法事の香典マナーとは。時間が経つからこそ守りたい基本

法事の香典マナーとは。時間が経つからこそ守りたい基本
法事の香典は、お通夜や葬儀でも細やかなマナーで迷いがちななか、その判断基準も曖昧で準備に戸惑う方も多いですよね。法事の香典の場合、一周忌から三十三回忌まで、法事の内容もさまざまに異なるため、その時々による判断が難しいのではないでしょうか。

法事は香典だけではなく、服装なども戸惑うところ。四十九日まではお通夜や葬儀と同じようなブラックフォーマル(礼服)を着れば問題ありませんが、一周忌を越えると、施主の方々の服装よりも各上のスタイルで参列する訳にはいきません。

同じように法事の香典も、自分よりも目上の方々よりも多くを包んではいけないのではないか…、などなどの心配事も出てきますが、出来れば何事もなく、礼儀ある法事の香典を包みたいですよね。

そこで今回は、法事の香典の基本的なマナーと、全国的な相場など、包む金額の判断基準などをお伝えします。



 

法事の香典マナーとは。
時間が経つからこそ守りたい基本

 

法事の香典の意味合い


「そもそも、法事でも香典は包むの?」と言う疑問もしばしば見受けますが、答えはイエス。お通夜や葬儀と同じく、法事では香典を包むのが基本的なマナーです。少し話はそれますが、お通夜と葬儀は続いているので、どちらかで包めばOK。

【 法事の香典、意味合い 】

■ 本来、法事に限らず香典は、相互扶助の意味合いがあります。そのため、施主がお金を掛けて法要を営む際には、お香典の形でお金を包むのが作法。

・ このような意味合いから、法要後に会食が伴う法事の場合には、従来の法事の香典相場に会食の費用をプラスして包むのが、参列者側の配慮です。

ちなみに会食にもさまざまなものがあるはず。仕出し弁当などであればプラス三千円程度。会場が確保されたお寺などでの会食ではプラス五千円が相場で、ホテルやレストランなど、別会場が準備されているなら、プラス一万円~二万円を想定すると安心です。

 

法事の香典相場


多くの方が最も気にかかるのが、法事の香典相場ではないでしょうか。この法事の香典相場は、故人との関係性で判断すると安心。

【 法事の立場別、香典相場 】

① 親族(血縁がある場合) … 一万円~三万円

② 友人・知人 … 五千円~一万円

③ 特別に親しい友人・知人 … 一万円~三万円

…これが全国的な相場。

この法事の香典相場を基本として、前項でお伝えしたように、会食に合わせてプラス五千円~二万円とし、夫婦などの連名でも、弔辞の席では「家から出す」意味合いがあるため金額は変わらない地域が多いです。ただ、地域によっても違いますし、会食分のプラスは二人分で調整すると親切。

ただし、四と九は「死」や「苦」を連想させるため避け、切りよく包んでください。

 

法事の香典、表書き


金額まで決まったら、金額に合わせたグレードの不祝儀袋を選択し、外袋と中袋、それぞれに毛筆か筆ペンで表書きを書いてください。

【 法事の香典、表書き 】

■ 水引の上にある表書きは、四十九日前となるお通夜や葬儀の際には「御霊前」ですが、四十九日以降の法事の香典では「御仏前」や「御佛前」「御香料」などとなります。

・ 水引の下には参列者のフルネームを。お通夜や葬儀では薄墨でしたが、法事では黒墨にするのが基本。

中袋には特別な欄がなければ、表面に金額を旧漢字で(「金壱萬円也」など)。裏面には左下に郵便番号も含めて、住所と名前を書き入れれば大丈夫です。

 

法事の香典、外袋の包み方


準備の最後に、法事の香典の中袋を外袋に包みますが、包む時に後ろ側の重なる部分に注意が必要。慶事と弔事で包み方が違うため、例えば慶事用の包み方になってしまうと、大変な失礼になってしまいます。

【 法事の香典、外袋の包み方 】

■ 弔事の場合は下側紙が内側に入り、上側の紙が外側になるようにしてください。弔事では「頭を下げている」と考えると覚えやすいので、試してみてください。

・ 不幸が流れるようという意味があるので、縁起を重んじる日本では重要なマナーのひとつ。

ちなみに慶事(結婚式)は反対で、下側の紙が外側になっているはず。尻上がりにいいことがありますように、の意味が込められています。

 

法事の香典、渡し方


お葬式やお通夜では「ご愁傷様です…」と挨拶していますが、法事の場合はなんて言ったらいいのか…、心配に思う方も多いのですが、実は法事の香典の場合、あまり正式には決まっていません。

ただ、「ありがとう」という言葉を嫌う方もおられるので1番無難な挨拶を一つ。

【 法事の香典、渡し方 】

■ 「〇〇さんに会いに来ました。今日は皆で〇〇さんを偲びたいと思います。」か「今日はご遺族と一緒に〇〇さんを偲びたいと法要の席に参りました」

・ この挨拶を言いながら、「どうぞお供えください」と言って、法事の香典を渡す事ができればバッチリです。

 

いかがでしたでしょうか、法事の香典も基本的な考え方は、お通夜や葬儀と大きな違いはありませんが、故人が亡くなってから日が経つために、少しずつマナーに違いがあります。この違い、曖昧だった方も多いのではないでしょうか。

ちなみに結婚式などの慶事では、包むお札に新札を準備しますが、弔事の場合にはこれは逆。新札は失礼に当たります。そのためもしも新札のようなお札しかなかった場合には、一度折ってから封筒に入れるのが作法。

とは言え、あまりに使い古した、ぐしゃぐしゃなお札を準備するのも恐縮ですから、最近では敢えて新札を準備して、一折りしてから封筒に入れる方々も多くなりました。

四十九日法要までは多くの知人友人、遠い親族の方々が参列する機会も多いですが、一周忌・三回忌と回を重ねるごとに規模も小さくなるもの。大切なのは弔う心ですので、法事のお香典にも気を配りつつ、故人を皆で偲んでください。

まとめ

法事の香典を包む、基礎知識

・香典の意味合いは「相互扶助」
・親族や親しい間柄では一万円~三万円
・知人友人の間柄では五千円~一万円
・法要後の会食があれば相場にプラス
・表書きは黒墨を用いて「御仏前」など
・外袋は上部分を最後に折りたたむ
・渡す時は「偲びたいと思います」など