結婚式の友人代表スピーチをお願いされて全く戸惑う事無く、即快諾出来る人はそう多くはいないものですよね。確かに友人代表スピーチとはそれほど責任重大な役割ですから悩むのも当然です。
『結婚式』というシーンですから失敗ややり直しは最も嫌われます。結婚するお二人の明るい未来に、不安や不吉なことが待ち受けている様な印象になったりトラブルなどを連想させてしまうことも少なくないからです。
もし失敗してしまったとしても、その場は笑って済ませたり『ご愛嬌』なんて許して貰えるかもしれませんが、出来る事なら感動的で素晴らしいと言って貰えるようなスピーチにしたいものです。
そこで今回は、そんな結婚式の友人代表スピーチで失敗しない為の5つのコツについてお伝えします。
結婚式の友人代表スピーチで
失敗しない為の5つのコツ
入念な原稿作り「現在→過去→未来→結び」
全てを分かりあえている友人の結婚式ですから、飾らない素直な気持ちを伝えれば良い!そんな考え方もあるのも当然です。
準備した言葉なんて作られた感じで、よそよそしくて嫌。そう前置きしながらマイクの前に立ってひな壇の上の花婿さん、花嫁さんに日常会話的な感じで語り出す方もいるでしょう。
しかし、それは2次会或いは後日普段着の飲み会で披露し、場を盛り上げるのには良いかもしれません。しかし、結婚式の友人代表のスピーチは、その名の通り『友人代表』なのです。
耳を傾けてくれているのは主役である友人だけではありません。その華やかな結婚式に集った親族や面識のないゲストの方々なのです。多くの人達がみんなで二人の門出をお祝いする場ですから、そこはきちんとやるべきですよね。
失敗しないコツとしてはスピーチの内容がまとまとまっていること。原稿を見ながら話すのが嫌、なくても話せる自信がある、という場合はもちろんそれでもOKです。
とにもかくにも慣れない場所で多くの人の前で話をするわけですから、内容がしっかり頭の中に入っていなくてはいけませんので、ストーリーはシンプルで適切なものに限ります。
緊張で言葉に詰まってしまっても困らない様、スピーチに盛り込まなければいけないポイントだけは頭に叩き込んでおきましょう。
お祝いの言葉(現在)→新郎新婦との関係性含めた自己紹介(過去)→新郎新婦への期待や励ましの言葉 (未来)→結びの言葉、この4つがポイントです。
逆に言えば、その4つさえ押さえておけば良いのですから実にシンプル。気持ちも少し楽になりますよね。
ウケ狙いもほどほどに…「OKエピソード」
友人代表スピーチならではのほほえましい『エピソード』入りスピーチ。しかし結婚式のスピーチに織り込むのに適切な『エピソード』のチョイスは案外難しいものですよね。
笑いあり、涙ありのエピソードが浮かべばいいのですが、仲間内では笑えても結婚式など華やかな場面ではNG?とか社会的にはNG?とかパートナーや親族に聞かせるのはNG?なんてことも少なくありません。
例えば友人代表スピーチであったとしても、NGは過去の恋愛遍歴、やんちゃしていた頃の合コン等での武勇伝、授業をサボった、嘘をついた等のぶっちゃけ話。
意外な所では子どもの誕生を期待する言葉もあまり積極的に織り込まない方が良いといわれています。
反対にOKなのはお互いが昔好きだったアイドルやスポーツ選手の話題、共に頑張った部活や行事の想い出、過去の新郎或いは新婦からのひとことやプレゼントなど贈られたモノで自分が嬉しかったものの話など。
そこから新郎或いは新婦の人柄がうかがえる内容のエピソードで、その場に居合わせたゲスト達が幸せな二人の結婚生活が想像できるスピーチにしたいものです。
適度なシュミレーション「声に出し時間をはかる」
原稿が出来上がったら音読してみることは、とても大事です。意外にそれをしない人が多いと聞きますが、それをやるだけで改めて内容確認も出来、大まかなストーリーも覚えることが出来るのです。
実は、書き言葉と読み言葉で少し印象が違うことは多いもの。言い回しをちょっと変えただけでグッとくるスピーチになったりするものですよ。
結婚式での友人代表スピーチの割り当て時間は一般的に5分程。実際にシミュレーションしてみないと口調やスピード、間のとり方で所要時間も全く違ってきます。
いざ本番、思っていたよりあっという間に終わってしまって時間が余り、司会者がつないだとか、多く時間を取り過ぎてしまい会場スタッフを困らせてしまったなんてことのない様にしたいものですね。
緊張しすぎない「意識を他に向けてみる」
結婚式での友人代表スピーチの失敗を恐れれば恐れる程、緊張してしまうのも仕方がないものです。
どんなに良い原稿を用意しても、どんなにシュミレーションを重ねても、結婚式当日、本番で緊張して舞いあがってしまっては全て水の泡です。しかし緊張しないコツというのもあるはずです。
まず、自分が緊張していると気付くと更に緊張度は上がっていくものです。マイクや原稿をもつ手が震えてしまうと気になってスピーチにも集中できなくなってしまいますよね。ハンドマイクではなくスタンドマイクにするなどの工夫をしましょう。
席を立つ前に少しだけ水分を口に含んで潤したり、新郎新婦の様子を観察してみると少し心が落ち着きますから是非お試しください。
何はともあれ二人の幸せを願う気持ち
友人代表スピーチだしカッコよくキメる!なんて意識し過ぎると思わぬ失敗をしてしまうものです。二人にお祝いの気持ちを伝えることと幸せを祈る気持ちを伝えること、それだけで充分なのです。
いかがですか。以上が結婚式の友人代表スピーチで失敗しない為の5つのコツです。失敗しない様になんて気負う必要はありません。プロの喋り屋ではないのですから、たどたどしくても短くても良いのです。
大事なのは新郎新婦、並びにその親族の方にお祝いの気持ちを伝えること、その場に集った人達みんなでその喜びの気持ちを分かち合うこと、二人の幸せな未来を祈ることなのです。
嬉しさのあまり言葉が詰まってしまったり笑顔あふれるスピーチであることも、それはそれで良いものです。しかし、何の準備もなしに出たとこ勝負では心のこもったスピーチとは言いにくいので、大事な友人の結婚式の前には、是非一度想い出を整理しながら気持ちをまとめてみましょう。
まとめ
結婚式の友人代表スピーチのコツとは
○入念な原稿作り「現在→過去→未来→結び」
○ウケ狙いもほどほどに…「OKエピソード」
○適度なシュミレーション「声に出し時間をはかる」
○緊張しすぎない「意識を他に向けてみる」
○何はともあれ二人の幸せを願う気持ち