お彼岸とお盆の違いって?知っておきたい7つの常識

お彼岸とお盆の違いって?知っておきたい7つの常識
お彼岸の本来の意味や時期、やるべきことについて正確に答えられる人は、多くありませんよね。

お彼岸は仏教に由来する宗教行事ですが、日本人は無宗教だと自覚している人が多く、結婚式はキリスト式や神式、お葬式は仏教式とその時々によって形式を変えます。そのため、お彼岸についてもあまり馴染みがない人が多いのです。

しかし、親に言われてお彼岸のお墓参りに行ったことがある、という人も多いですよね。ご先祖様の菩提寺が自宅の近くにあった人はなおさら、お彼岸のお墓参りには毎年行っていたはずです。

ここで混同しがちなのがお盆です。お盆とお彼岸はどちらもお墓参りに行くという点で共通しているので間違いやすいのです。しかし、お彼岸とお盆はその由来も行事の目的も異なります。時期や内容も異なるため、混同して間違ったことをすると、ご先祖様に失礼に当たってしまいます。

失礼のないよう、日本の昔ながらの慣わしに則った伝統行事を行いたいですよね。そこで今回は、お彼岸とお盆の違いについて、基礎知識を7つ解説します。



 

お彼岸とお盆の違いって?
知っておきたい7つの常識

 

お彼岸の由来


【 お彼岸の由来 】

■ 極楽浄土と現世の距離が1年のうちで最も近づく時期と言われ、その近づいた時期にご先祖様を供養する行事と言われています。

太陽は東から上って西に沈みます。太陽が真西に沈む春分と秋分は極楽浄土に最も近づく日だということで、お彼岸が生まれたのです。

【 お盆の由来 】

■ 仏教と日本文化の行事が融合した、ご先祖様をこの世にお迎えしてもてなす日とされています。

このようにお彼岸とお盆の由来はまったく異なるのです。

 

お彼岸にする事


お盆はご先祖様をお迎えして、もてなし、お見送りするのが行事の一連の流れですが、お彼岸はご先祖様はこちらからご先祖様の方に出向いて供養をする日。

【 お彼岸とお盆の行事の違い 】

・ お彼岸では、お墓参りをして仏壇にお供え物をします。

・ 一方お盆には、ご先祖様をお迎えするために、迎え火を炊いたり提灯をだしたり、野菜で精霊馬を作るなど、手のかかる準備が必要です。

このようにお墓参りに行くお彼岸の方が、行事としてはシンプルと言えます。

 

お彼岸は先祖が極楽浄土にいけるよう祈る日


お彼岸はご先祖様を供養する日です。神様がいらっしゃる悟りの地である、極楽浄土の事を「彼岸」と言います。また、この世の事を「此岸」と言います。

【 お彼岸の意味合い 】

■ ご先祖様が神様がいらっしゃる極楽浄土に無事にたどり着けますようにと祈るため、「お彼岸」と呼ばれるようになったのです。

ご先祖様や亡くなった人は、亡くなってすぐに極楽浄土に行けるものではありません。遺族がしっかりと供養することによって、徐々に極楽浄土に行けると言われているので、お彼岸はご先祖様のために祈る日なのです。

 

お彼岸が持つもう一つの意味


お彼岸は、ご先祖様の方に出向いて供養をする、というのが主な名目です。ご先祖様の供養はお葬式の時だけではなく、その後も法要や毎年のお彼岸で行い、前述の通り、ご先祖様が極楽浄土に行けるよう祈るのです。

【 お彼岸のもう一つの意味合い 】

■ しかし、お彼岸にはその他にも意味があります。

・ それは、ご先祖様に感謝するという意味です。今の自分があるのはご先祖様のお陰だと改めて感謝するのです。

 

お彼岸の時期


お彼岸の時期は年に2回、春分と秋分の時期に訪れます。お彼岸は太陽が真西に沈むとき、すなわち春分と秋分の日と決まっているのです。

【 お彼岸とお盆の時期 】

・ お彼岸の時期は、正確には春分の日を中心にした前後3日間、秋分の日を中心にした前後3日間なので、合計7日間ずつです。

・ 一方お盆は、地域によって多少異なるものの、夏の時期と決まっています。7月中旬と8月中旬に行う地域が多いため、その土地や先祖代々の風習に習うのが最適です。

 

お供えする花


お彼岸とお盆ではお供えの花も異なります。お彼岸とお盆は時期や意味が異なりますが、お墓参りに行くという事は共通しているため、お墓参りですることやお供えするものは同じだと思っている人が多くいます。

【 お彼岸とお盆でお供えする花の違い 】

■ しかし、お盆には菊の花をお供えするのに対して、お彼岸には彼岸花をお供えすることになっています。

・ お墓にお供えする花も、仏壇にお供えする花も同様なので、注意が必要です。

 

お供えする食べ物


お彼岸とお盆にお供えするものは異なります。お盆にはお墓にお菓子や飲み物など故人が好きだったものをお供えしますが、お彼岸には春にぼたもち、秋におはぎを仏壇にお供えします。

【 お彼岸にお供えする、ぼたもちとおはぎ 】

■ 邪気を払う赤い色の小豆と五穀豊穣を意味する餅ということで、ぼたもちとおはぎをお供えするようになったと言われています。

・ 小豆は秋に収穫されるものなので、春には皮がまだ固くこしあん、秋には収穫した小豆を使うため粒あんを使うのです。

 

いかがでしたでしょうか。お彼岸は何となくお墓参りをするものというイメージを持っている人が多いのですが、それだけではなく、お彼岸の由来や意味、時期などを正確に知ることで、お彼岸の大切さがわかります。

お墓参りをする時は、願い事をしたり、故人に会いに行くというケースが多いものです。確かに日頃のお墓参りはそのような心持ちで行っても問題ありませんが、お彼岸とお盆には昔から伝わる宗教的な意味がありますから、正しい意味を理解した上で臨むべきです。

遺族の供養の仕方次第で、ご先祖様は極楽浄土に行けるかどうかが決まりますから、責任をもってお彼岸の供養をすることが重要なのです。

お彼岸とお盆にはやり方にも違いがたくさんありますから、お彼岸の時期になったら今回解説したお盆との違いを参考にしてください。

 

まとめ

知っておきたいお彼岸の基礎知識とは

・極楽浄土と現世が最も近づく時期がお彼岸
・お彼岸はこちらから先祖に近づいて供養する行事
・今の自分があるのは先祖のお陰と感謝する意味もある
・お彼岸の供養の時期は年に2回春分と秋分に行う
・お彼岸は先祖が極楽浄土にいけるよう祈る日
・お彼岸のお墓参りの時のお供えの花は彼岸花
・お供えするのは春はぼたもち、秋はおはぎ