結婚式のスピーチ☆上司として伝える基本構成と例文


結婚式のスピーチを上司の立場で頼まれるのが初めての人は、どのようなスピーチをしていいか迷いますよね。

自分が結婚式のスピーチを聞く立場の時は、何も考えずに聞いていて「長い」とか「つまらない」とか「話が下手だ」などと批評する人が多くいますが、いざ自分が話す立場になるとその難しさを痛感するもの…。

結婚式のスピーチを上司がすることが多いのは、結婚式という宴の開始の挨拶というとても重要な役割だから。結婚式の出席者の代表として新郎新婦にお祝いを言う役目であり、かつ、出席者全員に対して新郎新婦をお祝いするムードを、盛り上げる役目でもあります。

そんな重要な役を務めるのですから、失敗はしたくないもの…。そんな時は失礼のないように、事前に原稿を作りこんでおくと、より安心ですよね。そこで今回は、結婚式のスピーチを上司の立場でする場合の、基本構成を例文を交えて解説します。

 

結婚式のスピーチ☆
上司として伝える基本構成と例文

 

スピーチの長さ

結婚式のスピーチは上司、もしくは新郎新婦がお世話になった人がする場合がほとんどですが、どんな関係性の人がするにしても、だいたい長さは5分以内にまとめるのが適切。

【 結婚式のスピーチ、上司の場合① 長さ 】

★ 上司ともなると話したいことがたくさんあるかもしれませんが、5分以上のスピーチは、出席者に「長い」と感じさせますし、場がしらけてしまいます

・ 原稿を作成したら、当日と同じペースで読んでみて5分以内に終わるかチェックしておくことがポイント!

ただし、短すぎるスピーチですと、「主賓なのに、新郎新婦に対する思いがあまりないのかな…。」と出席者に思わせてしまいますので、3分以上は話すようにするのがベターです。

 

礼儀正しい内容

スピーチの内容は、出席者にわかりやすく伝えることが大切。しかし、だからと言ってあまりに砕けすぎる内容は、結婚式のスピーチを上司がする場合にはふさわしくありません。

【 結婚式のスピーチ、上司の場合:内容 】

★ 正しい敬語を使い、下品な言葉遣いや人を傷つけたり不快にさせるような表現は、避けなくてはいけません。

・ これから解説する、結婚式スピーチの基本構成の順番に、自分なりのオリジナリティを交えながらも節度を守った内容にすることを心がけるのもポイントのひとつです。

 

基本構成1:自己紹介

結婚式のスピーチでは、上司であるという事を冒頭に話すのが基本。この時に心がけるべきことは、自分の紹介でありつつも、新郎新婦との関係性を説明しながら、あくまでも新郎新婦を主役にするという事!

【 結婚式のスピーチ、上司の場合:自己紹介 】

「ご紹介にあずかりました、わたくし、新郎〇〇君の会社の上司であります△△と申します。」というのが基本!

・ 自己紹介だからと言って、自分の年齢や趣味、出身地など自分が主役になるような内容は話さなくても大丈夫です。

 

基本構成2:祝辞

自己紹介をした後には、その流れで新郎新婦と両家の方々に祝辞を述べます。結婚式のスピーチで上司の立場で話すと言っても、役割としては出席者の代表として話すのですから、お祝いの言葉は欠かせません。

【 結婚式のスピーチ、上司の場合:祝辞 】

「〇〇君、□□さん、また、ご両家の親族のみなさま、本日は誠におめでとうございます。

はなはだ僭越ではございますが、御指名を頂戴いたしましたので、お祝いを述べさせていただきます。」

…というのが基本。

この時に忘れてはいけないのが、新郎新婦を座らせること!主賓のスピーチの時は、新郎新婦は立ちますが、主役を立ったままでにさせるわけにはいきませんから「お2人はどうぞおかけください」と言って、2人に着席するよう促すのです。

 

基本構成3:エピソード紹介

祝辞を述べた後は、新郎もしくは新婦とのエピソードを紹介します。この時のポイントは、最終的には新郎新婦のことを褒めたたえる内容にすること。

結婚式スピーチで上司が話すなら、仕事でのエピソードが適切。職場での新郎または新婦の人柄や仕事ぶりで素晴らしい所を紹介してください。

【 結婚式のスピーチ、上司の場合:エピソード 】

例えば、

「新郎の〇〇君は、営業マンとして私共の部署で活躍して頂いています。

上司や先輩にも物おじせずにコミュニケーションをとり、宴会となると必ず面白い一発芸を披露してくれていますが、いつもそのネタが少々古く、新入社員には伝わらないこともあります(笑)」

…と、ここで少し新郎を落としておきます。そして、

「しかし、そのコミュニケーション能力の高さは、部署ナンバーワンで、取引先からも厚い信頼を寄せられ、その結果が営業成績にも良く表れています。」

…と、最終的には褒めたたえるのです。

 

基本構成4:二人へのエール

エピソード紹介をし終えたら、新郎新婦にエールの言葉を送って、スピーチの締めに。結婚式スピーチを上司の立場からするといっても、この新郎新婦へのエールは、人生の先輩として伝えてください。

【 結婚式のスピーチ、上司の場合:エール 】

「私は今年で結婚24年目を迎えます。

家内とはつまらないことで喧嘩をしますが、夫婦は思っていることを我慢してはいけません。

相手に自分の気持ちや思いを素直に伝えることが、長い目で見れば、夫婦円満の秘訣なんだと思います。

お二人もぜひ、これから長い人生で協力し合って幸せな家庭を築いてください!」

…などなど。

自分の経験に基づいて、二人にアドバイスやエールを送ると、説得力が増すと言うもの…。そして最後に「これを持ちまして私のお祝いの言葉とさせて頂きます。〇〇君、□□さん、本日は誠におめでとうございます。」と結べばバッチリです。

 

いかがでしたでしょうか、結婚式のスピーチを上司の立場からすることが初めての人は、緊張するでしょうし、結婚式当日も自分のスピーチのことで頭がいっぱいになってしまいますが、誰にでも初めてはあるもの…。

結婚式のスピーチを上司がする場合の内容は、ある程度、構成が決まっていますので、基本的にはそれを守れば問題ありません。「印象に残る斬新なスピーチをしたい!」と思う人もいるかもしれませんが、結婚式は自分が主役ではないという事を肝に銘じておきたいところ…。

あくまでも新郎新婦を立てることが大切ですから、つまらないと感じる方も確かにいるかもしれませんが、オリジナリティを入れつつも、基本には沿っておかなくてはいけないのです。

結婚式でスピーチを上司がするとなると、出席者は「つまらない時間だ」と想像することが多いもの。ですから、笑顔と抑揚をつけた話し方を忘れずに話して、より楽しめるスピーチをしちゃいましょう!

まとめ

結婚式のスピーチで上司が話すべきこと

・スピーチの長さは長くても5分以内にまとめる
・内容はくだけすぎず、正しい言葉遣いで話す
・新郎新婦との関係性を含めた自己紹介をする
・新郎新婦と両家の親族の方々に祝辞を述べる
・エピソードを具体的かつわかりやすく話す
・エピソードの最後は新郎新婦を褒め讃える
・新郎新婦にエールの言葉を送り自分なりの助言を


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