四十九日の香典、相場を知らずに恥をかいた7つの失敗例

四十九日の香典、相場を知らずに恥をかいた7つの失敗例
法事・法要とは、故人の冥福を祈り、供養をするための仏教行事ですよね。ゆっくり悲しむ間もなく通夜・葬式がバタバタと過ぎ去ったかと思うと、今度は、忌明けにあたる四十九日法要が行われます。

四十九日法要でも、僧侶や親類を呼んで盛大に行われますが、参列者に多く聞かれるのが、「四十九日のお香典には一体いくら包むべきなのでしょうか?」という質問です。

ですが、金額にはこれといって特に決まりはありませんし、地域の風習によっても違いがあるようです。そのほかにも、ご香典袋の宛名の書き方や、水引の色なども人によって言うことが違っていて、よく分からずに恥をかいたという方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、四十九日の香典で、そうとは知らずに恥をかいてしまったという失敗例をご紹介しますので、ぜひいざという時の為にお役立てください。

 

四十九日の香典、
相場を知らずに恥をかいた7つの失敗例

 

金額の相場が分からなくて

祖母が亡くなったので、1万円を不祝儀袋にお包みして持参したら、東京から参列しにきた兄は2万円を包んで来たと知り、恥ずかしかった、という話を聞いたことがあります。

ですが、近所の人にも相談したら1万円が相場だと言われたのに、どうして兄は金額が大きかったのでしょうか?

実は、ご香典の金額は、はっきりと決まってはおらず、地域の風習によって違いがあるため、法事が行われる地域に合わせた金額をお包みしなければならないわけですね。

他にも、勤務先社員の家族に不幸があった場合は、だいたいの相場は5千円ですが、関西方面では3千円だったりと、微妙に金額が違います。

お香典の金額は、故人や遺族との親交の深さや、参列者の年齢によって異なりますので、周りの人に聞き、金額を合わせるようにしたほうがよいでしょう。

 

法要を欠席するため、御香典を1万円相当の電報為替で送ってしまった

ここに、2つ大きな間違いがあることにお気づきでしょうか?1つは、法要を欠席する場合のマナーとして、不祝儀袋を現金書留ではなく、電報為替で送ってしまったという失敗です。

電報為替ですと、喪主は、現金を直接受け取ることができません。忙しい喪主に迷惑をかけてしまいますので止めましょう。

また、欠席するということは、料理などを何も食べないのですから、あなたに接待経費がかかりません。包むとしても5千円程度で充分です。高額なお香典は、かえって気を使わせてしまうことになりますのでやめましょう。

また、お香典ではなく、供花などのお供物を贈っても喜んで頂けるでしょう。香りがきついものや、トゲのあるものは避け、仏花か、個人の好きだったお花を贈りましょう。

 

法要の欠席する連絡を電話で済まし、現金書留で5千円を送った

四十九日法要には、ご家族からのご案内があった場合は、出来る限り出席することが望ましいですが、やむを得ず欠席する場合は、丁寧な対応をするのが法事のマナーです。

法事欠礼のため、5千円を送るのは妥当な額と言えます。ですが、ただ送るだけでは誠意が感じられませんね。ご香典のほかに、欠席のお詫びを書いたお手紙を添えましょう。

また、現金書留に入れる際に、そのままお金を入れるのではなく、きちんと不祝儀袋に入れましたか?お手紙を添えてなるべく早く送ることも大切です。

なお、書留に入れる手紙は長く書く必要はありません。「この度は法要のお招きを頂きましたが、一身上の都合で参列させていただくことが叶わず、本当に申し訳ございません。」などと書きます。

 

名前を名字しか書かず、裏には「二万円也」と書いてしまった

不祝儀袋に、名字だけ書いて渡してしまった、という経験はありませんか?市販の香典袋に記入する時は、遺族の方と親しい間柄であっても、必ずフルネームを書きます。「佐藤」「鈴木」だけでは分かりづらいからです。

