出産祝いの祝儀袋には、結婚式とは違った出産祝いとしての書き方のマナーがあります。もしも間違った出産祝いの書き方をしてしまうと、大人として恥をかいてしまうことになりますよね。出産祝いを渡す相手の心におめでとうの気持ちを届けるためにも、出産祝いの書き方を大人のマナーとしてきちんと身につけておきたいところです。
最近では、祝儀袋にもたくさんの種類があるので迷ってしまいがちですが、出産祝いの祝儀袋には種類があるのでしょうか。また、出産祝いの祝儀袋には何をどのように書いたらよいのか改めて確認をしておきましょう。
そこで今回は、久しぶりの出産祝いで書き方を忘れてしまった人にも役立つ、出産祝いの祝儀袋の選び方から出産祝いの正しい書き方まで、祝儀袋で注意したい3つのことをお伝えします。
出産祝いの正しい書き方!
祝儀袋で注意したい3つのこと
正式な祝儀袋選びも大切
水引とは、祝儀袋などについている紐のことです。出産祝いの場合の水引は、蝶結びが正式なものです。蝶結びは花結びと呼ばれることもあり、何度繰り返しても嬉しい慶事の場で使用します。
水引が結び切りのものは二度と繰り返さない。という意味のあるお葬式などの弔事の場や婚礼・全快祝いなどで使用するものです。出産祝いの場合は使わないようにしましょう。
また、水引の結びの本数も10本は婚礼の場で使用されるものです。出産祝いの場では5本を使用しましょう。
祝儀袋の色については、最近ではピンクや水色などデザイン性のある祝儀袋もありますが、祝儀袋の色は白が正式なものです。祝儀袋を渡す相手は、友人や親戚、職場の人など様々ですが、特に目上の人に渡す場合には、正式な祝儀袋を使うようにしましょう。
水引が最初から印字してあるものもあります。祝儀の金額が高額の場合には、使用しないようにしましょう。金額の少ないこころづけのような場合は、最初から水引が印字してある簡易な祝儀袋でも構いません。
出産祝いの書き方の前に、祝儀袋の選び方にも注意したいですね。
祝儀袋のおもて書きの上段は「御祝」が基本
出産祝いの書き方で意外に悩んでしまうのが、おもて書きの上段の部分です。おもて書きの上段の部分には「御祝」や「御出産御祝」と書きましょう。
「御出産祝」など、4文字を使用することは死をイメージしてしまうことから、嫌う人もいますので、なるべく避けるようにしましょう。
水引と同様に、おもて書きの上段が最初から印字してあるものは避けるようにし、きちんと自分で書くこともマナーとされています。シンプルに「御祝」と書くことで誤字や脱字を防ぐことも出来ますね。
「寿」はおめでたい場で使用するイメージがありますが、「寿」は婚礼の場で使用するものですので避けましょう。
下段には名前を書きます。一人の場合は氏名を書きます。夫婦などの連名の場合は、向かって右に夫、左に妻の名前のみを書きます。
夫婦代表として、夫だけの氏名を書くこともマナー違反にはなりませんが、夫婦連名にすることで、出産祝いをいただいた側はみんなが祝福してくれているという嬉しい気持ちになります。
祝儀袋の中袋の書き方にも注意
祝儀袋に中袋がある場合には、中袋の表の中央に漢数字で金額を書きます。漢数字の書き方は、一万円の場合は「金壱万円」と書きましょう。漢数字でなければいけないというマナーはなく、「金一万円」でも構いませんが、きちんとおめでとうの気持ちを込めるためには、漢数字を用いることがよいとされています。
また、「金壱万円也」のように「也」を書く例を目にすることがありますが、「也」という字は必要ありません。
中袋の裏には、自分の住所氏名を書くこともマナーです。出産祝いをいただく側は、忙しい毎日を送っている中で、いくつもの出産祝いをいただきます。誰からいただいたかをわかりやすくするためにも、きちんと自分の住所氏名を書きましょう。住所が縦書きになる場合には番地も漢数字で書きます。
職場の人など何人かでまとめて祝儀袋を送る場合には、祝儀袋のおもて書きの下段に代表者の名前を書き、中袋にその他の人の名前を書いた紙を添えると良いでしょう。
中袋までしっかりとマナーを守ることも出産祝いの書き方の注意したいことのひとつです。
いかがでしたか。出産祝いの正しい書き方は、基本のマナーを守ったうえで、渡す相手や御祝儀の金額に合った祝儀袋選びからはじまります。
出産祝いの正しい書き方として他にも、ボールペンやサインペンを使用せず、毛筆のペンを使い、できるだけ丁寧に楷書で書きましょう。どんなに字が上手ではなくても丁寧に書いたかどうかは相手に伝わるものです。
また、祝儀袋に使用するお金は新札を準備することや、お札の向きは人の絵が書いてある表を向けて入れることなど、出産祝いの書き方以外のマナーもいくつかあります。
出産祝いの書き方のマナーをひとつひとつ意味を理解しながら身につけることによって、相手にもおめでとうの気持ちがしっかりと伝わるとよいですね。
まとめ
出産祝いの祝儀袋を書く時には
・ 正式な祝儀袋を選びましょう
・ 祝儀袋のおもて書きの上段は「御祝」が基本です
・ 祝儀袋の中袋の書き方にも注意しましょう