有給休暇に理由は必要?会社員が押さえておきたい基礎知識

有給休暇に理由は必要?会社員が押さえておきたい基礎知識
有給休暇を消化させようと、大きな企業では躍起になっている一方、中小企業では有給休暇自体存在しないなんて話も、よく聞きますよね。

実際事業者としては、少ない人数で事業をしてる場合、一人でも減ると運営に影響を及ぼしかねないとして拒否された、と言う話もしばしば見受けます。ただ、今や時代はワークライフバランスが大事

ひと昔前とは違い、現代では多くの日本人が休むことの重要さに気づき始めています。昔の高度経済成長時の様に、馬車馬のように働けば、より多くの賃金がいただけるような時代は終わっていると言っても、過言ではない時代。

働く事は自己実現のため、と言う方もいるほど。働く人々の心と体の健康のためには、休暇は必要ですよね。そこで今回は、そんな働く人々のために、必要な有給休暇のあれこれをお伝えします。

 

有給休暇には理由は必要?
会社員が押さえておきたい基礎知識

 

有給休暇とは?

有給休暇とはいったいどういったものでしょうか…。一般的に「有給」とか「有休」と言われているものです。

【 そもそも、有給休暇とは 】

★ 有給休暇とは年次有給休暇と言い、「年次」なので、お勤め期間の長さでもらえる休日が変わるのが特徴。

・ 週休2日が一般的ですが、普段の休日とは別にもらえる休日を指していて、年次有給休暇でお休みをもらうと休んでいる間も、お給料がもらえる制度です。

 

年次有給休暇のもらえる休日の日数

お勤めの期間でもらえる休日の日数が変わる有給休暇ですがざっと簡単にまとめましたのでご覧ください。

【 有給休暇の日数 】

・6か月    10日
・1年6か月  11日
・2年6か月  12日
・3年6か月  14日
・4年6か月  16日
・5年6か月  18日
・6年6か月  20日

驚かれる人々が多いポイントが、働いて半年で10日ももらえる、ということ。以外に知らない人も多いのではないでしょうか。今年度の就職だった新社会人の方も、是非参考にしてください。

 

有給休暇を取るための、休暇の申請

有給休暇を取るには、申請を行う必要があります。有給休暇を巡る裁判では、申請を行うのは前日でも問題ない、という結果が出ていますが、果たしてそうでしょうか。

【 有給休暇の申請 】

★ 有給休暇の申請は前日でも法的には問題ないと判決が出ていますが、会社側にも拒否できる権利があります。

・ 少し語弊がありましたが、正確には「時季変更権」と言って、会社側は「もう!忙しいから違う日にして!」といえる権利があるのです。

例えばサービス業の場合で考えてみましょう。特に宿泊業界であれば連休は繁忙期にあたります。そんな時に「有給取ります」なんて言ったらどうなるのか。会社の運営が立ち行かなくなるのは歴然…。その場合は「時季変更権」という形でNOと言えます

しかしあくまで「違う日に有給休暇を変更する」という名目での話。違う日に有給休暇を取ることができることもチェック。

【 有給休暇の申請期日 】

★ そこで、申請には会社ごとに申請期日がある場合も見受けます。一度人事部や総務部などに確認してみると安心!

・ 会社によっては1週間前からや3日前からなど、様々な規約があるもの。これからも今の会社で気持ちよく働くためには、最低限周りに配慮をしたいもの。

突然「明日有給休暇を取ります」なんて言われても、ほかの同僚や上司に仕事をしてもらうため、あらかじめ有給休暇を取る日を上司に伝えておくのは不可欠!気持ちよく有給休暇を取るためにも、最低でも3日前から連絡しておくのがマナーです。

 

申請の理由はなんて書くの?

申請用紙に理由が書いてある場合や、上司に「何で有給取るの?」なんて言われることが心配な人も多いはず…。内心「彼女と温泉旅行」とか「ストレス発散で一日中ゲーム」と思っていた場合、申請理由を聞かれても言いにくいのではないでしょうか。

【 有給休暇の申請理由 】

★ 有給休暇は労働者がもつ権利の一つなので、特別ウソなどをついてまで、理由を伝えなくても大丈夫

・ よく耳にするのは有給休暇を取るために、誰かが死んだと嘘をつく方がおられますが、やめておいた方が無難

本当に忌引きを使わなくてはいけないときに、冷や汗をかきかねないからです。無理に嘘をつかなくてもOK!有給休暇の申請理由は「私用のため」で十分

ただ、上司がコミュニケーションとして有給の申請理由を聞いている場合は、素直に答えてもいいかもしれません。また会話が弾むかもしれないですから。

【 有給休暇の理由を聞かれたら 】

★ ただ、有給の使い道を言いたくない人は、「私用で」とだけ伝えれば十分

・ しつこく聞かれた場合は「手続きで」とか「家族といっしょにちょっと…」など具体的に言わずにサラリと答えるのも、問題ではありません。

ひた隠しにして上司を敵に回すよりも、気持ちよく有給を取る方が賢い方法ではないでしょうか。

 

いかがでしたでしょうか、有給休暇は労働者皆に平等にある権利ですが、そればかり主張して仕事をしないと職場の空気も悪くなるもの。しっかり仕事をしてこその有給休暇。

毎日誠実に仕事をしていれば、周りの同僚や上司もあなたが有給休暇を取ることに反対しないはず。しかし仕事もせず権利ばかり主張するのも考えもの。会社もたくさんの人間の集まりで、お互い配慮しあいながら仕事をしているところです。

そして、ある程度自分がいなくても、仕事が順調に進むよう状況を整えておくことも大切!ただ、ある程度周りに配慮しても、過剰には配慮しなくてもいいんです。

私たち日本人は迷惑がかかることを嫌がりますが、実際気づかないだけで、多少なりとも迷惑はかけているもの。自分がいっぱいいっぱいになる前に、有給を取ることは賢明なこと。自分の心と体は自分が一番わかっています。会社は体まで心配してくれていません

自分の心と体の声を聴いて、思い切って有給休暇を取ることを選択肢に入れてみてください。今の会社と末永く付き合っていくためには息抜きも必要です。

まとめ

有給休暇を取る時の基礎知識

・労働者には有給休暇を取る権利がある
・企業側には時期を変更できる権利がある
・申請は最低でも3日前に行っておく
・有給休暇の理由は伝えなくてもよい


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