洋食のマナーをおさらい!日本人に多い勘違いとは

洋食のマナーをおさらい!日本人に多い勘違いとは
洋食のマナーは、現代では必ず必要と言えますよね。現代の日本人は和食よりも洋食を口にする方が多くなりました。外食でも、イタリアンやフレンチなど、フォークとナイフを使う機会は多いのではないでしょうか。

誰でも、結婚式の披露宴やちょっと贅沢なレストランなど、洋食のフルコースをいただくことは珍しいことではありません。そんな場面であなたは、ナプキンの使い方やフォークとナイフの使い方、特に使う順番など、洋食のマナーに関する知識が不安になる方々も多いはず。

洋食のマナーに関する知識は、学生時代に授業で教えてもらうことも少なく、ほとんどの人が独学や「そう聞いた」という程度のような印象。でも、いざという場面で「そう聞いた」というレベルでは、通用しないこともありますよね。

もしかすると、あなたが知っている洋食マナーの中には、間違ったものもあるかもしれません。そこで今回は、日本人が勘違いしやすい洋食のマナーの基本を解説します。

最もマナーが問われる割に、日本人に間違えの多いナプキンの扱いを中心にします。ナプキンの扱いがスマートだと、洋食のマナー上級者に映りますので、ぜひ参考にしてください。

 

洋食のマナーをおさらい!
日本人に多い勘違いとは

 

ナプキンの使い方の基本

洋食のマナーでで、必ず必要なのがナプキンの扱い。ナプキンはどのように使うのが正解でしょうか。エプロンのように首元に掛けたり、それとも膝の上に置いたり…。

【 洋食のマナー:ナプキンの置き場所 】

★ 正解はひざの上です。子供のよだれ掛けのように首元に掛けるのは、洋食のマナー違反!

・ ナプキンは一度広げてから半分に折りたたみ、折り目を自分のお腹に向けて膝の上に置きます。

 

ナプキンで口や手を拭く

ナプキンは手や口元が汚れたときに使うもの。準備されているナプキンは、たいてい白が多いので、「汚してしまっては失礼だから」と、自分のハンカチで拭きとってしまう人がいますが、それは逆に失礼になります。

【 洋食のマナー:ナプキンでの口の拭き方 】

★ 手や口元を拭くときには、ナプキンの折り目と反対(膝)側の端の裏側で拭くようにします。

・ そうすると、拭いた後も汚れた部分が内側にくるので目立ちません。

 

ナプキンを広げるタイミング

ナプキンは、席に着いてすぐに広げるのではなく、注文が済んで、飲み物や前菜が来るまでの間に準備するようにします。

【 洋食のマナー:ナプキンを広げる 】

★ 席についてすぐ広げてしまうと、「私は時間がないから早くしてね」というようにとられてしまいます。

【 洋食のマナー:帰りのナプキンの扱い 】

★ 食事が終わり席を立つときには、ナプキンはたたまずテーブルの上に置くのが洋食のマナーです。

・ 綺麗にたたみたくなりますが、洋食では「おいしくなかった」と言う意味になりお店側に失礼になります。

この洋食のマナーは、知っている人も多いのではないでしょうか。かと言って、あまりにもクチャクチャな置き方は下品ですので、少しの見た目は気にした方がいいかもしれません。

 

途中で立つ時の、ナプキンの扱い

では、食事の途中で席を立つときはどうすればいいでしょうか。その場合はテーブルの上ではなく椅子の上に置きます。

【 洋食のマナー:中座時のナプキンの扱い 】

★ 中座するときに椅子の背もたれに掛ける人がいますが、これは間違いです。

・ 基本的にナプキンは、食事をするテーブルよりも上に持ってこないのが、洋食のマナー。

そして、中座する時も綺麗にたたみ過ぎないように注意が必要です。汚れた部分が見えないようにしてください。

 

カトラリーの使い方

カトラリーとは、フォークやナイフ、スプーンなどを総称した呼び方です。洋食のマナーでも、使い方を気にする人は一番多いのではないでしょうか。

【 洋食のマナー:カトラリーの扱い方 】

★ テーブルの上にずらりと並んだたくさんのフォークやナイフは、料理の順に端から使います。

・ 洋食のフルコースでは、前菜→スープ→魚料理→グラニテ(お口直し)→肉料理→デザート→コーヒー・紅茶の順に料理が運ばれてきます。

これらの順に合わせて端から順番に使えば問題はありません。ちなみに、ナイフレストと言って日本で言うお箸置きのようなものがある場合には、「次の料理でも同じカトラリーを使用してください」という意味になります。

【 洋食のマナー:ナイフレスト 】

★ 一皿目の食事が終わったら、ナイフは刃を内側、フォークは腹を上に向けてナイフレストに揃えて置いておきます。

スープをいただく場合には、スプーンで手前から奥に向かってすくい、口に運びます。

 

音を立てないのが、洋食のマナー

洋食のマナーでナプキンやカトラリーを使う順番の他に気を付けたいことは、食事をする際に音を立てないということ!

例えばスープをいただくとき、スプーンは口に加えて一口で飲むようにします。ラーメンやうどんのスープのように決してすすってはいけません。これは有名ですよね。

【 洋食のマナー:魚や肉の切り分け 】

★ 魚や肉料理をナイフで切り分けるときも、カトラリーと食器が当たってカチャカチャと音を立てることのないように、気を付けなければなりません。

・ 音を立てて食事をすることは、洋食において最大のマナー違反なのです。

 

落としたら自分で拾わない

また、音を立てる以外にも、切り分けた料理を一口で食べずにかじることや、落ちたナプキンやカトラリーを自分で拾うことも、洋食ではマナー違反です。

【 洋食のマナー:落とした場合 】

★ 落としてしまうとつい自分で拾ってしまいたくなりますが、そんなときでもグッと我慢してウェイターを呼びます

・ ナプキンやカトラリーを落としてしまうことは、珍しいことではありませんので、慌てなくても大丈夫です。

 

いかがでしたでしょうか、最近は洋食を口にする機会も数多くありますので、知っている洋食のマナーも多かったのではないようでしょうか。

今回お伝えした以外にも、”席に着くときは左側から”といったマナーもあります。聞いたことがある洋食のマナーもあれば、まだまだ知らない洋食のマナーもたくさんあるはず。

それでも最低限の洋食マナーを身に着けていれば、引け目を感じることなく楽しく食事ができます。ナプキンをきれいにたたむことや、汚さないようにするといった気遣いも、日本人ならではのものかもしれません。

礼儀正しい日本人だからこそ、勘違いしてしまう洋食のマナーもありそうですが、何かあれば遠慮せずウェイターに相談すると安心!この機会に洋食のマナーをおさらいして、気持ちよく洋食をいただきましょう!

まとめ

日本人が勘違いしやすい洋食のマナー

・ナプキンは折りたたんでひざの上に置く
・ナプキンは口拭きや手拭に、遠慮せず使用する
・食後のナプキンはたたまない
・カトラリーは端から並んだ順番に使う
・一口で食べられる大きさに切り分けて食べる
・ラーメンやうどんのスープのように音を立てない
・落とした場合は自分で拾わずウェイターを呼ぶ

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