三回忌の挨拶をする前に。施主が押さえたいマナーと基本

 三回忌の挨拶をする前に。施主が押さえたいマナーと基本
三回忌の挨拶は、参列して頂いた方に対して感謝の気持ちを伝える、大切な場面。ですから、自分が施主の立場で三回忌を執り行う時には、この挨拶の準備は抜かりなくしておきたいものですよね。

三回忌に限らず、施主は、法要の準備や参列者への連絡など法要当日を迎えるまでに、あらゆることをしなくてはいけません。そのため、法要の当日になって三回忌の挨拶があることを思い出し、慌ててその場のアドリブでやり過ごすはめになってしまう事がありがち…。

しかし、三回忌の挨拶で抑えるべきマナーと基本の内容というのは、ある程度決まっていますから、それらをしっかりと意識して望みたいもの。

法要は、一周忌を過ぎると次回の法要までに1年以上の年月がかかりますから、施主の挨拶とはどういうものだったのか忘れてしまいますよね。そこで今回は、三回忌の挨拶をする前に、施主が押さえておくべきマナーと基本を6つのポイントでお伝えします。



 

三回忌の挨拶をする前に。
施主が押さえたいマナーと基本

 

三回忌の挨拶のタイミング


施主が行う三回忌の挨拶の場面は、合計2回。法要が始まる時と法要が終わった時です。

【 三回忌の挨拶、タイミング 】

★ 法要はまず、参列者の入場が終わった後に僧侶が入場するところから始まります。僧侶が読経を始める前に開始の挨拶をしてください。

・ 僧侶の読経が終わったら通常はお焼香、僧侶のお話があり、僧侶が退場します。その後に法要の終了の挨拶をするのです。

法要の後に会食がある場合でも、一度中締めという形でこのタイミングで挨拶をするのが基本の流れ。三回忌の挨拶は2回するつもりで、それぞれの内容を考えておくと安心です。

 

冒頭の三回忌の挨拶


法要の開始を告げる三回忌の挨拶は、あまり長々と話さないのがマナー。前述の通り、すでに僧侶が入場している状況ですから、僧侶をお待たせしないように、手短な内容にするのがポイント。

【 三回忌の挨拶、始まり 】

★ 三回忌の開始の挨拶で伝えるべきことは、参列者へのお礼と「これから三回忌法要を始めます」という事。

・ 例えば「本日は父〇〇の三回忌法要にご参列頂きましてありがとうございます。これより、法要を執り行いたいと思います。それでは、ご住職、お願い致します。」といった内容が最適です。

 

終わりの三回忌の挨拶、冒頭分


僧侶の読経、お話まで終わったら、終了の三回忌の挨拶をします。この時には、始まりの挨拶よりも長めの内容に…、とはいえ、1分程度の長さが妥当です。

【 三回忌の挨拶、終わりの冒頭 】

★ 開始の三回忌の挨拶の時、参列者へのお礼はすでに述べましたが、終了の三回忌の挨拶でも、冒頭は重ねてお礼を述べるのがマナー。

・ 「本日はご多忙の中、父〇〇の三回忌法要にお集まり頂きまして、誠にありがとうございました。」という、感謝の気持ちを伝える文章から始めます。

 

故人のエピソード


終了の三回忌の挨拶では、故人のエピソードを交えた内容を少し盛り込むと◎。

【 三回忌の挨拶、終了 】

★ 例えば、法要の時期の季節の話題を織り交ぜるのはいかがでしょうか。

・ 「父○○は生前、桜が満開になるこの季節が好きでしたから、この春の時期に皆さまにお集まり頂けたことを大変喜んでいることと思います。」などの内容です。

故人のエピソードと言っても、長々と生前の時の思い出話をすることは、法要の場ではあまりしないのが一般的ですから、短めにさり気なく盛り込むことを意識してください。

 

今後についてのお願い


三回忌の挨拶の最後には、参列者に向けて今後もよいお付き合いをして頂けるようお願いするのがマナー。

【 三回忌の挨拶、今後へのお願い 】

★ 法要には親戚が集まっていますから、親しい人もいれば疎遠な人もいるもの。

・ しかし、ここではマナーとして「今後とも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。」と伝えてください。

「今後ともよろしくお願いいたします。」だと、目上の親戚の人にも、対等な立場のように受け取られることもありますから「ご支援」という言葉が、誰に対しても使える表現だと覚えておくと便利です。

 

会食の案内


法要の後は、多くの参列者が遠方から来ているなどの特殊なケースを除いて、参列者と僧侶とで会食を行うのが一般的。この会食も施主がすべてセッティングしますから、三回忌の挨拶の最後には、会食の会場の案内もします。

【 三回忌の挨拶、会食の案内 】

★ 法要の会場と同じ会場の中で会食をする場合には「この後別室にて粗宴をご用意しておりますので、みなさまぜひごゆっくりなさっていってください。」と案内を…。

・ 会食会場が別の場所の場合には「この後、料亭〇〇にて会食をご用意しております。お寺の前にタクシーを準備いたしますので、私の後に続いてみなさまご移動ください」など具体的な案内をするとわかりやすく丁寧です。

 

いかがでしたでしょうか、三回忌の挨拶のマナーや基本のポイントについて、6つお伝えしましたが、構成要素として最も重要なのは、参列者の方のへのお礼の言葉

当たり前だと思われるかもしれませんが、事前に挨拶の内容を考えておかないと、意外と感謝の言葉はでてこないものなのです。というのも、三回忌の挨拶をする時に前にいるのは、親戚やごく親しい間柄の人ばかり。

そのため、あらたまった言葉がついでてこなくなりがちなのです。しかし、どんなに親しい人しか参列していないとはいえ「本日は、お忙しい中ありがとうございます」というメッセージは必ず伝えなくてはいけません。

三回忌の挨拶は施主が行うもの。日頃、人前で話す機会があまりないからと言って誰かに代役を頼めるものではありません。挨拶で伝えるべきポイントを押さえ、つつがなく法要を執り行えるよう準備をして、良い三回忌を執り行ってください。

まとめ

三回忌の挨拶で押さえるべきマナーとは

・施主の挨拶は冒頭と法要の終わりの2回ある
・冒頭の挨拶は手短に開始を伝えるのみにする
・終わりの挨拶ではまず参列者へのお礼を述べる
・挨拶の中では故人のエピソードを交えて話す
・最後に今後も変わらぬご支援をお願いする
・法要の後に会食があればその案内をしておく