また、知り合いだからと住所の記入を遠慮する人がいますが、これも遺族が整理する際に困ることになりますので、必ず記入することが法事のマナーです。

金額を書く際に注意が必要なのは漢数字の書き方。「壱(一)、弐(二)、阡(千)、萬(万)」ですね。最後に「也」はつけませんので注意しましょう。

お香典の相場は1万円ですが、個人との近しさや、家柄なども考慮すると、もう少し高額な場合もあります。さらに、整理する喪家のためにも、中袋にも、必ず住所・氏名・金額を書きましょう。

 

水引は、地域の風習や金額の相場につりあう色で

不祝儀袋の水引の色には、黒白、双銀、黄白等があります。京都から東京にお嫁に来たA子さん。ご主人の親戚側で不幸があり、四十九日法要に、黄白の水引の不祝儀袋でご香典を持参したところ、「関西方面の人の不祝儀袋は違うんだね。」と言われて恥ずかしかったそうです。

確かに、黄白の水引は、関西方面では普通なのですが、一般的な四十九日法要では、白黒の水引が用いられます。よく分からず、市販の不祝儀袋を使われるのでしたら、水引は白黒の結びきりのものを使いましょう。

双銀は仏事全般に使えますが、黒白の水引きのものに比べると少々割高ですので、中に入れる金額が5万円以上のときなどに使う場合が多いようです。金額の相場にあう不祝儀袋を使いましょう。

 

3万円包み、主人の代理で参列したが・・・

主人に何かと目をかけてくださっていた主人の伯父が亡くなり、主人が入院中だったので、その妻が不祝儀袋を主人の名前で、3万円お包みして四十九日法要に参列しました。

すると、ご香典が主人の名前だったことで、主人が退院したと思われてしまい、さらに金額が多かったこともあって、喪主が、夫婦で参列したと思い込み、慌てて食事の席を二人分用意してしまった、という失敗談があります。

個人に御世話になった気持ちを表したいと思っても、お包みする金額が高すぎるとかえって迷惑をかけてしまいます。このような場合には、金額は1~2万円にし、それとは別に、お菓子などをお渡ししたほうがよいでしょう。

また、本人の代理で参列する場合は、不祝儀袋の名前は、本人(この場合は主人)の横に、小さく「内」と書き添えて代理であることが分かるようにします。

 

香典袋に「ご霊前」と書いてしまった

香典袋の表書きには、「御仏前」「ご香典」「ご霊前」など、様々なものがありますね。葬儀のとき、「御仏前」と書いたから四十九日法要も同じで大丈夫、と思っている人はいませんか?

実は、仏教では、四十九日を過ぎてから、故人は仏様になると考えられています。ですから、通夜や葬儀・葬式のときの不祝儀袋は「御霊前」ですが、四十九日以降の不祝儀袋の表書きは、「御仏前」と書きます。

これは、お包みする金額に関わりなく、不祝儀袋の常識として覚えておいたほうがよいでしょう。

しかし、それも宗教や宗派あるいは地域によっても異なる場合がありますので、相手方の宗教宗派が分からないときには、「お香典」、「御供物料」という表書きを書いておけば安心ですね。

 

以上、四十九日の香典で、恥をかいてしまった失敗例をご紹介しました。一般的に、四十九日法要の時に持参する香典の相場が分からず、恥をかいてしまう場合が多く見られますが、他にも香典袋(不祝儀袋)の表書きや水引の色などにも、地域や風習によって違いがあり、分かりづらいことをお分かり頂けましたよね。

さらに、故人や遺族との親交の深さや、参列者の年齢によって異なりますので、周りの人に相談するなどして、合わせるようにしましょう。多少の間違いがあっても、遺族に配慮した態度を持って参列すれば気持ちは伝わるので大丈夫です。

また、万が一参列できない場合は、現金書留に一筆お詫びの手紙を添えるなどの気配りも大切ですね。お香典だけでなく、お花やお菓子、お線香などを送ってもよいでしょう。

まとめ

四十九日の香典、相場を知らずに恥をかいた7つの失敗例

・金額の相場が分からなくて
・欠席するため、御香典を1万円相当の電報為替で送ってしまった
・法要の欠席する連絡を電話で済まし、現金書留で5千円を送った
・名前を名字しか書かず、裏には「二万円也」と書いてしまった
・水引は、地域の風習や金額の相場につりあう色で
・3万円包み、主人の代理で参列したが・・・
・香典袋に「ご霊前」と書いてしまった


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