三回忌の準備。施主が押さえたい大切なポイントと流れ

三回忌の準備。施主が押さえたい大切なポイントと流れ
三回忌の施主は、基本的には葬儀で喪主をした人が行います。しかし、葬儀から三回忌までの期間は長いようで、あっという間に訪れてしまうため、気づいたら直前だったということになってしまうことが多いもの。

仕事や家事で毎日を忙しく過ごしていると、三回忌法要のことをつい忘れてしまうことはありますよね。

葬儀は急なものなので、数日で準備をしなくてはいけないのに対し、三回忌法要は準備期間に余裕ができるため、いつから準備を進めたらいいのかわかりにくいですが、施主であれば2か月~3か月前頃から取り掛かる必要があります。

土壇場になって僧侶の都合がつかなかったり、会食の会場の手配ができなかったなどトラブルが起こらない様に、大切なポイントを抑えて三回忌の準備をしたいですよね。そこで今回は、三回忌の準備で施主が進めていく手順と流れを、そのポイントとともに解説します。

 

三回忌の準備。
施主が押さえたい大切なポイントと流れ

 

日取りの決定

三回忌の施主をする時に、まず最初に気を付けなくてはいけないのが、日取りの決定です。間違えられやすいのは三回忌という名称から満三年で行うのが正しいと思い込んでいること。

【 三回忌の時期 】

■ 三回忌は、満二年で行います。一回忌をした一年後にするので間違えないようにしなくてはいけません。

また、三回忌は命日の日ぴったりにするのが理想ですが、平日の場合には前後で近い土日にしても問題はありません。親族や招く人達の都合を加味してみんなが参列しやすい日取りに決定します。

 

会場の決定

三回忌の日取りを決めたら、その次にすべきなのが、会場の決定です。会場を決め方は、菩提寺がある場合には、菩提寺の住職に相談するというのが正しい流れです。

【 三回忌の会場 】

■ 会場となるのは、お寺、自宅、斎場のいずれかになるのが一般的ですので、住職の意見を聞いて決めるようにします。

・ 住職に相談する時には、日取りのほかにも参列する人のだいたいの人数も伝えることがポイントです。

お寺で行いたい場合にも人数が多すぎて入らない、というケースもあるので、事前に想定人数を見積もっておくのです。

 

参列者への招待方法

日取りと会場を決定したら、三回忌法要に招く人達にお知らせをします。

【 参列者を招待する 】

■ 日取りと会場などを確定してから、その内容を封書にして、相手が返事をするための返信用往復はがきを入れておくと丁寧です。

・ 人数が多い場合には、特に封書で連絡をした方が漏れがないですし、相手も都合がいい時に返事をすることができます。

招く人が少ない場合には電話でもOKですが、電話だとなかなかつかまらなかったり、相手がその場で返事できない場合、相手から再度連絡をしてもらわなくてはいけないため、封書の方がスムーズなのです。また、招く人は親戚などごく近しい人にとどめるのが一般的です。

 

服装についての案内

施主は、三回忌法要に参列するのが初めて、という人に当日の不明点を聞かれることが多いため、質問に回答する役割も重要です。

【 三回忌の服装 】

■ よくある質問が当日の服装についてです。

・ これは家によってそれぞれですが、施主も参列者も一般的には平服でも問題ないとされています。

ただし、平服といってもあまりに派手なものは最適とは言えません。施主はとくに喪服やグレーなど暗めのトーンのスーツ、アンサンブルを着るべきです。参列者にもモノトーン系の普段着でという風に案内しておくことをおすすめします。

 

会食会場の手配

三回忌法要の準備というと、住職への連絡、参列者への招待、会場の手配を行うとすべてやったと思いがちですが、法要後の会食の手配も忘れてはいけません。

【 三回忌法要の会食 】

■ 三回忌法要の会食会場は、個室であること、ある程度の質であることが求められます。

・ 予算相場は一人当たり五千円程度ですので、早めに手配をしておくべきです。

法要を行う会場から徒歩で行けることが理想ですが、もしそうでない場合にはタクシーで移動できる距離の場所で手配すると、参列者にも負担がありません。

 

当日に忘れてはいけないこと

三回忌法要の施主として、当日を迎えたら会場で法要を行い、会食会場では施主として挨拶をするのですが、忘れてはいけないものがあります。

【 ご住職へのお布施 】

■ 住職へのお布施とお車代の準備です。

・ 当日思い出して現金をそのまま渡すのは大変失礼ですし、施主が当日に抜けることは難しいため、前日までに用意します。

また、住職も会食に招くのがマナーですので、事前に会食に参加して頂けるかを口頭で確認しておくことも忘れてはいけません。

 

いかがでしたでしょうか。三回忌法要の準備は、なるべく早めに着手しておくことが大切です。葬儀と異なり、三回忌は故人が亡くなった日から数えて、満二年目の命日に行うことと決まっているのですから、準備が十分にできなかったというのは完全に施主の責任になります。

また、三回忌法要の施主を務めるときに、常に気を付けておくべきことが周囲への気遣いです。法要の日取り決めや会場、法要後の会食会場に至るまで、参列者の年齢や健康状態、住んでいる場所などを考慮して、参列する人が無理をしないように、なるべく配慮することが大切です。

三回忌法要は、基本的に親戚などの近しい人だけで執り行うため「身内だからそこまでかしこまらなくてもいい」と油断をしがちですが、法要をやる意味は故人の供養です。滞りなく執り行うことが、故人への供養であり、周囲への配慮になるのです。

 

まとめ

三回忌に向けて施主が準備すべきこと

・三回忌は満三年ではなく満二年の近い日取りで行う
・菩提寺がある場合はまず住職に会場の相談をする
・参列者は親戚とごく近しい人に封書か電話で声をかける
・参列者は平服でも良いという心遣いをする
・三回忌法要の後の会食と引き出物を用意する
・住職へのお布施とお車代の準備を忘れずに


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