四十九日までの準備とは。施主が進める7つの手順


四十九日は一連の法要の中でも、大きな節目となる大切な供養ですよね。都心部では最近、ごくごく身内のみで執り行うものの、まだ全国的には四十九日までは、知人友人も集まる地域も多いのではないでしょうか。

初七日しか知らない方も多いですが、仏教の教えとしては、四十九日までの間、七日ごとに故人が生前に行った善行を審査され、来世の行先が決まるのです。

残された者は、故人がお裁きを受ける、七日ごとに拝むことで、故人の善行にしてもらい、極楽浄土へ行けるようにする、と言う考えが四十九日の供養。ただ遺族としては、悲しみが癒える間もなく、四十九日を執り行うため大変かもしれません。

故人が極楽浄土へ旅立っていけるように、お手伝いをしていると考え、大変でも何とか四十九日までは滞りなく進めたいですよね。そこで今回は、施主が行う四十九日の段取りと手順をお伝えします。

 

四十九日までの準備とは。
施主が進める7つの手順

 

日時を決定する

まずは、日時を決定しなければなりません。四十九日を執り行う日を計算しますが、この時、亡くなった日(命日)を1日と数えるのが注意点。

【 四十九日の準備、日時の読み方 】

■ 命日から数えて49日目が四十九日。最近では集まれる日が土日ということもあり、四十九日の近い土日に決めるのが一般的。

・ ただし、四十九日より遅いのはタブー。四十九日より前の土日に法要を執り行うのが理想的です。

なお、日取りの良し悪しは関係ないので気にしなくても大丈夫。日にちありきで、早急に決めてしまった方がスムーズです。

場所を決める

四十九日は自宅や菩提寺(檀家になっているお寺)なら特別問題ないですが、菩提寺が無い人は、自分の住んでいる近くのセレモニーホールなどを、早く確保する必要が…。

【 四十九日の準備、場所 】

■ 土日は四十九日や法要を考えている人が多いので、日取りがあえば早急に予約を。

・ セレモニーホールの場所代の相場は、¥30.000~¥150.000。出来るだけ安い場所ににお願いしたいところです。

 

お坊さんの手配

日取りの調整、場所の確保と同時進行で行わなくてはいけないのが、お坊さんの手配。菩提寺のお坊さんにお願いするか、菩提寺がない場合は葬儀を行った会社に問い合わせて、葬儀でお世話になったお坊さんにお願いするのも手。

最近はお坊さんの派遣サービスもあり、料金も明瞭。利用する方が増えています。

【 四十九日の準備、お坊さんの手配 】

■ 一般のお坊さんにお願いすると、

・ お布施¥10.000~¥50.000  お車代¥5.000位

■ 一方派遣お坊さんなら

・ お布施(料金)¥30.000~  お車代¥5.000位

が相場。

菩提寺が無い方には、お坊さんの派遣サービスはありがたいサービスなのかもしれません。

 

四十九日の案内状

最近は四十九日は親族だけ、というのが一般的で、会社の人まで呼ぶというのはちょっと考えにくいもの。

【 四十九日の準備、案内の方法 】

■ 遠方の親戚やお年を召した方には、案内状を送っておく方が賢明かもしれません。ただし、今ではほとんどの方が電話で済ませてしまう傾向に…。

・ 最近は親しい親戚なら、携帯のメールやスマホのラインでの案内の方が、コストも押さえられて好まれているのは事実。

一方、PCも普及しているので、自宅で往復はがきでの案内状の作成と言う方法も。四十九日の出席者は、出来れば法要の2週間前には把握しておきたいところ。結局電話が一番いいかもしれません。

 

本位牌の手配

位牌は黒っぽいしゃくの様な形に、台座がついている形のものです。ドラマで喪服を着た女性が手に持っている黒っぽいアレです。お坊さんに四十九日で、正式に本位牌に魂を移してもらうので、法要前に準備しなくてはいけません。

【 四十九日の準備、位牌 】

■ 位牌は後ろに戒名を書いてもらうため、2週間ぐらいの期間を見積もって動くのがベスト。

・ 自宅に本位牌がある方は書き加えればいいのですが、仏壇も本位牌も無い方は用意してください。

ただし、最近は無宗教の方もチラホラ…。本位牌を用意しないという方も増えてきました。それぞれの悔いのない選択であれば、ひとつなのかもしれません。

 

会食の場所

四十九日の法要が終わった後には、ほとんどの人が会食をする風習がありますが、レストランなどで会食の他、ご自宅で法要を行う際には、仕出し弁当を注文することもあります。

【 四十九日の準備、会食 】

■ 仕出し弁当の注文なら、「四十九日で食べる」連絡は必須。法要にあった中身の内容ににしてくれます。

・ レストラン等で会食、金額相場は一人¥5.000ほど。

・ 仕出し弁当も¥5.000ぐらいが相場です。

四十九日の人数がわかった時点で、早急に予約を取っておきたい会食の段取りのひとつです。

 

引き出物の手配

会食を手配するついでに、四十九日の引き出物も決めておくと安心。引き出物は会食後に皆さんにお配りするもの。忘れがちなお坊さんの分の会食と引き出物も忘れずに、準備を進めてください。

【 四十九日の準備、引き出物 】

■ 引き出物の相場は一人¥3.000ほどで、タオルやコーヒー、お茶類などが好まれています。法事専用の引き出物を選べるお店もあるので、検討してはいかがでしょうか。

・ インターネットなどでも注文できるようになりましたので、一度チェックしてみてください。

また、会食の仕出し弁当や引き出物は、突然のことでも対応できるよう、少し多めに見積もって手配しておくと、安心して当日を迎えられておすすめです。

 

いかがでしたでしょうか、四十九日は故人亡き後の大きな法要のひとつ。そして施主にとってはここでひと段落もできる時期なので、丁寧に執り行いたいところではないでしょうか。

この四十九日に合わせて、様々なものを準備する事は多く、本文中に出てきた位牌の他にも、仏壇やお墓の準備を済ませるケースは多いです。仏壇やお墓の場合、納骨式や開眼供養を同時に行えるので、負担が少なくなる点もメリット。

葬式や弔事は機会も少なく、訳も分からないまま終わってしまっていることが多いはず。少しでも分かりやすく解説しましたが、それでも不安が残るようであれば、やはりプロの方に聞くのが1番!

菩提寺がある方はお寺やお坊さんと、良いコミュニケーションが取れるような関係を築いて、丁寧に故人を供養してください。

まとめ

施主が押さえる、四十九日の準備

・日にちは四十九日よりも前に行う
・場所を早急に決める
・お坊さんを手配する
・呼ぶ人の把握、案内をする
・位牌(仏壇や墓石も)の注文と手配
・会食の手配と場所の確保
・引き出物を手配する


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