通夜は焼香マナーで決まる。恥ずかしくない基本の手順とは

通夜は焼香マナーで決まる。恥ずかしくない基本の手順とは
通夜での焼香マナーは、しっかりと学ぶ機会はないですよね。長く生きて人と関わっていると、悲しいお別れもあります。そんな時、お葬式のマナーは多々ありますから、お通夜の焼香になると「前の人と同じようにすれば大丈夫」と、優先順位も低くなりがちです。

確かにそれでも、お葬式の席では上手に乗りきれるかもしれません。でも、例えば前の方の席に通されてしまって、最初に焼香をしなくてはいけなくなったら、どうでしょうか。

一緒に参列した年下の人に、通夜での焼香マナーを尋ねられて、何も答えられない…。なんて時にはどうしましょうか。

故人のお通夜で、そんな思いはしたくないですよね。そこで今回は、通夜での焼香マナーの基本と手順をお伝えします。本記事で再度確認をすれば、いつどのタイミングでも慌てる必要はありません!



 

通夜は焼香マナーで決まる。
恥ずかしくない基本の手順とは

 

基本の立礼焼香を覚えておこう


まずいちばん最初に覚えておきたいのは、立って焼香を行う立礼焼香です。通夜の焼香をしているところは、テレビなどで見かけることもありますが、この形式が一番多いはずです。

【 通夜の焼香作法:立礼焼香 】

■ 祭壇に進み、まずは遺族に一例してから、遺影に向かってきちんと一礼します。

・ 親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみ眉間の高さまで持ち上げ、押しいただいた後、香炉にくべます

その後、遺影に向かって合掌し、一歩下がって遺影に一礼してから席に戻るようにしてください。

 

畳敷きの通夜では座礼焼香も


会場が畳敷きの通夜の焼香では、座礼焼香という形になります。座礼焼香の場合でも、基本的なことは立礼焼香と同じだといえます。

【 通夜の焼香作法:座礼焼香 】

■ ただ、通夜で焼香をするために祭壇に向かう時には、しっかりと立ち上がらず、中腰のまま移動することだけ、覚えておけばバッチリです。

・ 逆に「通夜の焼香で中腰では失礼では?」と思われるかもしれませんが、これが座礼焼香のマナーです。

畳敷きの会場での通夜の焼香は、正座をして座っている時間が長いので、座礼焼香をするまでの間に、足がしびれてしまうこともあります。突然立ち上がってよろめいたりしないように、早めに対策をしておくことも、隠れたマナーです。

 

狭い会場の通夜の焼香では、回し焼香も


会場が狭く、祭壇の前まで焼香をしに行くのが難しい通夜の焼香には、回し焼香のスタイルを取ることがあります。これは、お通夜に参列した一人ひとりが、自分の席の目の前で焼香を行い、終わったら次の人に回すという焼香のスタイルです。

【 通夜の焼香作法:回し焼香 】

■ 基本的な焼香のマナーは変わりませんが、移動がないのが特徴です。自分の席からでも、遺影に向かってきちんと合掌するのが、忘れてはならない作法です。

畳敷きの通夜での焼香は、自分の目の前に焼香炉を置いて行い、椅子席の場合には、膝の上に焼香炉を置くようにしてください。

 

通夜の焼香の回数は1~3回の宗派が多い


お通夜での焼香の回数は、宗派によって違いがあることもしっかり覚えておくと、慌てずにすみます。

【 宗教によって違う、通夜の焼香 】

・ 日蓮宗は、押しいただいて、1回または3回

・ 浄土宗は押し頂いて1~3回

・ 曹洞宗は2回で、1回目は押しいただき、2回目は押しいただかないのがマナーです。

宗派によって違いがあるので、事前に宗派を確認しておくのが安心ですが、多くの宗派が、通夜での焼香は3回としているので、3回しておくのがベターです。

■ 自分の宗派に合わせるのではなく、故人の宗派に合わせて焼香するのが望ましいといえます。

 

会場から回数の指示があれば従おう


【 通夜の焼香:会場からの指示 】

■ 参列者が多い通夜の焼香では「通夜の焼香の回数は1回でお願いします」と回数を指示されることもあります。

・ そのような場合には、宗派に関わらず、指示された回数の焼香をすることをおすすめします。

宗派によっては、1回しか焼香をしないことに戸惑う方もいらっしゃるかもしれませんが、大切なのは故人を思う心です。心をこめて1回の焼香をするようにしてください。

「自分の宗派の回数でやりたい。」と思う気持ちは尊重しますが、限られた時間と会場で、全員の方が通夜の焼香をするためですから、理解してあげたいものです。

 

出来れば数珠もきちんと持って行う


最近では、お通夜の焼香でもそれぞれの宗派の数珠は持たず、短い略式の数珠を持つことが多くなりました。

数珠は一〇八個の珠からつくられており、この数は煩悩を表していると言われています。そもそも通夜の焼香で持つ数珠は、念仏の数を数えるために使う仏具といわれ、バラモン教が起源だという説もあります。

【 通夜の焼香で持つ、数珠の有無 】

■ お通夜に数珠を持たずに列席しても問題はありませんが、数珠を手に持っている方がより丁寧な印象があるものです。

大切な方のお通夜に参列する際には、数珠は持つようにしてください。通夜で焼香をする時には、左手に持ち、右手で焼香をするのが作法です。

 

故人を思って通夜の焼香することが大切


よく「通夜の焼香は故人のことを想って行えばそれでいい」と言われます。どうしても通夜の焼香のマナーや、周りの様子が気になってしまい、通夜で焼香の時間が始まると、「ソワソワしてしまって落ち着かなくなってしまう…。」なんていう方も多いですよね。

【 通夜の焼香:落ち着かない時 】

■ でもそんな時は、本来の意味に立ち戻ると落ち着きます。

・ 通夜の焼香は、形や回数だけにとらわれず、故人のことを想ってやるべきものです。

故人に集中し、心を込めて通夜の焼香をするようにします。きっとその気持ちは故人にも届くはずです。

 

いかがでしたでしょうか。お通夜の焼香は、故人のことを思って行うことが大切です。まずはきちんと、自分の宗派の通夜の焼香マナーを知るようにすると、安心です。

通夜の焼香では、どうしても前の人に合わせて行ってしまうことが多いのですが、前の人が正しい通夜の焼香をしているかも分かりません。正しいかどうかも分からず真似していることになります。

自分の宗派で通夜の焼香を知り、また故人の宗派でも、通夜の焼香作法を知ると、不安がなくなる分落ち着きが生まれます。心を穏やかにお通夜の焼香をすることが出来るのです。

通夜の焼香で、周りをキョロキョロと見回すのではなく、落ち着いて故人を偲ぶことに集中し、しっかりと思いが伝えられるようになりましょう!

 

まとめ

焼香を行う基本のマナーとは

・一番多い焼香は立って行う「立礼焼香」
・会場によっては、立たずに焼香する「座礼焼香」もある
・焼香炉が回ってくる「回し焼香」も覚えておく
・宗派による焼香回数の違いを頭に入れる
・会場で、焼香回数の指示があればそれに従う
・数珠がある方がより丁寧な印象になる
・やり方が違ってしまっても思う気持ちが大切