謙譲語と尊敬語の違い☆スマートに使い分ける基礎知識

謙譲語と尊敬語の違い☆スマートに使い分ける基礎知識
謙譲語がある日本語ってムズカしい…。そう感じている人は多いですよね。敬語は使っているつもりですが、謙譲語とか尊敬語って正しく使えているのか、疑問になる方々は多いです。

日本は基本的に年功序列のタテ社会で義理を重んじるゆえに、目上の方への言葉遣いには細心の注意が求められます。もちろん、型破りな人が逆に気に入られるというパターンもありますが、それは、その人の人格から出るものだから許されるのであって、同じことを皆がしても大丈夫!なんてことはあり得ません。

結局はこの謙譲語や尊敬語を使いこなせると、目上の方との会話はスムーズにいくのです。礼儀がしっかりしているとの印象を持ってもらえると、仕事や交友関係にも良い影響があることは間違いありませんよね。

そこで今回は、人生のスキルアップのために、謙譲語や尊敬語をスマートに使い分けるための基礎知識をお伝えします。



 

謙譲語と尊敬語の違い☆
スマートに使い分ける基礎知識

 

謙譲語と尊敬語の違い


要するに、どちらも敬語の分類のひとつです。特にビジネスシーンでは重視されますので、しっかり理解しておきたいものです。

【 謙譲語と尊敬語の違いとは 】

★ 謙譲語は、自分や話の主体になっている人を下げる話し方。要するに自分側の行動を低める表現になります。それは同時に相手を立てることになります。

★ それに対して尊敬語は、相手側を立てる時に相手側の行動を表現する語なのです。

分かったような…、分からないような…、しっくりこないかもしれませんので、今回は次に例を挙げて説明をしていきます。

 

謙譲語と尊敬語の例文


それでは、「〇〇と言う」という文でやってみます。

【 謙譲語の場合 】

・ 自分の行動を低めて「(私が)〇〇と申し上げる」となります。

【 尊敬語の場合 】

・ 相手の行動を高めますから、「(目上の方)が〇〇とおっしゃる」となります。

同じように、「〇〇を見る」という文でも同じように「(私が)〇〇を拝見する」、尊敬語は「(目上の方)が〇〇をご覧になる」なのです。他にも大抵の語には謙譲語の場合と尊敬語の場合の変化がありますので、ぜひチェックして語彙を増やしたいところ!

恐らく例文を見たら、「こんなのいつも使ってるよ!」と、感じられたのではないでしょうか。そうなんです!自然に使ってはいるのですが、改めて分類し正しく使っているかと考え出すと自信が無くなってくるのも、難しくなる理由なのです。

 

使う目的を意識する


謙譲語も尊敬語も、あくまで高めるべき相手と話す時にのみ使う、ということを理解しておくことは、案外大切。

基本的に、家族や友達には使わない、と言うことです。自分の父親や母親に向かって、「申し上げる」とか「おっしゃる」なんて言わないもの。大河ドラマに出てるわけではないのですから!

ただ、少しややこしいのは、自分の会社の上司が関係する場合です。上司と直接話している場合は,自分の行動を謙譲語に、上司の行動を尊敬語にすれば良いので簡単ですが,そこに取引先の方が関係してくる場合は面倒になります。

【 取引先と話す場合 】

★ たとえ上司でも身内になりますので,上司の行動を謙譲語で表現することになります。

・ また、上司が二人関係する場合も迷いがち!その場合は両方に尊敬語を使うことになります。ちょっと注意が必要です。

 

他の人の使い方を、観察する


意外に身近なところで、謙譲語や尊敬語は使われているもの。例えば,レストランに食事に出かけたらどうでしょうか。

【 お店での謙譲語・敬語の使い方 】

★ 「いらっしゃいませ!」と謙遜語で迎えられ、店員さんを呼ぶと「ただいまお伺いいたします」とか、「すぐに参ります」などの謙譲語を使っています。

・ 特にデパートは言葉遣いへの意識が高いですから、参考になるに違いありません。

客として気持ちよく感じれたら、その使い方はばっちり。使える語彙リストに入れてはいかがでしょうか。そしていろんなシーンで使ってください!

 

普段から人への敬意を育もう


普段から他の人への敬意があれば、自然と言葉遣いに表れてくるに違いありません。もちろん、自分を卑下するということではありません。むしろ,敬語をしっかり使いこなせるというのは,自尊心を持つことにつながります。

【 普段から謙譲語や尊敬語で敬意を伝える 】

★ 普段から,どんな表現を使えば相手に敬意を払えるか,自分だったらどう言われたら敬意を持ってもらえていると感じれるか、を考えてイメージトレーニングしてみるのも一案。

そして,少しずつ使って行く内に、使いこなせるようになるはず。堅苦しくないシーンでも、目上の人と話す機会はあるもの。そんな時に積極的に使ってみるのも良いアイデアです。

 

いかがでしたでしょうか、謙譲語とか尊敬語というと、ハードルの高い会話スキルのように感じてしまいますが、決してそうではなく、普段普通に接していて使っているスキルです。

そもそもスマートに使いこなすには知識が大切!ただ、それ以上に心の問題とも言えるのです。いくら正しい言葉を使っても、気持ちが伝わらなければ意味はありませんし、労力は無駄になるだけ…。ただ疲れるだけ、なんてことにもなりかねません。

相手が気持ちよく自分と接することができるようにする、という大切な目的を忘れないようにするのが、最大のポイント。ただ、上司やお客さんと話すときや面接など、どう頑張っても緊張する場面では、さらにハードルが上がるのは事実。

やはり相手に伝わるのは言葉そのもの以上に心です。気持ちを正しく伝えるために、必要な手段として謙譲語や尊敬語があるという位置づけで考えてみると良いかもしれません。本記事を参考にしながら、スマートな心の通じ合う人間関係を培っていきましょう。

 

まとめ

謙譲語と尊敬語の使い分け方

・謙譲語は自分が下がり、尊敬語は相手を上げる
・さまざまな例文を理解すると、スムーズになる
・取引先では、同じ会社の上司でも「身内」になる
・お店などで聞く謙譲語と尊敬語を取り入れる
・謙譲語尊敬語の基本は相手を敬う心