一周忌の香典どうしてる?立場別、相場やマナー豆知識

一周忌の香典どうしてる?立場別、相場やマナー豆知識
一周忌の香典はその書き方や相場など、通夜や告別式とは違う、一周忌の香典だからこそ、疑問に思う、迷うことが多いですよね。調べてみても葬儀マナーとは違い、一周忌は香典に限らず、あらゆるマナーについて明記されていないことが多いのです。

とは言え施主はもちろん、遺族や親族と、法要に参列する機会は人生のなかで度々訪れます。服装や法要時の所作、施主の進め方などは、周囲にも尋ねやすいのですが、意外と周囲に確認しにくい事項が、一周忌の香典ではないでしょうか。

とは言え、後々香典返しもあるため、施主はそれぞれの一周忌の香典の内容を記録し、長く把握しているもの。多すぎても気を遣わせてしまいますし、少なすぎても恥ずかしいものですよね。

そこで今回は、初めての法要でも尋ねにくい、一周忌の香典の相場やマナーについて、詳しく解説します。本記事を参考にしながら、失礼のないように準備を進めてみてください。

 

一周忌の香典どうしてる?
立場別、相場やマナー豆知識

 

一周忌法要の招待状が届いたらすぐに返事

一周忌法要の招待状が届いたら、出席するしないに関わらず、出来るだけ早く返事をするように心がけなければいけません。

【 招待状にはすぐに返事 】

■ 一周忌法要では、出席にする人数に合わせて引き出物を用意したり、会食の場所を押さえたりする必要があります。

・ 出来るだけ早く人数を把握したい施主の気持ちに配慮して、早め早めの返答を心掛けてください。

余計な負担を増やしてしまわないように、出来るだけ早く、特に欠席の場合には早く連絡を入れると、施主の気持ちも和らぎます。どうしても期限ギリギリまで返事が出せない場合には、その旨を遺族に連絡しておいてください。

 

故人が友人や知人の場合の香典相場

一周忌の香典に包む金額、非常に悩んでしまうものですよね。

【 一周忌の香典:友人や知人の場合 】

■ 全体的なおおよその相場としては、5千円~1万円くらいを考えておけば、間違えはありません。

・ できれば一緒に参列する友人や知人に相談し、自分の周りの人が出す金額を知ってから自分の出す金額を考えると安心して準備ができます。

もちろん、周りと同じ金額にしておけば問題ありませんが、故人との付き合いによって、多少の上限はあってもかまいません。ただし、極端に多すぎたり少なすぎるのも、遺族に失礼になります。

 

親族の場合の、一周忌の香典

【 一周忌の香典:親族 】

■ 故人が親族の場合の一周忌の香典相場は、一周忌であれば1万円~3万円と考えておくと一般的。

・ 夫婦で出席する場合には、2万円~5万円が相場です。その後に会食などがある場合には、その費用もプラスした金額を香典として包む作法も忘れずに。

香典に包む金額の相場には、地域差もあるといわれていますので、親族や地域の人に「香典はいくら包むものなのか?」と相談してから、香典の金額を決められれば、もちろんそれがベストです。

周りに比べてあまり大きな差を作らない、一周忌の香典を包むように心がけたいところです。

 

遺族は三回忌までは喪服で参列

一周忌の香典はもちろん、服装も迷いますよね。故人が親族の一周忌法要であれば、喪服で出席すれば、まず安心です。

【 一周忌の服装マナー 】

■ 通常、故人の遺族の場合の法要は、三回忌までは喪服を着るのがマナーです。

・ 過度な装飾をさけるべきなので、金の時計やネックレス、目立つイヤリング等は控えなければなりません。

ヘアスタイルも、出来れば派手な髪色は染め直し、長い髪は低めの位置で束ねておくのが理想的。ネイルや指輪も一周忌法要の場所にふさわしいかを考え、出来ればネイルも落として出席したいところです。

 

一周忌の香典をいれる不祝儀袋

一周忌の香典を包む不祝儀袋の書き方にも注意が必要です。

【 一周忌の香典:表書きマナー 】

■ 表書きは「御仏前」または「御佛前」と書きます。

・ お葬式やお通夜とは違い、名前は薄墨ではなく通常の黒い筆書きで、フルネームで丁寧に書くのが正解です。さらに、中袋に何も記載がないと、後で整理する遺族が困ってしまうことがあります。

そうならないように、中袋にもきちんと名前などの情報を省かず記載してください。また故人しかわからないようなつながりの場合には、中袋に故人との関係を補足して書いておくと配慮が行き届いて、先方の整理しやすいです。

 

連名の書き方

一周忌法要の香典を連名で出す場合には、連名の人数によって書き方があります。

【 一周忌の香典:連名の場合 】

■ 3名までは名前を並べて書いて構いませんが、右から年齢が高い、役職が上の人の名前を並べて書くようにします。

・ また、4名以上の連名で香典を出したい場合には、表書きには「◯◯一同」と記載し、中に連名にしたすべての人の名前を書いたメモを入れるのが一般的です。

会社の部署でまとめて出す場合なども同様に、表書きには会社名と部署名一同とし、中に連名にした人の名前を書いた、メモを入れておきます。

 

列席者の服装と、地域の違い

故人が友人や知人の一周忌法要に出席する場合には、喪服ではなく略式喪服でもかまわないと言われています。

【 一周忌の列席者の服装 】

■ 略式喪服とは、上下黒のスーツやワンピースではなく、色は黒だけでなく、グレーや紺などの色のものも許されます。

・ 靴は黒いものを選びますが、華美にならないものを選べば問題ありません。

ただ、一周忌法要の服装をどうするかは、地域や遺族の意向でも変わってきます。判断するポイントは案内状。案内状に服装の指定があればそれに合わせるのです。どうしても心配な場合には、あらかじめ確認していくか、喪服を着て行けば最も安心です。

 

いかがでしたでしょうか、一周忌の香典に限らず、お通夜や葬儀と同様に、法要には一連のマナーや、香典の相場があり、さらにそれぞれの立場によって違いがあるもの。

最低限の知識として決まっていることはありますが、実は地域や立場、遺族の意向などでも、ケースバイケースで変わってくる部分が難しい点ではないでしょうか。

「こういう時はこうするべき」と、事例を覚えておくということも大切かもしれませんが、もっと大切なことは、故人を偲び、遺族を思いやる気持ちをもって、検討し、対処することなのです。マナーを理解していれば、心にも余裕が出てくるはず。

基本となる気持ちがあってこそ、さまざまなケースにも対応できます。故人を偲び、遺族を思いやる気持ちを忘れずに、立場によって変わってくるケースに、上手く対応できればベスト。いざというときに慌ててしまわないように、本記事の内容を一度、しっかり考えておいてください。

 

まとめ

一周忌、香典や服装など、基本のマナー

・招待状は、特に欠席ならすぐに返事を送る
・友人や知人の香典なら、5千円~1万円が相場
・親族は1万円~3万円ながら、地域や親族に相談
・遺族なら、三回忌までは喪服での参列が基本
・香典の表書きは「御仏前」または「御佛前」
・4名以上の連名は「○○一同」にし、中にリスト
・略式か喪服か迷ったら、喪服を選ぶと安心


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