一周忌法要に招かれたら。失礼なく参列する7つのマナー

一周忌法要に招かれたら。失礼なく参列する7つのマナー
一周忌法要は、故人が亡くなってから満1年が経過した命日、もしくは命日に近い日取りで行うため、戸惑う方々も多いですよね。

一般的には故人の家族や親戚など、近しい関係の人が集まって行われますが、生前に親しかった友人なども、施主から招かれたら参列するケースもあります。

法事は最大で三十三回忌まで。回数を追うごとに徐々に服装マナーなどは平服で良いという風に緩くなっていきますが、一周忌は故人が亡くなって1年とまだ日が浅いため、基本的には法事と言っても服装や参列時のマナーを厳密に守った方が安心な法要。

しかし、一周忌に参列する上でのマナーは学校では習いませんし、細かいマナーを知らないという人が多いですよね。そこで、一周忌に招かれたときに失礼なく参列するための7つのマナーを解説します。

 

一周忌法要に招かれたら。
失礼なく参列する7つのマナー

 

戸惑いやすい、一周忌の服装

一周忌に招かれたらまず、服装のマナーをどうすれば良いのかと、戸惑いますよね。故人と血縁関係にあるなど、親族の場合には葬儀の時と同じように正式な喪服を着なくてはいけません。一方、血縁関係にないとか親戚であっても、遠縁の親戚の場合には、略式喪服でも構いません。

【 一周忌マナー:服装 】

■ 略式喪服は、黒でなくても濃紺や濃いグレーの色のアンサンブルなど暗い色ならいいという事。

・ ただし、黒以外を着ていくことに不安があるのであれば、喪服を着ていった方が無難です。

 

お香典の表書き

一周忌法要に参列するときには、お香典を包んで持参します。お通夜や告別式と、四十九日以降の法要は、その表書きが変わります。

【 一周忌マナー:表書き 】

■ お香典の表書きは、仏教式の法事であれば「御仏前」と書きます。神式の一年祭の場合には「御神前」と書いてください。

・ 香典袋の表書きの下側には自分の氏名をフルネームで記入。夫婦で参列する場合には、苗字を中央に書き、名前は夫を右側、妻を左側に書くのが一般的です。

 

香典の相場金額

一周忌法要のお香典、この時期は悩みがちですが、包む金額は故人との関係性によって異なるのです。

【 一周忌マナー:香典の相場 】

■ 故人と近い親戚であれば、1万円から3万円、夫婦で参列する場合には2万円から5万円が相場です。

・ 一方、故人と親戚ではないものの、一周忌法要に招かれた場合には、5千円から1万円が一般的な相場。

故人との関係性がとても強かったり、故人にお世話になったなどの場合には3万円包む場合もあります。あくまでも気持ちの問題ですから、自分で納得できる金額で大丈夫です。

 

会食に出席する場合

一周忌に限らず、法事では法要の儀式が終わった後に会食をすることが多くあります。基本的には法事に参列した人全員が会食に招かれますので、会食にもなるべく出席するのがマナーです。

【 一周忌マナー:会食時の香典 】

■ 会食がある場合には、香典に会食代も上乗せして渡すのがマナー。

・ 例えば、親戚で香典に1万円を包むつもりであれば、会食代を上乗せして2万円を包むのです。

会食の予算は5千円前後ですが、端数を香典に包むのは失礼ですから、多めに包みます。

 

香典の渡し方

香典袋はふくさに包んで持参するのがマナーの基本。一周忌では葬儀の時のように受付がない場合が多いですが、施主に香典を渡すときにはふくさから出します。ふくさがない場合には、白やグレーなど目立たない色のハンカチに包んでいきます。

【 一周忌マナー:香典でのひと言 】

■ 施主に香典を渡すときには「心ばかりですがご仏前にお供えください」と言いながら渡すのもマナーです。

 

法事の席順

一周忌法要は、自宅に僧侶をお呼びしてお経をあげてもらうケース、菩提寺で行うケースが一般的。どちらの際にも席が用意されていますが、この席順は自由ではありません

【 一周忌マナー:席次 】

■ 席次表があるわけではありませんが、仏壇の近くから故人と血縁が濃い順に座るようにすると、配慮が行き届いています。

・ 配偶者や子供などの家族、その次に親戚が座り、親戚以外の友人知人はその次。故人と親戚でない場合には前の方に座ってはいけません

 

お供え物の持参

一周忌には香典を持参するのがマナーですが、これとは別にお供え物を個人的に施主に渡すこともあります。ただ、お供え物は強制ではありません。

故人の仏前にお供えして欲しいものがある、という気持ちがあれば持参すればいいのですが、何を渡したらいいのかわからないという人もいますよね。

【 一周忌マナー:お供え物 】

■ お供え物には、果物、お菓子、お酒などを渡すのが一般的。

・ 生前に故人が好きだったものがあれば、それを持っていくと気持ちが伝わって施主にも喜ばれます。

 

いかがでしたでしょうか、一周忌法要は、故人が亡くなって満一年の命日前後で行うことが決まっています。近しい親戚であれば、予定を空けておくことを忘れてはいけません。

仕事や冠婚葬祭など、どうしても外せない予定があるなど、やむを得ない事情がある場合以外は、招かれたのに欠席の返事をしないよう、配慮をしてください。

一周忌法要は故人を供養する大切な行事。1年という年月はまだ遺族の方にとっては短いものですから、服装や当日のマナーなどは失礼がないようにしなくてはいけません。

また一周忌法要は葬儀と異なり、故人と近しい人だけが招かれるため、少人数の儀式のため、マナーができていないと目立ってしまいます。難しいことはありませんが、知らないと実践できないマナーばかりです。

今回解説した一周忌に関するマナー、ぜひ頭に入れて、失礼のないように参列しましょう。

 

まとめ

一周忌に参列するときのマナーのポイントとは

・遺族の場合は喪服、その他の参列者は略式喪服を着る
・お香典の表書きは仏式なら御仏前と書く
・お香典を故人との関係性によって相応しい金額で持参
・法事の後に会食に出席する際はその分を香典に上乗せ
・香典袋はふくさに包んで持参するのがマナー
・法事の席順は仏壇から故人と血縁が濃い順に座る
・お供え物にはお菓子、お酒など故人の好みに合わせる


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