法事の香典マナーまとめ☆相場や渡し方を分かり易く伝授!

お通夜・告別式は無事に終わった。次は法事・・・そういえば、法事の時は香典はいくら渡すものなのだろう?そんな「法事に初めて出席する」という方や「今までなんとなく出て来ていたけど、改めて大人としてキチンとしたい」という方は必見です。

そもそも、法事って何?お通夜と法事の香典袋の表書きって違うの?香典の相場は?・・・そんな法事に関する疑問にまとめてお答えします。近年は法事は身内のみで済ませる事も多くなり、堅苦しいものではなくなりましたが、大人としてのマナーは心得ていたいもの。

それでは「法事の香典マナーまとめ☆相場や渡し方を分かり易く伝授!」と題して、法事の際のお香典のマナーについてご説明しましょう。

 

法事の香典マナーまとめ☆
相場や渡し方を分かり易く伝授!

 

法事について知っておきましょう

まず、法事についてご説明しましょう。実は「法事」は、もともとはお通夜・告別式を始め、仏事全般のことを言っていました。しかし、現代では、お通夜・告別式の後に続く法要の仏事を「法事」と呼ぶようになってきています。

現在、一般的に世間で言われる法事として「四十九日法要」「納骨(お墓に遺骨を収めること)」「新盆・初盆(初めてのお盆)」「一周忌」「三回忌」「七回忌」・・・などが挙げられます。その地域や檀家か否かなどでも違いますが、「四十九日」「納骨」「一周忌」はお坊さんにお経を上げて頂くケースが多く、それ以外はご遺族のみで執り行われることも多いようです。

 

香典の相場を知っておきましょう

法事の際の香典の相場はどれくらいでしょうか。法事の際は、その後に食事の席が設けられていることがほとんどですので、基本的に、少なくともその食事代より上回る金額でキリの良い金額を入れましょう。

故人とのお付き合いの深さ・自分自身の年代などによって違ってきますが、下記相場を目安にしてみて下さい。20代であれば低めの金額、40代以上であれば高めの金額、30代でしたらその中間くらいが相場です。

・勤務先の上司:5000~30000円
・上司の家族:5000~10000円
・勤務先の同僚:5000円~30000円
・友人:5000~10000円
・知人や隣近所:3000~10000円

 

香典袋の表書きに注意しましょう

一般的には「御仏前」(御佛前)「御香典」(御香料)「御供物料」などと書かれた香典袋にします。お通夜の時は「御霊前」の香典袋を使われたと思いますが(※浄土真宗を除く)、故人逝去後、四十九日の法要以降は全て「御仏前」「御香典」などになります。

これは、故人が亡くなられた後、49日の間はまだ完全に「仏」にはなっておらず、四十九日を迎えて「仏」になる・・・という考えに基づいています。(※浄土真宗は「即身成仏」といって、逝去後、直ぐに「仏」になるという教えのもと、お通夜の時の香典から「御仏前」になります)

 

金額の記入には大字を用いましょう

香典袋の内袋や裏面に金額を記入する欄があります。記入欄が「縦書き」の場合は漢数字の大字(だいじ)を使います。(金額記入欄が「横書き」の場合にはアラビア数字で記入しても構いませんが、金額の前に「¥」マーク、後ろに「-」もつけます。またゼロ3つごとに「,」もつけると尚良いでしょう 例:¥10,000-)

例:一→壱、二→弐、三→参、五→伍、十→拾 など。
旧字体例:万→萬、円→圓 など
記入例:一万円→壱萬圓、三万円→参萬圓、五万円→伍萬圓、十万円→拾萬圓 など

ちなみに、住所も記入しますが、番地や部屋番号のなど数字は通常の漢数字(一・二・三)やアラビア数字(1・2・3)で構いません。

 

香典袋の包み方を知っておきましょう

香典袋の包み方は間違えると全く逆の意味になり、とても失礼にあたりますので気をつけましょう。内袋がついているタイプのものは、お金を入れた内袋を広げた香典袋の中央に置きます。収めた内袋の右側の紙からたたみ、次に左側の紙をたたみます。

開く時に右手で開きにくい形になりますが、これは「こういった事(忌みごと)が起こりにくいように」という意味があります。そして、下の部分を中央に向けてにたたんでから、最後に、上の部分をたたんで「垂れ下げる」形に仕上げます。

これを逆にしてしまうと「お祝いごと」の様式となる為、気を付けましょう。

 

ふくさに入れて持っていきましょう

香典袋は「袱紗(ふくさ)」という小さな風呂敷のようなものに包んで持参するものです。時々、若い世代の方でみられるのが、香典袋を購入した時のビニール袋に入れて、そのまま持参するケースです。香典袋が汚れないように、との心遣いかもしれませんが、大人のマナーとしては失笑ものです。

是非、ふくさは一枚購入しておきましょう。仕事で参列する機会がある場合にはデスクの引き出しにふくさも一枚常備しておきましょう。今はコンビニや100円ショップでも販売しています。また、ふくさも「封筒タイプ」で香典袋が出し入れしやすいタイプもありますので、初心者はこういったものを利用すると良いでしょう。

色は慶弔両用(お祝いごとと兼用)の紫色か、弔事用のグレーか紺色を。

 

法事の服装について知っておきましょう

特にお坊さんにお経を上げてもらう法要がある場合には、遺族(施主・葬家)側は喪服を着用します。一般の参列者は、落ち着いた色合いの服装であれば喪服でなくても構いません。

但し、男性ならスーツやジャケットなどを、女性ならワンピースやツーピースなどを選び、カラーは主たる色が黒、グレー、紺色などのダーク系のカラーを選びましょう。夏場の暑い時でも、ラフな露出度の高い服装は控えましょう。

靴も男性は黒革靴、女性なら黒いローヒールのパンプスなどにします。親族のみの法事でもサンダル(ビーチサンダルも)やミュール(女性用の靴でつま先だけのもの)はNGです。

 

いかがでしたか。法事での香典マナーについてご説明してまいりました。

特に気をつけたいのは香典袋の表書きですね。意外と大人でも間違えてしまいますので、法事(=四十九日以降)の際は「御仏前」(御佛前)と書かれた香典袋を用意しましょう。また、香典の金額は、一緒に法事に出る周りの方々に相談して決めても良いでしょう。

法事に臨む場合は、親族として出る場合も多いと思いますので、特に自身の親や、同列に当たる兄弟姉妹・いとこなどと話し合っても決めると一人だけ相場外れ・・・ということもないでしょう。

冠婚葬祭におけるマナーはいろいろと面倒なことも多いものですが、大人として最低限のマナーは心がけておきましょう。

 

まとめ

法事の香典マナーまとめ☆相場や渡し方を分かり易く伝授!

・法事について知っておきましょう
・香典の相場を知っておきましょう
・香典袋の表書きに注意しましょう
・金額の記入には大字を用いましょう
・香典袋の包み方を知っておきましょう
・ふくさに入れて持っていきましょう
・法事の服装について知っておきましょう


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