本来の作法です。

【 ご祝儀袋の書き方:中袋の表 】

★ 例えば「一万円」であれば、「壱萬圓」や「壱萬円」が一般的。

最近では結婚式の形式自体がカジュアルになってきたことも受け、「一万円」表記でも問題ないことも。ただ、フォーマルな結婚式では目立ちますので、できれば従来のマナーに則って準備をした方が安心かもしれません。

 

中袋の裏側の、ご祝儀袋の書き方

もちろんご祝儀袋の書き方では、中袋の裏側にも気を配る必要があります。裏側はご自身の住所を記入する場所です。

【 ご祝儀袋の書き方:中袋の裏側 】

★ 中袋の裏側には住所を記入します。式後に中袋だけでまとめられるのを想定して、しっかりと氏名と名前、住所を書いてください。

・ さらに先方がお礼を送る時の配慮として、郵便番号も面倒と思わず記しておくと親切です。マンション名なども省略せずに入れておきます。

 

連名の場合のご祝儀袋の書き方

なかには夫婦や家族で出席など、連名でのご祝儀袋の書き方が必要になることもあります。基本的な事柄は変わらないのですが、表書きの名前部分が変わりますよね。

【 ご祝儀袋の書き方:連名の場合 】

★ 最も多い連盟のケースが夫婦ですが、この場合には右側に夫の氏名、その左側に妻の氏名を並べます。

夫婦の場合には夫の名前の左側に、妻の名前のみ入れても問題ありません。

 

グループで出す、ご祝儀袋の書き方

会社や部署、子どもも一緒の家族など、複数のグループでお祝儀を出すこともあります。このような場合にも、右側を「上座」として、順に左に名前を連ねます。

【 ご祝儀袋の書き方:連名 】

★ 連名での表書きの名前は、多くても3名までとし、それ以上の人数になる場合には、「○○会社 一同」などと書いておきます。

・ それぞれの名前は別紙を準備して記入し、中に入れておきます。

会社の部署などのグループでのご祝儀袋の書き方の例は、コチラ。

【 ご祝儀袋の書き方例:会社の部署など 】

「 株式会社 ○○
経理部 一同」

「 株式会社 ○○
経理部
他 ○名」

などなど、従来の表書きの氏名よりもやや小さ目に書くのが、バランス良く書けるポイントです。

 

お祝儀袋の包み方に注意!

前の項でお伝えしましたが、ご祝儀袋の書き方マナーで最もタブーとされるのが、弔事のお香典などのマナーとの混合です。墨の作法もお伝えしましたが、お祝儀袋の包み方にも、実は間違えが多かったりします。

【 ご祝儀袋の書き方:包み方 】

★ お祝儀袋の場合には下の部分が最後紙が「上を向いた」状態にする、と覚えると間違えにくいです。

・ 一方で弔事の包み方では紙が「下を向いて」います。つまり、上部分を最後に包んでいる状態です。

せっかくご祝儀袋の書き方をしっかりと確認しても、この部分で台無しになってしまうのはもったいない!確認してからお渡ししてください。

 

いかがでしたでしょうか。結婚式当日のマナーは、それぞれ臨機応変な対応も必要で難しい場面もあるかもしれません。けれどもこのご祝儀袋の書き方や、服装マナーなどは、事前に準備ができるため、確認さえできていれば大丈夫!

改めて書き連ねると少し難しく感じますが、書く場所と書くものに注意を払い、一文字一文字を丁寧に綴れば、そんなにマナー違反で恐縮することはありません。

「文字が汚い…」と気になっている人々も多く見受けますが、最近勘違いしやすくなっているのが、パソコン文字。これは絶対タブーのひとつ、と捉えて、下手でも丁寧に筆ペンや毛筆などで手書きを心がけてください。

一度、鉛筆などで下書きをした上で清書をすれば、多少の時間が掛かっても安心。本記事を参考にしながら、マナーの行き届いたお祝儀袋を準備してください。

 

まとめ

お祝儀袋の書き方マナー

・お祝儀袋は黒墨の毛筆か筆ペン、サインペンで
・表書きは「寿」「御祝」などの、短冊に書く
・中袋の表面には、旧漢字で金額を書く
・中袋の裏面には、郵便番号も入れた住所を書く
・夫婦の連名は、右側に夫の氏名、その左に妻
・グループでの連名は「○○一同」とし、別紙に詳細
・お祝儀の包み方は、「上を向く」よう下側が最後


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