結婚式のスピーチ☆新郎父親によるゲストが感動する謝辞集

結婚式のスピーチ☆新郎父親によるゲストが感動する謝辞集
結婚式の当日、主役である新郎新婦がほとんどの役回りをしてくれますが、ひとつだけ新郎新婦以外の人がしなければならない事があります。それは結婚式の最後のスピーチである、新郎の父親がする「親族代表謝辞」です。

結婚式では、たくさんの方からスピーチを頂きますよね。上司からのスピーチを「長いなぁ〜」思ったり、同僚や学生時代の友人などからのスピーチを「つまらないなぁ〜」と思うこともありるかもしれません。でも、結婚式でのスピーチでも、新郎の父親のものとなると、みんな襟を正して聞き入るのではないでしょうか。だからこそ、このスピーチは、大切な役割を果たすのです。

さて、お子さんの晴れ舞台である結婚式のスピーチの中で、適切で、なおかつ、参列者みんなを感動させる父親のスピーチとは、いったいどんなものでしょう。そこで今日は例文を参考にしながら、ゲストが感動するスピーチのポイントについてお伝えします。

長さはどのくらいが良いのか

結婚式でのスピーチでも父親のものは、どんなに中身が良くても、だらだらと長いと、聞きづらくなるものです。かと言って短すぎるのも誠意が感じられません。結婚式でのスピーチ、特に父親のものの長さは、だいたい3分ぐらいが目安とされます。原稿用紙3〜4枚がそのくらいの時間になりますので、きちんと原稿用紙に下書きをして、時間をみておきましょう。

まずは自己紹介をしましょう

『新郎○○の父、△△と申します。○○家・□□家を代表して、ひとこと、ご挨拶を申し上げます』

結婚式のスピーチで、父親のものの最初は自己紹介です。新郎新婦との関係を説明しましょう。基本的には新郎の父親がスピーチをするためにこの場に立ちますが、何らかの事情で、父親が挨拶できない場合は、兄とか、おじとか、新郎の母親とかの自分の立場の紹介と、代理になったことについての説明も、差し障りない範囲でした方が良いでしょう。

次に列席者へのお礼

『本日はご多忙の折にもかかわらず、遠路はるばる、新郎○○、新婦□□のためにご足労いただき、誠にありがとうございました。また、媒酌人の方を始めとして、ご列席の多くの方々から、温かいはなむけのお言葉を賜り、新郎新婦と共に、感謝の念で心いっぱいになっております。心よりお礼申し上げます。

皆さまからの一言一句は、これからの二人の人生にとって、良き道しるべとなり、しっかりと心に刻み込まれたことと思います。さらには、皆さまのお話の中に、私ども親の知らない息子の姿があり、改めて陰ながらの皆さまの手助けにより、我が子は成長させていただいたのだということを痛感させられました。本当にお礼の言葉もありません。』

結婚式でスピーチの父親のする「親族代表謝辞」の中心は、列席者へのお礼になります。この結婚式へ出席いただいた事、そして祝辞等をいただいた事のお礼を述べます。また、天候が悪い場合は「お足元の悪いなかー」など、その時の状況に合わせて臨機応変に対応しましょう。

そして新郎新婦へのはなむけ

『実は、先ほどのご友人の方々からの、我が子のエピソードを聞かせていただいて、びっくりしている事があります。ご存知の通り、息子は中学校、高校と6年間サッカー一筋で頑張っていましたが、レギュラーどころか控えとしてもベンチに座ることは一度もなく、応援団に徹していました。

そんな息子でしたから、多くの女性のギャラリーからは見向きもされなかったのだろうと思っていましたが、何とその息子にファンクラブがあったという事をお聞きし、びっくりするどころか全く信じられない思いです。わたくし事ではございますが、私自身も中学校、高校とサッカーをしており、自慢するわけではありませんが、ずっとレギュラーを取っていました。

そんな私でしたが、ファンクラブはおろか、取り巻きの女性も周りにはおらず、他の選手のファンだった女性、現在の妻ですが、その人に猛烈にアタックしてやっとゲットできたくらいでした。話が横道にそれましたが、ですからそんな私から見ると、ベンチ入りもできずに甘んじている息子を不甲斐なく思い、叱りつけたことも何度もあります。

でもその度に息子は「試合はチームみんなでするんだから、レギュラーじゃなくても参加してるんだよ」と言いサポートに徹していたようです。競争心も無く、人の良いだけの息子に、物足りなさを感じていた私でした。その私が欠点と思っていたところを、皆さんが息子の美点として見ていてくださり、一緒に歩んでくださってたお話を聞き、「私は親として、この子を育てていなかった。

息子を育ててくれたのは、息子の周りの方だった」という事を今、痛感している次第です。本当にありがとうございました。そして、ファンクラブの一員として、そんな息子をサポートしてくださり、一緒になることを決意してくれた□□さん。

彼女の素敵な笑顔と明るい性格のおかげで、息子ばかりの我が家に、大輪の花が咲いたようです。我が息子を選んでくれたことに対して、感謝の念に耐えません。私と妻からお礼を言いたいと思います。ありがとう、□□さん。』

結婚式でするスピーチの父親のものとして今回は、友人知人の方々からのエピソードから、話す内容を決めましたが、やはり、列席者の知らない親子のエピソードを披露することが、感動を呼ぶスピーチとなるポイントです。

いろいろな苦労話をすることもあるでしょうが、そこで「うちの子が頑張った」とか「うちの子だから出来た」という、我が子を持ち上げる話はタブーです。あくまでも、周りの方々、あるいはサポートしてくださった方々に感謝の意を伝えることが大切です。また、新婦にも一言触れ、この結婚に家族一同が喜んでいることを伝えましょう。

最後に結びの言葉

『さて、これからはこの二人で人生を歩んでいくことになりますが、何分未熟な故、壁にぶつかったり、立ち往生したり、あるいは逆戻りしたりする事も出てくると思います。

そのような時には、どうか皆様、この二人に温かい手を差し伸べていただけると、幸いです。本日は、不行き届きな点もあり、十分なおもてなしが出来ない事もあったやもしれませんが、どうかお許しいただき、これからの二人を見守っていただけますよう、平にお願いいたします。

最後になりましたが、皆さまのご多幸とご健勝をお祈りし、親族代表のあいさつとさせていただきます。誠にありがとうございました。』

結婚式でするスピーチの父親のものの最後は、新郎新婦へのこれからの指導、支援をお願いし、締めくくります。また主催者側として、もてなしの不行き届きのお詫びの一言を添える事も忘れないようにしましょう。

それぞれの家族には、それぞれのエピソードがありますよね。それらを父親からのスピーチとして話すうちに、感情が抑えきれなくなることもあるかもしれませんが、なるべく感情に流されないように話すことが肝心です。

ある結婚式では、挨拶に立たれたお父様が、涙にくれてしまい、スピーチが出来なくなり、その姿を見て、会場は感激するどころか、白けた雰囲気になってしまったことがあった、という話を聞く事もあるように、最後までしっかりと話す事を意識してください。

結婚式終了間際のスピーチで父親からのものですので、ここで失敗してしまうと、結婚式そのもののイメージを悪くしてしまいかねませんので。感傷的にならず、それでいて心に残るスピーチを行う事。これが、子どもの結婚式でする父親の最高のスピーチです。

まとめ

結婚式のスピーチ、新郎の父親としては

・長さは3分前後にまとめましょう
・列席者へのお礼の言葉が中心です
・周りの人が知らないエピソードを披露しましょう
・新婦への感謝の言葉も忘れずに
・決して感傷的にならない事


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