三回忌の服装は告別式より時間も経っているため、迷う方も多いですよね。喜び事は服装のイメージもできるのですが、弔事はあまりイメージしにくいもの。特に法事になると、余計に分からなくなる方も多いです。
お仕事の関係でのお通夜やお葬式は、参列する機会が多いのに、三回忌の服装となると不安。「平服で…」と案内されても、どんな平服で行っていいのか…。そのようなお話をよく耳にします。
法事は三回忌だけでなく、七回忌やそれ以降行われる供養。その時々で服装も変わってきますし、参列者なのか、喪主側なのかでも違うマナーが…。法要時にも失敗しないよう、三回忌の服装を選びたいですよね。
そこで今回は、三回忌の服装選びのポイントを7つ、お伝えします。施主の意向によって違いがあるなど、状況に応じた判断は必要ですが、一般的な作法として参考にしてください。
三回忌の服装で迷ったら☆
失礼にならない7つのポイント
三回忌の服装、喪主側の男性編
三回忌の服装で、喪主の男性なら礼服が一般的。三回忌が執り行われるのは亡くなって満2年ですから、参列者はまだ比較的多い法要も多く、故人の知人も来るはず。
【 三回忌の服装、喪主の男性 】
■ 参列者より格下の装いは失礼。参列者を迎える側ということで、礼服が適服です。
・ 礼服は一般のスーツとは違い、生地の光沢や織り方が違うもの。ビジネススーツと礼服を比べてみると、その差がすぐわかりますので、確認してください。
礼服は紳士服売り場などで、礼服として販売している冠婚葬祭に着用可能のスーツ。もし、持っていない人があればぜひ新調してください。
三回忌の服装、参列者側の男性編
三回忌の服装に関して、お知らせをもらった時に迷うのが「平服でお越しください」の意味ではないでしょうか。極端ですが、「いつもの平服はジーパンだから…。」と言ってジーンズでは参列してはいけません!
【 三回忌の服装、参列者の男性 】
■ 最近は黒っぽいダークスーツが増えてきました。礼服でも問題ないですが「平服で」と、わざわざ案内されているなら、地味な色のスーツでの参加がベター。
・ 黒や、紺、濃い色のグレーもいいかもしれません。ネクタイも地味な色をチョイス。
法事の場ですから、アクセサリーは外すのがマナーです。結婚指輪だけは大丈夫です。
三回忌の服装、喪主側の女性編
三回忌の服装、女性の場合は婦人服売り場で、ブラックフォーマルとして販売しているものを選ぶと失敗はまずありません。
【 三回忌の服装、喪主の女性 】
■ ただし、靴はヒールが高すぎない、5センチ程度のものを選ぶのが基本。
・ あまり高すぎるヒールだと、色っぽくなりすぎますから(笑)、ヒールが高いと派手に見られてしまいがち…。
装飾品も基本的には外しておいてください。女性の場合は例外で、一連であればパールのネックレスは問題ありません。法事も出来るだけ大人しく、が基本です。
三回忌の服装、参列者側の女性編
喪主側の女性同様、ブラックフォーマルとして販売されている婦人服の着用がベター。
【 三回忌の服装、参列者の女性 】
■ 「平服でお越しください。」の案内があれば、地味なワンピースなどでもOK。色は、黒、紺、グレー辺りのシックな色目を心がけてください。
・ その時に気をつけたいのが、スカートの丈。膝小僧が隠れるものを選べば安心です。
膝が出ているとより若々しく、膝が隠れていると大人っぽい印象を受けます。膝が出ていても大丈夫かと、若い方だと思ってしまうかもしれませんが、このシチュエーションでは封印。遺族の方に不快感を与えないよう気をつけるのが先決です。
子供の三回忌の服装
制服がある子どもなら、制服を着用すればまず安心。制服がない子どもなら、地味な色のお洋服で構いません。
【 三回忌の服装、子ども 】
・ 男の子は、黒っぽいズボンに白のシャツ、ポロシャツなどが一般的。
・ 女の子なら、ワンピースが一番楽。色も黒やグレー、紺色の柄がたくさん入っていないものを選んでください。
柄がたくさん入っていない靴下を履かせることまで意識し、靴はフォーマルの靴を履かせたいところですが、無い方は無理に揃えなくても問題ありません。手持ちのなかで地味なものを選んでください。
ちなみに、お子さんの法要の参加は遺族のみが理想。参列されるようでしたら小学生からのほうが遺族の方に失礼がありません。
三回忌の服装、小物マナー①
天気の悪い日には、三回忌の服装の他、傘にも気を配りたいもの。傘も服装の一部です。
【 三回忌の服装、傘 】
■ 派手な柄や色は控えるのが、ちょっとした配慮。もし無いのであれば、ビニール傘を購入してさした方が無難。
・ 天気が悪そうな法事で、地味な傘を持ち合わせていない場合には、コンビニ傘を買いに走ってフォローしてください。
三回忌の服装、小物マナー②
仏教の法要である三回忌の服装、殺生を連想させるものはご法度ですが、実はお財布やスマホケースなどにありがちな素材。見落としがちですが、特にお年寄りはそういったことに厳しいので、注意して準備を…。
【 三回忌の服装、アニマル柄 】
■ ファーのついた小物。ファーや蛇柄、アニマル柄の小物は、殺生を連想させるのであまり良いものではありません。
・ 三回忌は亡くなって満2年なので、遺族の方に失礼がないように、心配りとしてそう行った小物は、お家に置いてきてください。
普段から弔事用の小銭入れなどを、フォーマルのお洋服と一緒に用意しておくのもいいかもしれません。
いかがでしたでしょうか、お祝い事は大抵の事を大目に見てくれますが、悔みごとの行事での周りの目は結構厳しいものがあります。最近はお通夜だけの参列も多く、法要の機会も少なくなっただけに、マナーやルールも迷うことが多くなりました。
実は三回忌の服装をはじめ、ちょっとした所作に間違いがあったとしても、周囲は大人になればなるほど、注意をしてくれなくなるはず。「年甲斐にもなく…。」なんて声を聞かないためにも、自分で意識して気をつけていきたいのが冠婚葬祭マナーです。
本文中でも少し触れましたが、三回忌の服装をはじめ、通夜や告別式などのフォーマルウェアーは、一度バッグや折りたたみ傘などを含めた一式で揃えておくと安心。
社会人になったら失礼のない所作と服装は必須。四十九日法要までは日にちがありますから、事前にマナー面も確認して、堂々と参列をしてください。
まとめ
三回忌、立場別の服装マナー
・男性は冠婚葬祭用の礼服
・女性もブラックフォーマル
・子供は地味な服でOK
・傘、靴、小物は地味めにまとめる