法事の挨拶、是非内容に盛り込みたい7つの例文

故人が亡くなった際には、通夜や葬儀を行いますが、その後も法事は三十三回忌まで行われるものです。ほとんどを遺族のみで行うとはいえ、亡くなった後も8回遺族が集まることになるのです。

その8回は、一周忌(いっしゅうき)、三回忌(さんかいき)、七回忌(ななかいき)、十三回忌(じゅうさんかいき)、十七回忌(じゅうななかいき)、二十三回忌(にじゅうさんかいき)、二十七回忌(じゅうななかいき)、三十三回忌(さんじゅうさんかいき)の弔いあげまで続きます。

七回忌からは規模を小さくするとはいえ、その法事の挨拶は毎回考えなくてはならないものです。その法事の挨拶を考えておくのも、とても気持ちを使う作業になりますね。そんな時に参考になる法事の挨拶の例文をご紹介します。

 

法事の挨拶、
是非内容に盛り込みたい7つの例文

 

参列された方への御礼の言葉

法事の挨拶の中でも一番大切だと思われることは、参列された方への御礼の言葉でしょう。法事は区切りごとに行うものですから、どうしても日程が決まってしまい、本当に忙しい中故人と自分たち遺族のために時間を作って訪ねてくれる方も多いことでしょう。

そのことへの感や配慮はいくらあっても余るものではないでしょう。折にふれて、法事の挨拶の中に入れていきましょう。

例文:

「本日は、ご多忙中にもかかわらず、また遠方よりわざわざお集まり下さいまして、まことにありがとうございました。」

 

故人の人柄に触れた内容を話す

法事を行う目的の一つに、故人を偲ぶということがあります。法事の挨拶の中でも故人の人柄に触れたり、懐かしいエピソードを話すことで、個人のことをより鮮明に思い出してもらうようにしましょう。

何回も会って話していてもふと新しい記憶が掘り起こされることもあるかもしれません。故人の話は何度でも繰り返して話したいものです。

例文:

「もう◯◯回忌になりますが、またこうして父を偲ぶ席におつき合い頂くことができ、 本当に嬉しく思っております。賑やかなお酒の席が大好きだった父もきっと喜んでいることと思います。」

 

日頃お世話になっていることのお礼

法事以外の機会でもよく会う人もいれば、法事の時くらいにしか会えない人もいることでしょう。その方々に都度お礼の気持ちは伝えていると思いますが、きちんと法事の挨拶の中でも伝えることが大切です。親しき中にも礼儀あり、お礼と感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。

例文:

「母の亡き後、今日まで多大なご厚情を賜りながらゆっくりとお礼を申し上げることができずにおりました。本来であればおひとりずつに申し上げたいところではございますが、この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。」

 

今後の支援と改めて御礼の言葉

今までもお世話になっている方々ではありますが、改めてお礼の気持ちをきちんとまずは伝えましょう。その上で、今後も支援して頂けるようにお願いしましょう。

親族であっても、やはりきちんと口に出してお願いしておくことが大切です。困ったときにはきっと力になってくれることでしょう。

例文:

「おかげさまで母の法要を無事終えることができ、母も安心していることと思います。改めてお礼申し上げます、ありがとうございました。

これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願い申し上げます。」

 

会食ではなく引き出物にする理由

法事では、会食にする場合もありますが、引き出物として食事を持ち帰ってもらうこともあります。いろいろな理由で引き出物にするわけですが、その理由もきちんと法事の挨拶で伝えておきましょう。気持ちは言わなくてもわかるものではなく、言わなければ伝わらないものです。

例文:

「本来であれば皆様と一緒に粗宴を囲みながら母を偲びたいところではございますが、遠方からわざわざおこし下さった方も多いため、本日はこれでお開きとさせていただきます。」

 

お世話になった方の粗宴へのお誘い

法事は、そのためにわざわざ遠方から来て下さる方も多くいらっしゃることでしょう。ですので、法事が終わったからといってすぐに解散にしてしまうことを寂しく思われる人もいるものです。法事の挨拶の最後に、よろしければという気持ちを伝えてもいいでしょう。

例文:

「心ばかりではございますが、別室にてささやかな席をご用意しております。私共もゆっくりお話させていただきたいので、よろしければ母を偲びながらお時間の許す限り、どうぞゆっくりなさっていってください。」

 

「最後になりましたが」は本当の最後に

法事の挨拶は、法事の最中に何度かする機会があるものです。自分の中でこれが最後と思っていても、まだその後に挨拶をする機会があってしまったりもするものです。

ですので、「最後になりましたが」や「本当に本日は」などという言い回しは、本当に最後と思われるタイミングで使うようにしましょう。

例文:

「皆様、本日はお忙しい中を最後までおつき合い下さいまして本当にありがとうございました。これにてお開きとさせて頂きたいと存じます。皆様お気をつけておかえり下さい。」

 

いかがでしょうか。法事の挨拶で大切なことは、感謝の気持ちを伝えることでしたよね。法事とは、日頃お世話になっている人たちに、面と向かってきちんとお礼が言える数少ないチャンスです。そのチャンスを無駄にせず、きちんとお礼を伝えるようにしましょう。

感謝の言葉は話す人と受けた人で、伝わり方が半減するもの。特に法事の席ではいろんな人が訪れるため、「少し大げさかな?」と感じる程度で充分かもしれません。後で言い足りなかった、きちんと伝えられなかったということがないように、挨拶の中で感謝の気持を伝え、個別に話をする時にも感謝の気持ちを伝えるように心がけましょう。

法事は弔いあげまで長く続くものです。列席して下さる人への感謝の気持ちを忘れず、この機会を大切にしたいものですね。

 

まとめ

法事の挨拶、是非内容に盛り込みたい7つの例文

・参列された方への御礼の言葉
・故人の人柄に触れた内容を話す
・日頃お世話になっていることのお礼
・今後の支援と改めて御礼の言葉
・会食ではなく引き出物にする理由
・お世話になった方の粗宴へのお誘い
・最後になりましたがは本当の最後に


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