49日の香典で迷ったら。金額や包み方、覚えたいマナー

49日の香典で迷ったら。金額や包み方、覚えたいマナー
49日の香典はお通夜や葬儀と違い、その時になって「あれ、そう言えばどうするのかな…。」と迷う事も多いですよね。四十九日法要は、故人とご縁の深かった方々、親族を中心に集まる法要なので、大きい法要とは言ってもあまり参列の機会はないもの…。

けれどもそれだけに、案内されたからには、故人と深い関わりがあったはず。遺族にも失礼なく、心を込めた供養を行うためにも、気になる点があるなら、消化しておくと安心です。

故人にとっても遺族にとっても大切な法要である49日。香典を包むことはもちろん、金額や包む際の不祝儀袋のマナーなども、しっかり押さえられると、気兼ねなく参列できますよね。

そこで今回は、49日の香典に関する基本的なマナーをお伝えします。49日の香典の包み方や包む金額相場などを改めて押さえて、安心して参列してください。

 

49日の香典で迷ったら。
金額や包み方、覚えたいマナー

 

49日の香典、金額相場

49日の香典を準備する際に、気になるのが「金額」。少なくても失礼ですし、多すぎても相手に気を遣わせてしまうのが難しいところではないでしょうか。

【 49日の香典、金額相場 】

■ 基本的に、故人と血縁関係がある場合は10,000~30,000円の間が妥当。後は関係性によって金額を変えて行くのが基本の考え方。

・ 故人と血縁関係がない知人・友人の場合なら、5000円~10000円を目安として、気持ちをプラスして行ってください。

迷った時には周りの人に事前に聞いて、金額を合わせておくのもひとつの方法です。

 

49日の香典袋、選び方のポイント

【 49日の香典、不祝儀袋 】

■ 弔事には不祝儀袋を使うのが基本。その際、49日の香典を選ぶなら、銀黒・黒白・銀の結び切りの水引きが付いたものを選んでください。

・ 結び切りの水引きには、「一度しか起こりませんように。」との、想いが込められているからです。

蝶結びの水引きは、「何度も繰り返し起こりますように。」と、おめでたいことに関して使う袋。どの宗旨宗派でも対応できる、無地のものだとより安心ではないでしょうか。

 

包むお金にも気を配る

ご祝儀を包むときには、新札を準備するのが礼儀ですが、49日の香典の場合は弔事ですので、そのマナーも変わってきます。ご祝儀と前もって同じように、新札を準備してはいけません

【 49日の香典、包むお札 】

■ 新札は前もってわざわざ準備するもの。亡くなることを予想して用意しておいたという解釈があります。

・ ですから、香典の場合は旧札を包むのが作法。もし新札しかない場合は、わざと新札に折り目を付けて持って行くようにしてください。

 

49日は香典の他に準備する、お供え物

49日では香典の他にお供え物を持って行く人が多く見受けられます。地域にもよりますが、49日の法要後にお供え物をバラバラにして、参列者にお配りするという習わしがあるところも…。

【 49日、香典とともに準備するお供え物 】

■ 和菓子を持参するイメージの方も多いのですが、洋菓子でも果物でも、問題はありません。

・ ただ法要後に分けることを意識して、個包装になっているお菓子で、賞味期限の長いものを選ぶと配慮が行き届いているはず。

ただし食べものでなければいけない訳ではありません。少しお値段が高めのお線香などをお供え物に選んでも、喜ばれるかもしれません。

 

49日の香典の表書き

49日の香典の表書きはとても目立つ部分。書き間違えの無いように準備をしたいもの…。そこで迷いがちなのが、「御仏前」か「御霊前」か、ではないでしょうか。

【 49日の香典の表書き 】

■ 49日の香典を境に、その前が「御霊前」その後が「御仏前」となりますが、49日の香典での表書きでは「御香典」、「御香料」、「御供物料」が安心。

・ ただし、浄土真宗に関しては49日の前でも「御霊前」という表記は使えません。49日の香典であってもなくても、常に「御仏前」

このように、それぞれの宗派によって異なりますので、不安な点がお寺の方や身近な方に確認しておくと、より確実かもしれません。

 

49日の香典の中袋の書き方

49日の香典の中袋は、ご遺族の方にとってはとても大切。49日の香典をいただいた際、必ず香典返しをするのですが、その際に香典の中袋に書かれている住所・氏名・金額が非常に重要になってくるのです。

【 49日の香典、中袋 】

■ そこで、表記に気を付けて頂きたいのが、金額

・ 金額は縦書きの漢数字で書くのが一般的。壱(一)弐(二)参(三)などの旧漢字を使いますので、確認して間違えなく書いた方が丁寧です。

 

49日の香典、表書きは薄墨で書く

49日の香典に限らず、弔事に関するものは「薄墨」を使って書くのがマナー。

【 49日の香典、薄墨 】

■ 不祝儀袋を準備するたびに、薄墨を用意するのは面倒でしょうから、弔辞用の薄墨ペンを1本備えておくと便利。

・ 薄墨には、「悲しみの涙のあまりに墨が薄くなってしまった。」という意味合いが込められているもの。意味合いまで分かっていると、覚えやすいのではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか、49日の香典マナー、法要に参列するなら正しいマナーで遺族の方にお渡ししたいもの。一番失礼の無いようにしなければいけないのが、金額です。多すぎても少なすぎても、気を使うので、相場を目安に少しのプラスマイナスで考えると、最も安心かもしれません。

包む金額に関しましては、故人と自分との関係性が強く反映されるので考慮しつつ、迷った時には、人生経験が豊富な年配者や、近しい人に聞いておくのも安心できる方法。周囲の方々と金額を合わせておけば、一人だけ突出することもありません。

また新札は包まない、金額は漢数字で明記するなど、いくつかのルールがありますが、ポイントを一度確認するだけで案外覚えられる作法ばかり。一度理解しておくだけで、咄嗟の対応もできるはず。

今回お伝えしたマナー、この機会に一度確認しておき、いつの時にも丁寧な対応ができるよう、備えておくと安心です。

まとめ

49日の香典の基本的なマナーとは

・金額相場は故人との関係性で決まる
・銀黒・黒白・銀の結び切りの水引きを選ぶ
・包むお金は旧札で
・お供え物は個包装のものが喜ばれる
・表書きは宗派によっても違うので確認
・香典の中袋は、漢数字まで気を配る
・弔事の表書きは、薄墨で書くのがマナー


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