『社会人のマナー』は難しいですよね。学生時代には経験しなかった場面に遭遇する機会が実に多く、途方に暮れることばかりです。
社会人のマナー、いわゆるビジネスマナーは、幼い頃から今までご家庭で躾られてきた日常生活の中の行儀作法が基本にあるのは当然ですが、それが全てに当てはまるとは限りません。
今まで知らずにしていた行動が、ビジネスの現場では実は失礼にあたり、先方に不快な印象を与えてしまうことも少なくありません。
無礼な人物と判断されるのは自業自得と今後に繋げれば良い事ですが、それが重大な失敗として会社の信頼まで傷つけ取り返しがつかない事態になることもあるのです。
そこで、今回は新社会人必見!最低限押さえておきたいビジネスマナーについてお伝えします。
新社会人必見!
最低限押さえておきたいビジネスマナーとは
身だしなみ・規則正しい生活・自己紹介
入社が決まったら、社会人らしい髪型やファッションなど身だしなみについて意識することはとても大切なことです。
多くの方から好印象を持って貰う為には、まずは『個性』よりも『爽やかさ』や『清潔感』が第一条件になります。つまり、それが社会人のマナーとも言えるポイントでしょう。
忙しい朝でも素早くスタイリングできる髪型や前夜の内に服装の準備も整えておき、余裕をもって一日が始まる様にしましょう。
生活リズムを整えるのも社会人のマナー、心構えとしてはとても重要です。
早起きが苦手な方は、予め通勤時間に合わせた規則正しい生活リズムを作っておくのは大事です。遅刻』は社会人として重大なマナー違反、信用を失くす大きな要因になってしまいます。
社会人になると様々な場面で自分を知って貰うための、アピールの場面が多々あります。自己紹介を考えておくのも大切なことです。
新入社員の歓迎会から始まり、取引先との挨拶などでも、自分を覚えてもらえるようなキャッチコピーなどがあると同期の中でも一歩リード出来るかも知れません。自己紹介の工夫は結構鍵になるものです。
挨拶や言葉遣い
ビジネスシーンにおいて、挨拶や言葉遣いは、お相手に対する一番重要なマナーです。基本的な敬語を知っていたとしても、社会人のマナーとしてのルールが必ずしも身についているとは言えません。
ビジネスシーンでは「ごめんなさい・すみません」ではなく「申し訳ありません・恐れ入ります」です。
つい使ってしまいがちな「ご苦労さま」は、上司には失礼にあたります。敬意を示し「お疲れさまです」です。「了解しました」も「かしこまりました」が社会人のマナーとしては適しています。
名刺交換渡し方・受け方
学生時代には経験のない、社会人ならではのマナーのひとつに『名刺交換』、つまり名刺の渡し方・受け方のマナーがあります。
名刺をお渡しするときは、お相手の目を見ながら胸の高さ、お相手が読める向きでお渡しします。
お相手から名刺をお受けする際は、その場で目を通し胸の高さで受け取ります。商談中は名刺をテーブルの上に置いておいても問題ありません。
また、もし、同時に名刺を差し出してしまったとき、相手の名刺を自分の名刺の上に乗せ『受け盆』という形もあります。
本来NGですが、万が一、名刺を切らしてしまった場合には、お相手にその旨お伝えし後日メールや郵送で改めて挨拶をすれば好印象です。
電話対応は慎重に!
社会人のマナーで電話対応シーンは重要です。会社によって様々な細かいルールの違いはありますが基本は同じです。
うっかり聞き忘れてしまい、意志疎通が上手くいかずトラブルになるなど様々なケースがあります。電話での対応は、慎重にしましょう。いつでもメモが取れる様、予め準備しておくことも大切です。
「いつもお世話になっております」「お忙しい所、突然のお電話失礼致します」など一言を添えるのは基本ルール。顔が見えていない分、お相手への心遣いは大事です。電話を切るときにも「ありがとうございます」「失礼いたします」と丁寧な対応が必要です。
メモを取る場合のポイントは、お相手の会社名・所属部署・名前、用件(日付・数字・固有名詞)、相手の電話番号・連絡先を確認すること。もし、担当者や上司に相談が必要な内容であれば、再度ご連絡の際のお相手のご都合(かけ直しいただくか、または折り返しか)など確認します。
聞き取れなかった場合にも「恐れ入りますが」と一言添えて、丁重に再度お聞かせいただくという気持ちが大事です。
また、苦情の電話を受けるときの社会人のマナーは、まず第一に謝罪するのが肝心。お相手の言い分をしっかりと聞きます。電話を切る際にも「ご指導ありがとうございました」など誠意を表わします。苦情やご意見は早急に上司に報告します
お酒の注ぎ方やお酌の受け方や断わり方
社会人のマナーとして特に身につけておかなければいけないものは、お酒にまつわるマナーです。学生時代の楽しいノリの飲み会と違い、上司や仕事関係の方とのお付き合いの意味もありますので気遣いは重要です。
お酒を注ぐ些細な動作にも社会人としてのマナーがあります。基本的には片手で注ぎますが、手の平が天井に向く『逆注ぎ』は失礼になりNG。
お酌して貰ったら一度口をつけテーブルに置きます。全く口をつけない、一気に飲み干すなどはNG。再びお酌を受ける際、すべて飲み干して改めて受けます。
体調が悪い、お酒が得意ではないなどお断りするときは、少し口をつけて残したままテーブルの上に置いておきます。お酌には「不調法ですので…」と一言添えてお断ります。
いかがですか。以上が、新社会人必見!最低限押さえておきたいビジネスマナーです。様々な場面で『マナー』を問われることは、とても難しいものです。実際に社会に出る前にビジネスマナーの基本を知っていることは大事なことですが、慣れるのは徐々にでも全く問題ありません。
社会人1年目なら、わからないのが当たり前。もし間違ってしまったとしても「失礼いたしました」「ご指導ありがとうございます」など真摯な態度でお詫びすることの方が重要なのです。
臆病にならず、様々な経験を重ね、諸先輩方の行動を観察しながら学ぶというのが社会人のマナーの第一歩なのです。正しい社会人らしさを身につけようとするその姿勢こそが、本当の意味の社会人のマナーといえるでしょう。
まとめ
新社会人が押さえておきたいビジネスマナーとは
・身だしなみ・規則正しい生活・自己紹介は基本中の基本
・挨拶や言葉遣いは敬語を踏まえてしっかりとしよう
・名刺交換は社会人なら当たり前の知識と考えよう
・電話対応は慎重に!
・お酒の注ぎ方やお酌の受け方や断わり方も心得ておこう