いろんなビジネスシーンの中でも、特にマナーがぎっしり詰まっているのが、面接の仕方ですよね。面接の仕方がなっていないと、ビジネスマナーがなっていないとみなされてしまいます。
しかも、第一印象というのはなかなか挽回できるものではありませんので、面接の仕方を間違わないようにするのはとても大切なことです。
ましてや転職となると、面接の仕方によっては、「この人、今までどんな仕事をしてきたの?」と疑問を持たれてしまいかねません。この第一関門をスムーズに終えるため、面接の仕方は今一度しっかり復習して面接に臨みましょう。
そこで今回は、転職という新たなスタートでつまずかないために、注意したい面接の仕方をお伝えします。
マナー違反は落とされる!?
注意したい転職面接の仕方
面接官の気持ちを考える
これから幾つか面接の仕方をお伝えしますが、マナー自体は就職の時と何ら変わりありません。しかし、大きく違うことがあります。
それが、面接官の気持ちです。就職組と転職組では見る目が違っていて当然です。初々しさで勝負できる就職組とは違い、転職組は面接の仕方などできていて当たり前でプラスアルファが求められることになります。
ですから、マナーをしっかり押さえていないと命取りになってしまうのです。ですから、過去に経験したから分かっているなどと高をくくらず、基本的な面接の仕方をしっかり確認してから面接に臨むようにしましょう。
とはいえ、人間ですから失敗はあります。それを恐れすぎるとガチガチになって、逆に印象が悪くなります。要は、ネガティブに考えず、今まで、基本を押さえて仕事をしてきたんだという自信を持ってください。
出かけてから会社まで
まずは、服装です。家を出かける時から面接は始まっています。面接にふさわしいスーツを着て出かけましょう。色や柄はいろんな意見がありますが、既に仕事をしてきた強みを生かして印象の良いものを選んでください。
そして会社に入る前には、最終の服装チェックをします。コートを着ているなら脱いで腕に掛けます。たまにジャケットの裾がズボンに引っかかってめくれあがっていて恥ずかしい思いをする、なんてことがあり得ますので、しっかりチェックしてください。
そして、携帯やスマホの電源はオフにします。オフにするのは不安かもしれませんが、どうせ電話がかかってきたりメールが来たりしても何もできません。むしろ、そこで携帯やスマホをいじってしまうと、マナーがなっていないと見られてしまいます。
時間を守る
当然すぎるマナーですが、遅刻は厳禁です。5分前に到着するよう、時間調整をします。早すぎず遅すぎず、5分前に着くのがマナーです。
交通機関が乱れることも計算に入れます。つまり、早めに到着するよう計画します。天気予報をチェックしてください。特に雪が降る予報になっていたりしたら、ダイヤは乱れて当然ですから注意が必要です。
万が一、交通手段の関係で遅れてしまう場合にはすぐに連絡することが必要ですので、言い回しも事前に考えておくことも大切です。
受付でのマナー
約束の時間の5分前に受付に行きます。会社に一歩入ったら、そこにいるのは全て面接官だと思ってください。ハキハキした態度で好印象を残すよう努めます。
受付を済ませた後は、座らずに立って待つのが基本です。もちろん、「座ってお待ちください」と言われたら、座ります。しかし、基本的には椅子があっても立って待ちます。
そこで間違っても、壁に寄り掛かってスマホをチェックする、なんてことはしないようにしましょう。そして、その時間は面接の仕方を復習する時間にするとよいです。しっかりシュミレーションしてみてください。
入室のマナー
まず、面接官よりも先に部屋に案内された場合には、基本的には立って待つのですが、案内してくれた人の指示に従います。待つ位置に関しては、入り口に近い席にします。そこが下座になるからです。
面接官が待つ部屋に入室する場合は、ノックして入室することになります。ここで、面接の仕方がなっているかどうかが試されます。
ノックは何回するのか…。一般的には3回という考えが多いです。でも、このあたりはいろんな意見があります。大切なのは、なんとなくではなく、しっかりした理由を持って回数を決めておくことです。実際に何回したか、よりも、そのしっかりした考えを持っていることが大事です。
そして「どうぞ」と言われたらドアを開け、「失礼します」とハキハキとさわやかに入室してください。そして、一度振り返ってドアを閉めます。
勝手に座らない
緊張して気持ちが焦っていますので、次の行動に早く移りたくなってしまうのは自然なことですが、グッとこらえてください。ここで、転職組の余裕を示したいものです。
着席を促されるまでは座らないのがマナーです。とにかく、入室したら面接官の指示を集中して聞いて、行動すれば大丈夫です。
目を見て話す
面接の仕方として重要な点、それは「相手の目を見て話すこと」です。これ自体は、子供のころから教えられているようなことですが、なかなか難しいのが現実です。
しかし、目を見て話さない人に対しての面接官のイメージは、「人と接することができない」とか、「自信がなさそう」とかネガティブになってしまいます。
特に転職組には、「こんな態度で、一体どんな仕事をしてきたのだろう…」と、厳しい目で見られます。勇気を出して、目を見て、あるいは目は無理でも顔を見て話すようにしてください。
いかがでしたでしょうか、いくら以前に経験があるとしても、やはり面接は緊張しますので面接の仕方を復習しておくのは大切です。特に、転職組には新卒組よりも面接官からの目が厳しいという現実を忘れないでください。
とはいえ、基本を押さえていれば大丈夫です。それは、既に社会生活での経験上、分かるはずです。是非、自信を持って臨みましょう。
面接の仕方に関して、基本を押さえていないのはもちろん話になりませんが、少々の失敗をしても、それに動じない堂々とした態度の方が評価が高いものです。
とはいえ、自信過剰になることはマイナスですのでバランスが必要です。失敗を恥じつつも、焦って連鎖的なミスに陥らない落ち着きを見せたいものです。
今一度面接の仕方をしっかり復習し、マナー違反にならないように気を付け、素晴らしい転職の第一歩につなげましょう。
まとめ
転職面接で注意したい事とは
・ 転職組に対する面接官の期待が高いことをわきまえる
・ 服装のチェックをこまめにする
・ 約束の時間の5分前につくように時間調整する
・ 受付に行く時点から面接モードに入る
・ ノックを何回するかの理由をしっかり持っておく
・ 焦って面接官の許可なしに座らない
・ 面接官の目、あるいは顔を見て話す