心付けを結婚式で渡す。必要な場面や包み方7つのマナー

心付けを結婚式で渡す。必要な場面や包み方7つのマナー
心付けという言葉は、普段はあまり聞きませんよね。しかし、結婚式をこれからする予定の新郎新婦は、知っておかなくてはいけない重要な用語です。心付けは、いわゆる欧米におけるチップと同じ役割で、結婚式をとり行う時にサービスをして頂くスタッフに渡すものです。

日本では日頃からチップの習慣がありませんから、心付けと言われてもピンと来ない人が多く、知らないまま結婚式を終えてしまったという人もいます。しかし、結婚式で新郎新婦からスタッフに心付けを渡すというのは、ある種の大人のたしなみですから、知っておかなくてはいけません。

しかし、心付けに関しては式場からいくらと指定されているわけでも、請求されるわけでもありませんから、どのように用意すれば良いのかわかりにくいですよね。そこで今回は、結婚式における心付けについて必要な場面や包み方について7つのマナーを解説します。

 

心付けを結婚式で渡す。
必要な場面や包み方7つのマナー

 

心付けとお礼の違い

心付けと混同されやすいのは、お礼です。心付けは結婚式や披露宴でお世話になった人、つまりサービスをしてくれた人に対して、謝礼としてお渡しするものですが、お礼は受付や余興などに協力してくれた友人や知人などに渡すものです。

【 心付けとお礼の違い 】

★ 感謝してお金を気持ちとして渡す、という行為自体に変わりはありませんが、招待客に渡すのがお礼、式場のスタッフに渡すのが心付けだという名称は使い分けるようにすべきです。

 

心付けは必ず渡さなくてはいけないか

心付けは料金表に明記されたものではありません。結婚式の費用には当然、介添え人やヘアメイク、プランナーなどすべてのサービス料金が含まれているものですが、スタッフの方々は新郎新婦のために力を尽くしてサービスを提供してくれます。

【 心付けを渡す意味合い 】

★ この相手のサービスや気持ちに対して、謝礼を個人的に渡すのです。

・ 式場によっては、心付けは受け取らないと事前に明記しているところもありますが、そのような特殊なケースを除いては、よほどサービスに満足できなかった場合でなければ、心付けを渡すのは暗黙のマナーです。

 

心付けを入れる袋

心付けを渡すときには、現金をそのまま渡すのは失礼です。必ず祝儀袋に入れて渡すのがマナーですが、祝儀袋は中に入れる金額に見合った袋を選ぶものです。心付けは1万円以下の場合がほとんどですから、豪華な祝儀袋に入れるのは逆に不自然です。

【 心付けを入れる袋 】

★ 最もおすすめなのはポチ袋です。

・ 当日着付けやメイク、介添えをしてくださるスタッフの方は手ぶらで仕事をするケースが多いため、ポケットや小さなポシェットに入るポチ袋が便利なのです。

 

心付けの金額相場

心付けには相場があります。

【 心付けの金額相場 】

★ プランナーやカメラマン、司会など、お世話してもらう時間や労力が大きかった人、また、特殊な技能をもってサービスを提供してくれた人には、5千円~1万円包みます。

・ また、メイクやヘアメイク、介添え人など当日のお世話をしてもらった人には3千円~5千円渡すのが相場です。

ただし、特別よいサービスをしてくれたと感じた人には金額を増やしても構いません。そこは気持ち次第です。

 

心付けを渡すタイミング

心付けを渡すには事前の準備が必要です。介添え人やプランナーのように、結婚式当日に長時間一緒に過ごす人には、心付けを渡すタイミングが多くあります。

しかし、メイクはヘアメイク、ドレスを着せてくれる衣装室のスタッフの方などは、当日自分だけのお世話をするわけではありません。

【 心付けを渡すタイミング 】

★ その場が終わってしまうと心付けを渡すタイミングがなくなります。

・ そこで、その場でしか会えない人にはその場でさっと心付けを渡すのがベストです。

 

誰から渡すのがスマートか

心付けは新郎新婦から謝礼として渡すものです。しかし、結婚式当日は新婦はバッグやポーチなどを持ち歩くことはできませんし、新郎は新婦といつも一緒にいるとは限りません。

【 誰から心付けを渡すのか 】

★ そのため、主に新婦のお世話をしてくれるスタッフの方には、新婦の親から心付けを渡すのが一般的です。

着替えやメイクの部屋には男性は入室できませんから、新婦の母親や姉妹がいれば、その人に心付けをまとめて渡しておいて、その場その場で渡してもらうよう事前に頼んでおく必要があります。

 

ポチ袋の種類

心付けを渡すときにはポチ袋に入れるのがいいと解説しましたが、気を付けなくてはいけないのは、水引とのし、表書きについてです。結婚に関するご祝儀袋は二度同じことがあってはいけないという意味で水引は必ず紅白結びきりのものを選ばなくてはいけません。

また、表書きには「寿」を選ぶのが無難です。のしも縁起物ですからついている必要があります。

【 心付けのポチ袋は事前に準備 】

★ ポチ袋なのでプリントされたもので十分ですが、このようなポチ袋はコンビニなどでは手に入らないかもしれないため、事前に文具店で購入しておかなくてはいけません。

 

いかがでしたでしょうか。心付けは、欧米におけるチップと同じような感覚です。強制ではないものの、ないと相手は自分のサービスが悪かったと評価されたと感じる事もあります。相場も決まっているものですから、極端に少ない金額を包んで渡すのは失礼ですし、周囲からもケチなのかと思われかねません。

心付けは料金で支払っているのだから、一切渡さないと割り切る人もいますが、相手も人間ですから、心付けがあればいい気持ちになりますし、仕事にやりがいを感じることができます。自分が相手の立場だったらどうかと考えて振る舞うことをお勧めします。

今回解説したように、結婚式における心付けは事前の準備や渡すのに協力してもらう母や姉妹への周知がポイントになります。当日はバタバタとしますから、ポチ袋にお金を入れて、後は渡すだけという状態で臨むと良いでしょう。

 

まとめ

結婚式における心付けの正しいマナーとは

・心付けは結婚式でお世話になった人への感謝のしるし
・結婚式の料金の中に含まれていると考えるのは間違い
・心付けは1万円未満はポチ袋で渡すのが一般的
・金額の相場は3千円~1万円で役割によって配分する
・その場しか会わない人にはその場で渡さなくてはいけない
・新婦のお世話をしてくれる人には新婦の親が渡す
・ポチ袋は表書きは寿で水引は紅白結び切りのものを選ぶ


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