三回忌に香典を包むなら。押さえるべき基本のマナー

三回忌に香典を包むなら。押さえるべき基本のマナー
三回忌に香典を包むべきなのか、包むならその相場はどれくらいなのか…、悩む方々は多いですよね。三回忌とは、人が亡くなって二年目に行う法要のこと。

二年なのに三回忌?と疑問に思う方もいるかもしれませんが、これは、亡くなったその日が一回目の忌日、丸一年が二回目、丸二年が三回目とされるためです。

三回忌では、遺族や親族、友人や知人などが参列し、僧侶に読経してもらった後に焼香、会食をするのが一般的な流れ。この頃までは知人や友人などが参列することが特徴で、七回忌目からは規模を縮小していくのが一般的です。

そんな三回忌に香典、参列するとなればしっかりとマナーをもった判断をしたいものですよね。そこで今回は、三回忌に香典を包む場合の基本マナーをお伝えします。

 

三回忌に香典を包むなら。
押さえるべき基本のマナー

 

香典の意味とは

三回忌の香典についてお話しする前に、香典の意味は理解しておくと、判断もしやすいというもの。香典とは、通夜や葬儀に参列するときにも持参します。

【 三回忌の香典:香典の意味 】

■ そもそも香典とは、故人に対する供養の気持ちを表すもので、線香やお花の代わりにもなるものです。

・ 現代では、白と黒の水引を結んだ袋に現金を包んだものをさし、故人の冥福を祈り、供養するために捧げるものとして持参します。

 

三回忌での香典

香典を持参する時期は、通夜、葬儀、初七日、四十九日、年忌法要など、主な場面ではほとんど。先ほどもお伝えしたように、香典は故人に対する供養の気持ちですので、通夜、葬儀で香典を持参したから法要ではいらないということではありません。

【 三回忌の香典:持参するか否か 】

■ 一度きりではなく、三回忌でも香典を持参するのが基本的なマナーです。

 

三回忌の香典 表書きや相場

では、三回忌の香典の表書きや相場はどのようになっているのでしょうか。実は、通夜や葬儀と、法要での香典は表書きが異なります。

【 三回忌の香典:表書きの違い 】

■ 通夜や葬儀では「御霊前」、「御香料」としますが、法要の場合には「御仏前」、「御佛前」、「御香料」などとします。

・ ただし、「御仏前」は四十九日以降の法要で用いる表書きとなりますので、こちらも注意が必要です。

 

三回忌の香典、不祝儀袋

【 三回忌の香典:不祝儀袋の選び方 】

■ 不祝儀袋は黄色と白、双銀、黒と白のいずれかの水引を使用します。結び方は結び切かあわじ結びを選んでください。

あわじ結びには、同じ出来事が二度と起きない、と言う意味合いがあります。不幸は二度と起こっては欲しくありませんから、あわじ結びが適切なのです。

 

三回忌の香典、不祝儀袋の絵柄

不祝儀袋の選び方で注意したいもう一つのポイントが、不祝儀袋に描かれている絵柄

【 三回忌の香典:絵柄の選び方 】

■ 蓮の花の絵が描かれているものがありますが、こちらは仏教用となりますので、他の宗教では使用しないように注意が必要です。

・ ただ三回忌の考え方は仏教のみですから、三回忌の香典として不祝儀袋の絵柄に悩むことはあまりないといってもいいかもしれません。

 

三回忌の香典、相場

次に気になるのが、三回忌の香典の相場でではないでしょうか。三回忌の香典の相場は以下を基準にして、ご自身の気持ちや関係性に考慮しながら、金額を決めてください。

【 三回忌の香典、相場 】

●故人と血縁関係がある

・ 一万円~三万円 ※法要の後、会食がある場合:二万円~五万円

●故人と血縁関係がない(知人・友人など)

・ 五千円~一万円 ※法要の後、会食がある場合:一万円~三万円

三回忌の香典では、僧侶による読経、焼香の後の会食があるかなどを考慮して、金額を決めると気遣いが行き届いています。ホテルなど特別な会場で行われる場合には、会場や料理を含み少し多めに包むのがマナーなのです。

 

三回忌の香典、金額の注意事項

その他、香典の金額に関する注意事項としては、「四」や「九」が付く数字は避けることがあります。

【 三回忌の香典:数字に配慮する 】

■ 四万円や四千円、九万円などは避けなければなりません。これらは「死」や「苦」を連想させるため、縁起が良くないのです。

相場で二万円~五万円としたところでも、「四」は避けてください。金額を決めて不祝儀袋に包んだら、「袱紗」もしくは紫や黒など、目立たない色のハンカチなどに包んで持参します。

 

いかがでしたでしょうか、三回忌の香典も大切なアイテム。目的から渡し方まで、気を付けたいことは意外とたくさんあるものです。

三回忌の香典は連名で出しても問題ありませんので、孫やひ孫同士でまとめて「孫一同」や「ひ孫一同」として持参しても大丈夫です。大切なのは故人を供養する気持ちですから、その気持ちを忘れないようにしてください。

三回忌の香典は袱紗に包んで持参しますが、もし袱紗を持っていないのであれば、紺やグレーなどの無地のハンカチでも使用可能。紫の袱紗であればお祝いごとでも使えますので、こちらは一枚あると便利かもしれません。

三回忌の香典に関するマナー。そこまで難しいものではありませんから、いざ必要となった時には、本記事を参考にしながら、慌てることなく落ち着いて対応してください。

まとめ

三回忌の香典を包むマナー

・香典は故人を供養する気持ち
・法要では三回忌を含め香典を用意するのがマナー
・表書きは、「御仏前」「御佛前」「御香料」
・黄色と白、双銀、黒と白のあわじ結びの水引を選ぶ
・蓮の花が書かれている不祝儀袋は、仏教用と心得る
・血縁関係の有無、会食の有無で金額の相場は変わる
・「四」や「九」の数字での金額は避ける


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